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平成16年10月29日(金)
厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課
 課長補佐  斎藤慈子(7933)
 母子保健係長  久保安孝(7938)
夜間直通 3595−2544

平成16年度乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間について


1 SIDSとは
 ・ 乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児に死をもたらす病気です。
 ・ 平成15年においては、244人の赤ちゃんが、この病気で亡くなっています。
 なお、その約9割が1歳未満の乳児期に亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第3位となっています。
 ・ その発生原因は、明らかになっていませんが、疾患の発症に関連のある因子についての研究の結果、以下の2に示すようないくつかのことを積極的に実行することにより、この病気による死亡率が低下することが明らかになっています。

乳幼児突然死症候群死亡者数の推移(人口動態統計)

2 SIDS発症の危険性を低くするための留意点
 (1) あおむけ寝で育てよう
 赤ちゃんを寝かせるときは、仰向け寝にしましょう。
 ただし、医学上の理由から医師がうつぶせ寝を勧める場合もあるので、このようなときは医師の指導を守りましょう。

 (2) タバコをやめよう
 妊娠中はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんの周囲で、たばこを吸わないようにしましょう。
 これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から協力を求めましょう。

 (3) できるだけ母乳で育てよう
 母乳が赤ちゃんにとってよいことはよく知られています。母乳の出方には個人差がありますが、母乳が出る場合には、できるだけ母乳で育てるようにしましょう。

3 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間の趣旨
   平成11年より11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間と定め、乳幼児突然死症候群(SIDS)に対する社会的関心の喚起を図るために、重点的な普及啓発活動を実施しています。
 平成16年度においても同様に、11月を対策強化月間として、関係行政機関、関係団体等において各種の普及啓発活動を行うなどにより、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に関する取組の推進を図ります。

4 期日
   平成16年11月1日(月)から11月30日(火)
 ただし、地域の実情に応じ、期間延長等の変更は差し支えないものとします。

5 主唱
   厚生労働省

6 主な取組
   厚生労働省は、関係行政機関、関係団体等と連携し、(1)うつ伏せ寝の防止、(2)母乳育児の推進、(3)保護者等の習慣的喫煙の防止について、全国的な普及啓発活動の推進を図るために、次の取組を行います。
 平成16年度に作成した普及啓発用ポスター及び普及啓発用リーフレットを関係行政機関及び関係団体等に配布し、全国的な普及啓発活動を展開する。
 「健やか親子21」において、健やか親子21推進協議会の設置や全国大会の開催等により、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に関する普及啓発活動等を着実に実施する。
 関係行政機関、関係団体等を通じて、医療機関等に対し、検案を行う際は、乳幼児 突然死症候群(SIDS)と虐待又は窒息事故とを鑑別するために、的確な対応を行うこと、 及び必要に応じ、保護者に対し乳幼児の解剖を受けることを勧めることを依頼する。

【参考資料】
 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間実施要綱
 普及啓発用ポスター (PDF:1329KB)
 普及啓発用リーフレット (1ページ(PDF:271KB) 2ページ(PDF:353KB))



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