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腸管出血性大腸菌による食中毒に注意しましょう。

腸管出血性大腸菌による食中毒に注意しましょう。

 今般、富山県、福井県等2県3市で発生した飲食チェーン店における腸管出血性大腸菌O-111による食中毒事件では、肉を生で食べた方数名が亡くなられ、重症者も多数報告されています。
 このように腸管出血性大腸菌による食中毒については、健康被害が多く報告されており、飲食店のみならず家庭でも注意が必要です。


1.腸管出血性大腸菌とは

 腸管出血性大腸菌とは、主に牛の腸にいる細菌です。牛を解体処理する過程で牛肉に付着したり、牛の糞尿を介してその他の食品・井戸水等に付着し、少量で感染します。菌が付いた食品を食べると、2日から7日くらいで、発熱や激しい腹痛、水様性の下痢、血便、吐き気、嘔吐(おうと)などの症状が現れます。特に抵抗力の弱い子どもや高齢者は、重い症状になりやすく、合併症を起こして死亡する例もあります。
 腸管出血性大腸菌の特徴や詳しい予防法、症状・診断、治療方法については「腸管出血性大腸菌に関するQ&A」をご覧下さい。


2.腸管出血性大腸菌による食中毒を防ぐには

 腸管出血性大腸菌は加熱によって死滅します。したがって腸管出血性大腸菌による食中毒を予防するためには、肉の中心部まで十分に加熱することが重要です。子どもや高齢者、また抵抗力が弱い方は生食用として提供されたものであっても、生の肉料理は食べないようにしましょう。
 また、焼肉やバーベキューをするときは、食事をする箸とは別に、肉を焼く専用の箸やトングを使いましょう。

 厚生労働省では家庭でできる食中毒予防について、動画や政府広報で情報提供をしていますので、ご参考になさってください。


動画「食中毒予防 お肉はよく焼いて食べよう」


動画「家庭で出来る食中毒予防6つのポイント」




3.厚生労働省における対策

 厚生労働省では、富山県等の飲食店で発生した腸管出血性大腸菌郡による食中毒事件を受け、生食用食肉を取り扱う施設に対して都道府県等から緊急に監視を行い、衛生基準通知に適合しなかった施設について、生食用食肉の取扱いを中止するよう指導したところです。今後とも引き続き関し指導を行い、衛生基準通知が徹底されるよう指導することとしています。同時に、科学的知見に基づき、生食用食肉について食品衛生法に基づく規制の制定に向けて検討しています。
 腸管出血性大腸菌による食中毒に関する報道発表資料や関連通知については、「腸管出血性大腸菌による食中毒の予防について」をご確認下さい。

 また、6月20日から26日まで、主要8紙及び地方紙64紙において、政府広報(新聞突き出し記事)を掲載し、引き続き子どもや高齢者、抵抗力の弱い方々が生の肉料理を食べないように周知に取り組んでいます。

食中毒に注意!

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