輸入食品等の食品衛生法違反事例
（平成20年3月分）
| 品名 | 条文 | 生産国 | 違反内容 | 担当検疫所 | 原因 | 措置状況 | 備考 |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前加熱）：エスカルゴ | 11 | フランス | 成分規格不適合（大腸菌群 陽性) | 成田空港 | 身を茹で、冷やした後に水を切る際に汚染があった可能性。 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 |
| 生鮮にんじん | 11 | 中華人民共和国 | 成分規格不適合（メタミドホス 0.02ppm 検出） | 那覇 | 当該にんじん播種直前まで他の多数の農家が大根等を栽培しており、これらの農家が使用したメタミドホス含有農薬が地中に残留したことに起因。 | 廃棄、積み戻し等を指示（60CT保税倉庫に保管、残りについては調査中） | モニタリング検査 |
| 生鮮マンゴー | 11 | フィリピン | 成分規格不適合（シペルメトリン 0.09ppm 検出） | 横浜 | 企業による農薬管理指導に反して農場がシペルメトリンを使用。 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 |
| 生鮮ミニトマト | 11 | 大韓民国 | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留(フルキンコナゾール 0.06ppm 検出） | 門司（下関） | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 | |
| チリソース | 10 | タイ | 指定外添加物（ポリソルベート 検出） | 大阪 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査（なお、H20.4.30に基準が改定され、添加物として指定された。） | |
| 冷凍養殖むきえび | 11 | ベトナム | 成分規格不適合（クロラムフェニコール 0.0011ppm 検出） | 東京 | 作業員がクロラムフェニコールを含む軟膏を使用した可能性があり、不十分な手洗い洗浄、作業中の破けたゴム手袋の着用に起因。 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 |
| ハトムギ | 6 | ベトナム | アフラトキシン陽性（12ppb) | 名古屋 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前未加熱）：えび（FROZEN BREADED SHRIMP） | 11 | インドネシア | 成分規格不適合（フラゾリドン（AOZとして） 0.004ppm 検出） | 川崎 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 生鮮サルシフィー | 11 | ベルギー | 成分規格不適合（クロルプロファム 0.22ppm 検出） | 成田空港 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 | |
| 生鮮バナナ | 11 | タイ | 成分規格不適合（シペルメトリン 0.07ppm 検出） | 成田空港 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 花粉加工品(BEE POLLEN) | 11 | アメリカ合衆国 | 成分規格不適合（オキシテトラサイクリン 0.03ppm 検出） | 横浜 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 | |
| とうもろこし | 6 | アメリカ合衆国 | アフラトキシン陽性（33ppb) | 清水 | 全量を飼料用に用途変更。 | 命令検査 | |
| ゆでだこ | 11 | フィリピン | 使用基準不適合（二酸化硫黄 0,036g/kg 検出） | 東京 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 | |
| パイ（KHARI MASKA（PLAIN）） | 10 | インド | 指定外添加物（TBHQ 1μg/g検出） | 横浜 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 | |
| パイ（KHARI METHI） | 10 | インド | 指定外添加物（TBHQ 2μg/g検出） | 横浜 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 | |
| 無加熱摂取冷凍食品：ボイル無頭海老 | 11 | インドネシア | 成分規格不適合（大腸菌群 陽性) | 東京 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 | |
| 乾燥やまくらげ | 11 | 中華人民共和国 | 使用基準不適合（二酸化硫黄 0.060g/kg 検出） | 新潟 | 製造工程における管理不足 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | モニタリング検査 |
| とうもろこし | 6 | アメリカ合衆国 | アフラトキシン陽性（10ppb) | 名古屋 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| そば | 11 | 中華人民共和国 | 成分規格不適合（メタミドホス 0.02ppm 検出） | 福岡 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| カカオ豆 | 11 | エクアドル | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留(2,4-D 0.02ppm検出） | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 生鮮ごまの種子 | 11 | ナイジェリア | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留(アセトクロル 0.03ppm検出） | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | モニタリング検査 | |
| スプレー式オイル | 10 | アメリカ合衆国 | 指定外添加物（イソブタン 使用） | 成田空港 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | - | |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前未加熱）：カニ爪付きフライ | 11 | 中華人民共和国 | 保存基準不適合（耐水性のない紙製の容器包装を使用） | 大阪 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 行政検査 | |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前未加熱）：カニ爪付きクリーミーフライ | 11 | 中華人民共和国 | 保存基準不適合（耐水性のない紙製の容器包装を使用） | 大阪 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 行政検査 | |
| 小麦 | 6 | アメリカ合衆国 | カビの発生を認めた | 千葉 | 全量を飼料用に用途変更（ただし一部については焼却。）。 | 行政検査 | |
| 生鮮青とうがらし | 11 | 大韓民国 | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（テブコナゾール 0.07ppm 検出） | 門司（下関） | 生産者がテブコナゾールの使用濃度を1,000倍に薄めて使用しなければならないところ、300倍に薄めて使用したことに起因。 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 |
