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平成15年度の国民年金の加入・納付状況(4.現年度分納付率の変化に係る分析)
4.現年度分納付率の変化に係る分析
●(1) 被保険者属性別の現年度分納付率の変化
平成14年度から平成15年度の納付率の変化を被保険者属性別にみると次のとおり。
<前年度から引き続き納付対象者となっている者>
○ |
納付対象月数が約1億5千万月と全体の大きな割合を占める「この2年間引き続き納付対象となっている者」の納付率は、平成14年度の65.6%から、平成15年度には65.5%とほぼ横ばいとなっている。
|
○ |
「この2年間に1回以上資格喪失、再取得した者等」の納付率は、平成14年度の 56.6%から平成15年度には60.6%と上昇している。 |
<平成15年度に新たに納付対象となった者>
○ |
「平成14年度の申請全額免除者であったが平成15年度には納付対象となった者」の平成15年度の納付率は29.5%と低くなっている。 |
○ |
「平成15年度に20歳に到達し手帳送付により適用された者」の納付率は28.0%と最も低くなっている。 |
|
●(2) 現年度分納付率低下の要因別影響度
平成14年度から平成15年度の納付率が変化(0.6ポイント上昇)した要因について、各属性の被保険者が納付率の変化に与えた影響をみると、次のとおりとなっている。
【納付率を上昇させる方向に影響した要因】
○ |
「平成14年度に納付対象者であったが、免除等の理由により、平成15年度に納付対象者ではなくなった者」による影響
・・・ +1.0ポイント |
○ |
「この2年間に1回以上資格喪失、再取得した者等」の納付率が上昇したことによる影響
・・・ +0.7ポイント |
【納付率を低下させる方向に影響した要因】
○ |
「平成14年度に免除者、学生納付特例者のうち、平成15年度に納付対象者となった者」の納付率が低いことによる影響
・・・ △0.5ポイント |
○ |
「平成15年度に新規資格取得した者」の納付率が低いことによる影響
・・・ △0.4ポイント |
○ |
「平成14年度に納付対象者であったが、資格喪失により平成15年度に納付対象者ではなくなった者」による影響
・・・ △0.2ポイント |
|
平成14年度から平成15年度にかけての納付率変化(+0.6ポイント)の属性別影響度
|
率換算(%) |
影響度(%) |
総数 |
0.6 |
100.0 |
前年度のみ納付対象月がある者(資格喪失者等) |
0.9 |
131.9 |
|
(再掲)資格喪失により納付対象者でなくなった者 |
△0.2 |
△24.7 |
(再掲)免除等の理由により、納付対象者ではなくなった者 |
1.0 |
156.6 |
両年度とも納付対象月がある者 |
0.8 |
118.0 |
|
(再掲)この2年間引き続き納付対象となっている者 |
△0.0 |
△6.4 |
(再掲)この2年間に1回以上資格喪失、再取得した者等 |
0.7 |
102.5 |
前年度免除者、学生納付特例者のうち現年度に納付対象となった者 |
△0.5 |
△83.8 |
|
(再掲)前年度末に申請(全額)免除者 |
△0.4 |
△55.4 |
新規資格取得者 |
△0.4 |
△61.3 |
|
(再掲)第2号から第1号被保険者となった者 |
△0.3 |
△47.1 |
(再掲)20歳到達(手帳送付により適用) |
△0.4 |
△65.8 |
その他 |
△0.0 |
△4.9 |
●(2) 現年度分納付率低下の要因別影響度
納付率変化に与える要因について、平成13年度から14年度と14年度から15年度の影響度合いを比較すると、ほぼすべての要因で改善している。
○ |
「前年度末に申請全額免除者であったが現年度に納付対象となった者」は、納付率低下の要因となっているが、その度合いは△4.1ポイントから△0.4ポイントに3.7ポイントの改善となった。 |
○ |
「この2年間に1回以上資格喪失、再取得した者等」は、平成14年度においては納付率低下の要因であったが、平成15年度は上昇要因に転じており、その度合いは
△0.9ポイントから+0.7ポイントに1.6ポイントの改善となった。 |
○ |
「この2年間引き続き納付対象となっている者」は、平成14年度においては納付率低下の要因であったが、平成15年度はほぼ解消され、その度合いは△1.3ポイントから△0.0ポイントに1.3ポイントの改善となった。 |
○ |
「現年度に新規に資格取得した者のうち、第2号被保険者から第1号被保険者となった者」は、納付率低下の要因となっているが、その度合いは△1.2ポイントから
△0.3ポイントに0.9ポイントの改善となった。 |
|
平成14年度及び平成15年度における前年度からの納付率変化(平成14年度△8.1ポイント、平成15年度+0.6ポイント)の属性別影響度(率換算)の比較
|
影響度
(平成14年度)
(%) |
影響度
(平成15年度)
(%) |
平成14年度と
平成15年度の
差 |
総数 |
△8.1 |
0.6 |
8.7 |
前年度のみ納付対象月がある者(資格喪失者等) |
0.3 |
0.9 |
0.6 |
|
(再掲)資格喪失により納付対象者でなくなった者 |
△0.1 |
△0.2 |
△0.1 |
(再掲)免除等の理由により、納付対象者ではなくなった者 |
0.4 |
1.0 |
0.7 |
両年度とも納付対象月がある者 |
△2.2 |
0.8 |
3.0 |
|
(再掲)この2年間引き続き納付対象となっている者 |
△1.3 |
△0.0 |
1.3 |
(再掲)この2年間に1回以上資格喪失、再取得した者等 |
△0.9 |
0.7 |
1.6 |
前年度免除者、学生納付特例者のうち現年度に納付対象となった者 |
△4.6 |
△0.5 |
4.1 |
|
(再掲)前年度末に申請(全額)免除者 |
△4.1 |
△0.4 |
3.7 |
新規資格取得者 |
△1.7 |
△0.4 |
1.3 |
|
(再掲)第2号から第1号被保険者となった者 |
△1.2 |
△0.3 |
0.9 |
(再掲)20歳到達(手帳送付により適用) |
△0.6 |
△0.4 |
0.2 |
その他 |
0.0 |
△0.0 |
△0.0 |
|
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