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500人を超す来場者で会場はいっぱいに。「中国残留邦人等への理解を深めるシンポジウム」を行いました。

写真(2014年10月18日)

2014年10月18日
横浜市教育会館(神奈川県横浜市)
500人を超す来場者で会場はいっぱいに。「中国残留邦人等への理解を深めるシンポジウム」を行いました。

 今年も「中国残留邦人等への理解を深めるシンポジウム(厚生労働省主催)」を行い、500名を超す大勢の方々に来場いただきました。このシンポジウムは、戦後、帰国した中国残留邦人の方々の苦労や、現在抱えている問題などについて、より多くの方に知っていただくことを目的に平成20年度から毎年各地で行っているものです。
 シンポジウムの開会にあたり、谷内社会・援護局審議官が「中国残留邦人の方々が、日本で老後を安心して暮らしていくことができるよう、満額の老齢基礎年金や支援給付金のほか、今年の10月からは、中国残留邦人ご本人が亡くなられた場合にも、残された配偶者の生活を支えるため、新たに配偶者支援金の支給が始まりました。中国残留邦人の方々が、『日本で幸せな暮らしをしている』と心から実感していただけるような支援に、今後とも全力で取り組みます」と塩崎厚生労働大臣からの挨拶を代読しました。
 当日は、劇団道化の皆さんによる演劇「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」が上演されました。戦後の満州を生き延びるためにわが子を見殺しにしたと思い込んでいた母親の苦悩や葛藤、そして母と子の揺るぎない絆を描いた物語に涙を流されている方もいらっしゃいました。
 また、大谷昭宏氏(ジャーナリスト)をコーディネーターにむかえたパネルディスカッションでは、中国残留邦人の方々から、帰国後、言葉の壁や生活習慣の相違での苦労、現在、抱えている高齢化問題などについて話がありました。また、「中国残留邦人等の問題が風化されつつあるなか、こうしたシンポジウムなどを通じて、次世代に語り継いでいくことは重要」、「2008年からの満額の老齢基礎年金の支給と支援給付金によって経済的に生活が営みやすくなった一方、一世の方々の高齢化が進んでおり、中国語を取り入れた介護支援のあり方などを考える必要がある」など貴重な意見を聞くことができました。
 厚生労働省では、中国残留邦人の方々が地域社会の一員としていきいきと暮らすことができるように、身近に日本語を学ぶ場や地域住民の方々と交流を深める機会を提供する支援を行っています。より多くの人が、中国残留邦人の方々やそのご家族の良き理解者となり、地域での支援の輪がさらに広がっていくことを願い、今後も支援を継続して実施してまいります。ご理解、ご協力ならびに温かいご支援をお願いします。
(社会・援護局援護企画課中国残留邦人等支援室)

◇中国残留邦人等への支援、配偶者支援金制度について詳細はこちら
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/senbotsusha/seido02/

写真(2014年10月18日)
大臣メッセージを代読する谷内審議官

写真(2014年10月18日)
劇団道化による「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」上演の様子

写真(2014年10月18日)
シンポジウムのフィナーレを飾る「合唱」の様子

写真(2014年10月18日)
500人を超す来場者で会場はいっぱいになりました

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