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ケアマネジャーの資質向上

 ケアマネジャーの資質について向上を求める意見も多く、ケアマネジャー自身も、「自身の力量」について不安を感じている者が多い。
 ケアマネジャーの資質向上に関しては、実務研修受講試験の受験要件、同試験の内容、実務研修、現任研修等の各段階における改善等を総合的に検討していく必要がある。
 特に、ケアマネジャーの実務研修受講合格者数と実務従事者数に大きな差があり、資格保持者の中でも実務に就いていない者も多いことからも、これらの者の資質の確保・向上も重要。


1.介護支援専門員(ケアマネジャー)の養成について

対象者
 ↓  
受験資格:保健医療福祉分野で5年以上の実務経験を有する者
・医師、保健師・看護師、社会福祉士、介護福祉士等の保健・医療・福祉に関する法定資格に基づく業務に従事した期間が5年以上の者等
試験(実務研修受講試験)
 ↓  
試験目的: 実務研修が受講できる基礎知識の有無を確認。
試験内容: 介護保険制度(要介護認定、介護サービス計画の作成、介護支援サービスの理念・方法など)、保健医療福祉サービス分野の基礎的知識
実施主体: 都道府県または都道府県が指定する法人
実務研修
 ↓  
内容 介護支援サービス、要介護認定等
方法 講義及び演習・実習形式
実施主体 都道府県または都道府県が指定する法人
研修修了証及び登録証明証の発行
 ↓  
内容:都道府県による名簿作成・管理、研修修了者への登録証明書の交付等
居宅介護支援事業者または介護保険施設において従事
 ↓  
現任研修、事業所内研修の実施により資質向上


2.介護支援専門員(ケアマネジャー)の養成者数・実働者数

 介護支援専門員実務研修受講試験累計合格者数とケアマネジャー実働者数

介護支援専門員実務研修受講試験累計合格者数とケアマネジャー実働者数のグラフ


 ※出典:「介護サービス施設・事業所調査」(厚生労働省大臣官房統計情報部)


(参考)介護支援専門員実務研修受講試験単年合格者数の推移
  受験者数
(A)
合格者数
(B)
合格率
(B/A)
第1回(平成10年度) 207,080人 91,269人 44.1%
第2回(平成11年度) 165,117人 68,081人 41.2%
第3回(平成12年度) 128,153人 43,854人 34.2%
第4回(平成13年度) 92,735人 32,560人 35.1%
第5回(平成14年度) 96,207人 29,505人 30.7%
第6回(平成15年度) 112,961人 34,634人 30.7%
第1回〜第6回合計 802,253人 299,903人

 ケアマネジャーの悩み

 【勤務上の悩み(複数回答可)】

【勤務上の悩み(複数回答可)】の表


 【業務遂行に関する悩み(複数回答可)】

【業務遂行に関する悩み(複数回答可)】の表


 【他機関との連携に関する悩み(複数回答可)】

【他機関との連携に関する悩み(複数回答可)】の表

 ※出典:「居宅介護支援事業所及び介護支援専門員業務の実態に関する調査」(平成15年株式会社三菱総合研究所;速報値)

 介護支援専門員の資格制度に関する自治体からの提案・要望

(東京都)【具体的な提案】
 介護支援専門員の資格要件について、より実務能力と専門知識を重視したものとするため、一定期間の専門教育の義務づけや資格更新制の導入、違法・不正な行為に対する罰則規定の整備など、介護支援専門員の資質の確保と能力向上の方策を検討すること。

(香川県)【要望事項】
 介護支援専門員の資格のあり方を検討し、資格管理を強化するなどにより、地位向上を図ること。


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