ホーム > フォトレポート > フォトレポート(平成27年) > 塩崎厚生労働大臣がWHO西太平洋地域事務局のシン局長から、麻しん排除認定証書を授与されました。

フォトレポート

塩崎厚生労働大臣がWHO西太平洋地域事務局のシン局長から、麻しん排除認定証書を授与されました。

写真(2015年8月31日)

2015年8月31日
省議室
塩崎厚生労働大臣がWHO西太平洋地域事務局のシン局長から、麻しん排除認定証書を授与されました。

 塩崎大臣がWHO西太平洋地域事務局のシン局長から麻しん排除認定証書を授与されました。
 日本は今年3月、麻しん※の排除状態(ウイルスの遺伝子型解析などを含んだ、適切な麻しん報告制度の下で、土着株による麻しんの感染が3年間以上確認されない状態)にあることが、WHO西太平洋地域事務局より認められ、証書の授与となったものです。今後はこの麻しんが排除された状態を維持することが重要になります。
 塩崎大臣は「厚生労働省では、特に2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて、麻しん排除の状態を維持するために、高い予防接種率の確保、麻しん報告制度や麻しん発生時の迅速な感染拡大予防策の実施などに、今後も取り組んでまいります」と語りました。
また、授与式に先駆けて行われた意見交換では、11月に開催が予定されている日中韓三国保健大臣会合や、たばこの規制などについて話し合われました。シン事務局長からは、たばこの規制に関する各国の現状や法制度の動向について話がありました。それを受け塩崎大臣は、日本における受動喫煙防止の取り組みについて紹介しました。また、シン事務局長から「『保健医療2035』のビジョンにある日本の国際保健への貢献に対して期待する」という話がありました。

写真(2015年8月31日)
意見交換の様子

※ 麻しんは、はしかとも呼ばれ、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の感染疾患です。麻しんウイルスは、感染力の非常に強いウイルスで、人から人に感染し、空気感染ほか、飛沫感染、接触感染でも広がります。免疫を持っていない人がこのウイルスに感染するとほぼ100%が発症しますが、一度感染して発症すると一生免疫が持続するとされています。
 典型的な麻しんでは、感染してから約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2〜3日間、風邪症状が続いた後、高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、脳炎が発症することもあります。かつてはほとんどの方が小さな子どものうちに感染し、自然に免疫を獲得する疾患でしたが、麻しんの定期予防接種などの対策が進んだことにより、大きな流行がみられなくなり、今回の麻しん排除認定に至りました。麻しんの予防のためには、麻しんウイルスに感染する前に、麻しん風しん混合ワクチンを2回接種しておくことが重要です。

(健康局結核感染症課、大臣官房国際課)

ホーム > フォトレポート > フォトレポート(平成27年) > 塩崎厚生労働大臣がWHO西太平洋地域事務局のシン局長から、麻しん排除認定証書を授与されました。

ページの先頭へ戻る