| 生鮮ししとう | 11 | 大韓民国 | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（テブコナゾール 0.02ppm 検出） | 門司（下関） | 生産者がテブコナゾールの使用濃度を1,000倍に薄めて使用しなければならないところ、800倍に薄めて使用したことに起因。 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前未加熱）：チキンカツ | 11 | 中華人民共和国 | 成分規格不適合（フラルタドン（AMOZ）として 0.005ppm 検出） | 神戸 | 特定できず | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | モニタリング検査 |
| とうもろこし | 6 | アメリカ合衆国 | アフラトキシン陽性（25ppb) | 名古屋 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 生鮮ごまの種子 | 11 | 中華人民共和国 | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（パラチオンメチル 0.06ppm 検出） | 名古屋 | 生産地域において、以前コーン栽培等に使用されたパラチオンメチルが残存しており、流通過程等において当該ロットに混入したことが原因と考えられる。 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | モニタリング検査 |
| うるち精米長粒種 | 6 | ベトナム | カビの発生を認めた | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 行政検査 | |
| うるち精米長粒種 | 6 | ベトナム | カビの発生を認めた | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 行政検査 | |
| 生鮮リーキ | 11 | ベルギー | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（ハロキシホップ 0.02ppm 検出） | 成田空港 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 | |
| 乾燥あんず | 11 | アメリカ合衆国 | 使用基準不適合（二酸化硫黄 2.2g/kg 検出） | 横浜 | 日本の食品衛生法の基準に合致しない商品が出荷された（発注した商品とは別規格のもの。）。 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前未加熱）：アジフィレフライ | 11 | タイ | 成分規格不適合（細菌数 4.1×106/g ) | 東京 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 | |
| 漬け物：酢漬け野菜（COLIFLOR) | 11 | スペイン | 使用基準不適合（二酸化硫黄 0.360g/kg 検出） | 川崎 | 原材料の管理不足（原材料にピロ亜硫酸カリウムを使用） | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 自主検査 |
| 動物由来の健康食品：蟻（FORMICA FUSCA） | 11 | 中華人民共和国 | 使用基準不適合（二酸化硫黄 0.046g/kg 検出） | 関西空港 | 原材料の管理不足（石炭による室内乾燥で二酸化硫黄が付着） | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | モニタリング検査 |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前未加熱）：未成熟いんげん | 11 | 中華人民共和国 | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（フェンプロパトリン 0.02ppm 検出） | 大阪 | 隣接するバナナ農園において使用したフェンプロパトリンを含む農薬が、飛散したことに起因。 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 |
| 活あさり | 11 | 大韓民国 | 成分規格不適合（マラカイトグリーン 0.003ppm 検出） | 門司 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 | |
| 生鮮アーモンド | 6 | アメリカ合衆国 | アフラトキシン陽性（69ppb) | 福岡 | 輸送途中のコンテナ内の温度上昇により、付着していたと考えられる微量の菌が増殖したものと推測。 | 全量積戻し | 命令検査 |
| 生鮮ミニトマト | 11 | 大韓民国 | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（フルキンコナゾール 0.04ppm 検出） | 大阪 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 | |
| ハトムギ | 6 | タイ | アフラトキシン陽性（12ppb) | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 生鮮カカオ豆 | 11 | エクアドル | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（2,4-D 0.09ppm 検出） | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 生鮮カカオ豆 | 11 | エクアドル | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（2,4-D 0.03ppm 検出） | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 生鮮カカオ豆 | 11 | エクアドル | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（2,4-D 0.02ppm 検出） | 神戸二課 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 小粒落花生 | 6 | インド | アフラトキシン陽性（20ppb) | 横浜 | 2007年の収穫の後半期に長雨が続き、落花生の乾燥時期が長くなりアフラトキシン発生の可能性が増大したと推察。また、選別の不徹底（カビ粒、発芽粒が混入）も一因と推察。 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 |
| チョコレート菓子（Cho BEAUTE） | 11 | モナコ | 使用基準不適合（ソルビン酸の対象外使用 0.009g/kg検出） | 福岡 | 原材料の管理不足（原料の乾燥クランベリーにソルビン酸を使用） | 全量廃棄 | 自主検査 |
| 加熱後摂取冷凍食品（凍結直前未加熱）：剥きエビ | 11 | インドネシア | 成分規格不適合（細菌数 4.6×106/g ) | 神戸 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | モニタリング検査 | |
| 生鮮おくら | 11 | フィリピン | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（フルアジホップ 0.03ppm 検出） | 成田空港 | 廃棄、積み戻し等を指示 | モニタリング検査 | |
| 無調味乾製品：えび類（DRIED BABY SHRIMP） | 11 | ベトナム | 成分規格不適合（クロラムフェニコール 0.0005ppm 検出） | 広島 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| 生鮮サイシン（CHINESE CABBAGE） | 11 | タイ | 11条3項に基づき人の健康を損なうおそれのない量として定める量を超えて残留（EPN 0.90ppm 検出） | 中部空港 | 全20kg中、モニタリング検査用検体1kg、販売済み15kg、廃棄済み4kg。。 | モニタリング検査 | |
| カカオ豆 | 6 | ベネズエラ | アフラトキシン陽性（13ppb) | 横浜 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 | |
| カカオ豆 | 6 | ベネズエラ | アフラトキシン陽性（139ppb) | 横浜 | 廃棄、積み戻し等を指示（全量保管） | 命令検査 |
