ア | 痴呆介護実務者研修の見直し 痴呆介護実務者研修については、平成12年9月に「痴呆介護研修事業実施要綱」及び「標準的なカリキュラム」をお示しし、各都道府県・指定都市には、これに沿った取組みをお願いしてきているところである。 この間、3年余が経過し、高齢者痴呆介護研究・研修センターの本格的な活動の開始をはじめ、痴呆性高齢者グループホームの著しい増加など、痴呆介護をめぐる動きには大きなものがある。 そこで、今般、痴呆介護研修の在り方について見直しを行うこととし、具体的には、既に高齢者痴呆介護研究・研修センターにおいて、その研究成果も反映させながら、新しいカリキュラムや研修対象者の要件等についての検討作業に着手しているところである。 「高齢者介護研究会」の報告書でも指摘されているように、これからの高齢者介護においては、身体ケアのみではなく、痴呆性高齢者に対応したケアを標準として位置づけていくことが必要であり、介護サービスを担うすべての事業者とその従事者に対し、研修等を通じて痴呆に関する十分な知識と理解の習得を促し、専門性と資質の確保・向上を図ることが必要である。 「痴呆介護研修事業実施要綱」等の改正については、おって通知する予定であるので、各都道府県・指定都市におかれては研修の充実を図り、人材養成に力を入れていただきたい。
|
||||||
イ | 痴呆介護指導者(指導者養成研修修了者)に対するフォローアップ研修 痴呆介護は未だ発展途上にあり、高齢者痴呆介護研究・研修センターによる「痴呆性高齢者に適したアセスメントとケアプランの作成指針(第1版)」の作成など、研究が進められている状況にある。 したがって、介護サービスの従事者に指導を行う立場にある者に対しては、こうした研究の成果を踏まえて、最新の指導方法や痴呆介護技術に関する研修を行い、第一線の従事者が最新の痴呆介護技術を的確に習得できるようにしていくことが必要である。 このため、新たに平成16年度予算(案)に、痴呆介護指導者(指導者養成研修修了者)を対象とするフォローアップ研修を盛り込んだところである。 平成16年度における対象者など、その詳細についてはおって連絡することとしているので、各都道府県・指定都市におかれては、該当者の派遣につきよろしくお取り計らい願いたい。
|