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別紙1

安全技術調査会におけるTSE対策に係る審議結果について

血液対策課

1.調査会開催日

  平成15年3月25日(火)

2.審議結果

(1)欧州渡航歴を有する者からの献血受入制限

 現在の欧州10カ国(6ヶ月以上の渡航歴)を対象とした献血受入制限を欧州の他の国に拡大(対象を拡大する国(26カ国)については渡航歴5年以上)する方向で検討すべき。

 ただし、献血の現場において、問診等でこのような対策をとることについて対応できるかどうか日本赤十字社に意見を聞くべき。

 以上を踏まえ、血液事業部会で審議することが適当。

(2)血液製剤に関するTSE伝播の予防措置

 輸血用血液製剤については、白血球除去基準を早急に作成し、それを踏まえ白血球除去を行うことを採血事業者に対し指導すべき。

 欧州で採血された原料血漿を使用している血漿分画製剤において、分画工程を考慮しつつも、人でのvCJD発生国(英国、フランス、イタリア)の血液を使用しない。

 すべての血漿分画製剤について、製造工程中でのプリオン除去能力に関する検証データを提出することを各社に指示する。


献血制限国と滞在期間の決定に関する基本的な考え方(案)

 vCJD対策を徹底する観点から、米国が規制の対象とし、我が国が規制の対象としていない国についても対象とする。

 上記の場合の滞在期間については、明確なエビデンスは存在しないが、案1としてはどうか。

 制限対象国は、米国が制限している国に、地理的問題を考慮しアイルランド等6カ国を加えた合計36カ国としてはどうか。

 米国も規制の対象としていない国(アジア諸国等)については、引き続き検討する。

 我が国でBSE頭数が増加した場合についても引き続き検討する。

滞在期間の組み合わせ
  現行 案1 案2 新米国 案3 案4 案5
英国 6ヶ月 6ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 3ヶ月
アイルランド、イタリア、オランダ、スイス、スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー、ポルトガル 6ヶ月 5年 6ヶ月
アルバニア、オーストリア、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スロヴァキア、スロウェニア、チェコ、デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブルガリア、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、ユーゴスラビア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルグ 制限無 5年 制限無 5年 5年 6ヶ月
献血への影響率(%) 0.1 0.1043 0.1224 0.0725 0.1224 0.136 0.1405


欧州各国について

図


  外務省 NIS諸国 広辞苑 米国規制 OIE資料 日本規制
アイスランド        
アイルランド  
アゼルバイジャン        
アルバニア      
アルメニア        
アンドラ        
イスラエル          
イタリア  
ヴァチカン        
ウクライナ        
ウズベキスタン        
英国  
エストニア        
オーストリア    
オランダ  
カザフスタン        
ギリシャ    
キルギス        
グルジア        
クロアチア      
サイプラス          
サン・マリノ        
スイス  
スウェーデン      
スペイン  
スロヴァキア    
スロヴェニア    
タジキスタン        
チェコ    
デンマーク    
ドイツ  
トルクメニスタン        
ノルウェー      
ハンガリー      
フィンランド    
フランス  
ブルガリア      
ベラルーシ        
ベルギー  
ポーランド    
ボスニア・ヘルツェゴビナ      
ポルトガル  
マケドニア      
マルタ        
モナコ        
モルドヴァ        
セルビア・モンテネグロ      
ラトヴィア        
リヒテンシュタイン    
リトアニア        
ルーマニア      
ルクセンブルグ    
ロシア        
日本          
  52 12 39 30 22 10


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