[1] |
ニーズキャッチ機能−アウトリーチ型ニーズキャッチ方法やブラッドショウのいうフェルト・ニーズやノーマティブ・ニーズの重要性に留意すること。 |
[2] |
個別相談・家族全体への相談機能−エコロジカル・アプローチの考え方を踏まえて、かつ多問題家族にもチームケアマネジメントを前提として一人のソーシャルワーカーがジェネラルソーシャルワークの視点で援助することに留意すること。 |
[3] |
ICFの視点及び自己実現アセスメントシート及び健康生活支援ノート式アセスメントの視点を踏まえたケアマネジメントを基に、“求めと必要と合意”に基づく援助方針の立案及びケアプランの遂行。 |
[4] |
ストレングス・アプローチ、エンパワーメント・アプローチによる継続的対人援助を行なうソーシャルワーク実践の機能 |
[5] |
インフォーマルケアの開発とその組織化機能―個別ニーズに即するボランティア活動の開発と組織化機能及びそれらボランティア活動のNPO法人化支援機能に留意すること。
―福祉教育及びボランティア活動の推進 |
[6] |
個別援助に必要なソーシャルサポートネットワークの組織化と個別事例毎に必要なフォーマルサービスの担当者とインフォーマルケアサービスの担当者との合同のネットワーク会議の開催・運営機能
―市町村内の機関レベルの関係者のネットワーク会議とは別に地域自立生活支援のためのフォーマルサービスの担当者とインフォーマルケアサービスの担当者との事例毎の個別会議を作ること。またその機能の違いに留意すること。 |
[7] |
サービスを利用している人々の組織化とピアカウンセリング活動促進機能―専門職のパターナリズムに気をつけること。専門職と福祉サービス利用者とのパートナーシップ及び専門職のノーマティブニーズキャッチ機能は専門職のパターナリズムとは違うことに留意すること。 |
[8] |
個別問題に代表される地域問題の再発予防及び解決策のシステムづくり機能
― |
地域に存在する個別問題ととらえられがちな問題も実は他の生活問題と共通性を有していることがあるので、問題の普遍化、一般化を地域住民に提起する機能の重要性に留意すること。また、それらの問題解決に必要なシステムづくりも展望しつつ、個別解決に終わらせないようにすることに留意すること。 |
― |
福祉教育、ソーシャルサポートネットワークづくり |
|
[9] |
市町村の地域福祉実践に関するアドミニストレーション機能
― |
従来の社会福祉行政は機関委任事務であったこと、措置行政であったことから、行政から委託を受けるか、補助金を支出されれば事業を実施するという社会福祉関係者の意識がある。しかしながら、ソーシャルワークは先に問題を発見し、解決するプログラムを考え、その実践に必要な財源も創意工夫することが求められる。助成団体への申請の仕方等も含めて財源確保に関する機能も重要であることに留意すること。(英国のCAF等が参考イメージ)また、市町村における分権化が推進される状況の中で、市町村の保健、医療、福祉に関する財源が有効、かつ合理的に活用され、なおかつ住民にとってそれがトータルケアになっているという視点から、市町村の地域福祉行政に関するアドミニストレーション機能が今後重要になることに留意すること。 |
|
[10] |
市町村における地域福祉計画づくり機能
― |
市町村の地域福祉計画はコミュニティソーシャルワークの機能を展開する上で明らかになったこと、解決すべきことを盛り込むことが基本になる。在宅福祉サービスのサービス整備量にしてもサービスメニューにしても、コミュニティソーシャルワークとしてのアセスメントの中で明らかになってくる。 |
|