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施設長の資格要件等

 特別養護老人ホームの施設長は、社会福祉主事の要件等が必要とされていおり、施設長に対する研修も実施されている。
 今後、施設入所者の重度化等に対応するため、施設長の研修等のあり方が課題となっている。

1.特別養護老人ホームの施設長及び管理者の資格要件

 ○施設長の資格要件(基準省令第5条第1項)
 (1)社会福祉主事の要件を満たす者
 (2)社会福祉事業に2年以上従事した者
 (3)社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者

※社会福祉施設長資格認定講習会
 実施機関:社会福祉法人全国社会福祉協議会 中央福祉学院
 研修期間:通信授業 6か月、面接授業 5日間
内容
第1学期第2学期第3学期第4学期
社会福祉概論
社会保障論
公的扶助論
社会学
老人福祉論
児童福祉論
障害者福祉論
社会福祉援助技術論
地域福祉論
医学一般
介護概論
心理学
法学
社会福祉施設経営(運営)管理
人事・労務管理
財務管理

 ○管理者の資格要件
 特になし

2.介護老人保健施設の管理者の資格要件

 ○資格要件(介護保険法第95条)
 介護老人保健施設の開設者は、都道府県知事の承認を受けた医師に当該介護老人保健施設を管理させなければならない。
 ※ 都道府県知事の承認を受け、医師以外の者に管理させることができる。

3.介護療養型医療施設の管理者の資格要件

 ○資格要件(医療法第10条)
 病院又は診療所の開設者は、その病院又は診療所が医業をなすものである場合は臨床研修修了医師に、これを管理させなければならない。

4.特別養護老人ホームの施設長に対する研修

 ○社会福祉施設長サービス管理研修(介護老人福祉施設長コース)
 ・実施機関 社会福祉法人全国社会福祉協議会 中央福祉学院
 ・研修期間3日間
 ・内容介護保険制度の実施状況
サービスの質的向上のための視点
福祉施設管理者のサービス管理
福祉施設における職員育成と施設研修
介護老人福祉施設における人事労務管理
介護老人福祉施設における財務管理
介護老人福祉施設におけるリスクマネジメント 等

(関係団体の意見)

 ○全国老人福祉施設協会(平成14年11月)

  特別養護老人ホームの重要な専門性として、(1)介護保険サービスの質の管理、(2)ケアスキルの向上、(3)必要なサービスの開発・拡大、が上げられ、これらを支える人材を養成することが急務である。
 介護保険サービスを管理する者(介護保険サービス管理士)と実際の介護現場で中心的な役割を果たす者(介護チーフ)に対する専門知識、技術、職業倫理、社会性などの高い専門性にかかる課題や資質を支えるために必要な教養を習得(ライセンス化)する必要がある。


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