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職場体験 企業の理解が地域の人を育てる サポステ卒業者も今では指導役を

さぬき若者サポートステーション

URL http://www.e-dome.co.jp/saposute/

  1. 編集者(以下「編」))
    さぬきサポステでは早くから職場体験の取り組みをされてますよね。
  2. サポステスタッフ(以下「サ」))
    さぬきサポステは2009年(平成21年)から職場体験をプログラムとして採用しています。プログラムのテーマは
    「選択肢は常にオープンに」です。
  1. 編)具体的にはどういったことでしょうか?
  2. サ)さまざまな”気づき“の場を得る機会としています。たとえば、事務職希望の利用者には、まずは事務職にチャレンジしてもらいます。そうすると気づかなかった苦労や、必要なスキルがわかるんです。たとえば、経費を何で落とせないのか説得する交渉のスキルや、いろんな知識が必要だってわかるんです。
  3. 編)でもそういう体験は挫折になると思うのですが、その後はどうなるんでしょうか。
  4. サ)確かにこの体験は失敗ですね。この後は事務職に応じたスキルを習得することも考えますが、私たちは、ほかの職場体験をチャレンジを勧めます。
  5. 編)それで新しい分野への興味に“気づく”ということですね。
  6. サ)そうです。次のチャレンジでは前回の失敗を踏まえて、自分の得手不得手や注意すべき点を十分意識した上で、取り組んでもらいます。すると上手く出来るケースが多くなるんです。それが成功体験になるとやりがいを感じて、「この分野に進んでみようか」と思ってくれます。事務や営業を希望していた人が製造業への職場体験を通じて、はじめは職場体験だけで採用の予定は全くなかったのですが、彼の働きぶりと成長度合いに企業の担当者から声をかけてくれました。


↑職場体験を受け入れてくれている地元の製菓メーカー。

  1. 編)職場体験が人生を開いたという感じですね。
  2. サ)この会社は地元の製菓メーカーですが、地域での若者育成の趣旨に賛同してもらい、社員教育並みに技術指導をしてくれました。この参加者はそのまま採用されて、現在はいくつかの工程を任されています。今ではサポステから来た後輩のよき先輩ですね。
  3. 編) 職場体験では企業の理解が重要だと。
  4. サ)職場体験プログラムの協力企業には地域での若者の育成という趣旨に賛同いただき、ご厚意でやらせてもらっています。企業は採用してくれなくても、職場体験に協力してくれることで、地域の若者がそれだけ育ち、地域社会への貢献にもなります。是非とも企業に職場体験への理解が広がってほしいですね。それだけ多くの若者のチャンスが増えていくことになりますから。


↑和菓子に不可欠な存在、あんこの製造作業をしているサポステ卒業者。材料の配合・作業手順が複雑な工程も任されるようになり、今では指導役を務めることも。

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