平成21年6月23日 医薬食品局食品安全部監視安全課 輸入食品安全対策室 (担当・内線) 室長 道野 (2495) 西村、吹譯 (2497、2499) (電話代表) 03(5253)1111 (FAX) 03(3503)7964 |
輸入食品に対する検査命令の実施について
(ペルー産キノア及びその加工品)
本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令を実施することとしたので、お知らせします。
対象食品等 | 検査の項目 | 経緯 |
ペルー産キノア*1及びその加工品(簡易な加工に限る。) | メタミドホス*2 | 検疫所におけるモニタリング検査の結果、ペルー産キノアから基準値を超えるメタミドホスを検出したことから、検査命令を実施するもの。 |
*1ペルー等で主食となっている穀類。種子を粉にしてパン状にして、また粒のまま粥にして食べる。(アカザ科の一年草で学名はChenopodium quinoa Willd.)。
*2有機リン系殺虫剤
<参考1>ペルー産キノアのメタミドホスに係る違反事例
1 品名:キノア
輸入者:桜井食品 株式会社
輸出者:SK FOOD INTERNATIONAL INC(米国)
届出数量及び重量:111バッグ、2.5トン
検査結果:メタミドホス 0.03ppm検出 (基準値0.01ppm注1)
届出先:名古屋検疫所
違反確定日:平成21年1月23日
措置状況:全量積戻し済み
2 品名:キノア
輸入者:兼松 株式会社
輸出者:SUN PACKERS S.R.LTDA
届出数量及び重量:200バッグ、5トン
検査結果:メタミドホス 0.04ppm注2検出 (基準値0.01ppm)
届出先:福岡検疫所
違反確定日:平成21年6月23日
措置状況:全量保管中
注 1 メタミドホスは、キノアには0.01ppmの基準値が適用されますが、例えば、大豆には0.05ppm、とうもろこしには0.1ppmの基準値が設定されています。
注 2 メタミドホスの許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、体重1kg当たり0.0006mg/日であることから、体重60kgの人がメタミドホスが0.04ppm残留したキノアを毎日約900g摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
<参考2>ペルー産キノアの輸入実績
届出年度 | 届出件数 | 届出重量(トン) | 検査件数* | 違反件数 |
平成20年 | 15 | 166 | 2 | 1(メタミドホス) |
平成21年 | 3 | 26 | 2 | 1(メタミドホス) |
* 残留農薬に係る検査