平成17年8月4日
食品安全部監視安全課
南監視安全課長
担当:鶏内、柳沼(内線2447)
桑崎輸入食品安全対策室長
担当:田中、松本(内線2474)
(平成17年8月29日一部改訂)

中国産養殖鰻のマラカイトグリーン検出について

 標記について、厚生労働省のホームページに掲載した情報(https://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0804-2.html)を整理し、Q&Aとしてまとめましたのでご参照ください。



中国産養殖鰻のマラカイトグリーン検出について


Q.1  中国産養殖鰻から合成抗菌剤が検出された事例について、詳しく知りたいのですが。
A.1  海外において中国産スッポンなどから合成抗菌剤マラカイトグリーンが検出されているとの情報を入手したため、本年7月から、中国産鰻などのマラカイトグリーンの残留について、輸入時のモニタリング検査の強化を行ってきたところですが、今回、マラカイトグリーンが残留している中国産養殖鰻加工品が発見されました。

Q.2  マラカイトグリーンが検出された鰻を食べても健康に影響はないですか。
A.2  今回、中国産鰻から検出されたマラカイトグリーンの濃度は、微量(0.044ppm、0.006ppm)であるため、通常の鰻の摂取量であれば健康への影響はないと考えられます。

Q.3  マラカイトグリーンとはどのような物質ですか。
A.3  マラカイトグリーンは、緑色の合成色素で、我が国では合成抗菌剤として観賞魚の水カビ病の治療などに使用されていますが、養殖水産動物への使用は禁止されています。
また、食品衛生法上の規制としては、食肉、食鳥卵及び魚介類は、別途基準がある場合を除き、合成抗菌剤を含有してはならないと定められていますので、マラカイトグリーンが検出された食品は、流通、販売等することはできません。

Q.4  これまでに輸入された中国産養殖鰻からはマラカイトグリーンは検出されないのですか。
A.4  諸外国においても中国産鰻からのマラカイトグリーン検出事例が報告されていることなどから、念のため、国内の在庫品の調査等を行うよう各都道府県等に依頼したところです。
最新の検出事例については、https://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1.htmlをご覧下さい。

Q.5  厚生労働省では中国から輸入される養殖鰻について、今後どのような対応をとりますか。
A.5  8月4日以降、中国産養殖鰻及びその加工品の全輸入届出について、輸入時にマラカイトグリーンの検査を実施することとしました。
また、登録検査機関の受託体制が整ったことから、8月29日から、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令を実施しています。
なお、この検査に合格しなければ輸入・流通は認められません。

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