厚生労働省


定例事務次官記者会見概要

(H20.07.10(木)14:00〜14:06 省内会見場)

【広報室】

《次官会議等について》

(次官)

今日の事務次官会議ですが、薬事法施行令の一部を改正する政令案がかかっております。がんに使用される医薬品としてセツキシマブという薬を承認することになったわけですが、その医薬品について医薬関係者以外の一般の人を対象とする広告を制限するという内容のものです。私の方からは以上です。

《質疑》

(記者)

日本年金機構についてなのですが、今週自民党の部会の方で基本計画が了承されず、自民党の議員の中から「こんな甘いものじゃ認められない」という声が上がっておりますが、次官としてはどういう受け止めをされていらっしゃいますか。

(次官)

日本年金機構の組織のあり方、そこにおける採用の方針、これは年金業務・組織再生会議において議論しまして、そこでの検討結果を踏まえて政府として方針を固めるという仕組みになっております。その再生会議であった議論を踏まえて案を作ったつもりですが、なお、さらに厳しい意見があったということだと受け止めております。こういう与党の意見も踏まえながら、さらに了解のいただけるような形での運びを関係者と詰めている状況ですので、その詰めをできるだけ早く終えて結論にたどり着きたいと思います。

(記者)

その関連で昨日舛添大臣の方が、ヤミ専従に関して外部の人達だけの調査委員会を今週中に立ち上げたいとおっしゃっていましたが、進捗状況はいかがでしょうか。

(次官)

候補者はだいたい決まりまして、今、先生方の日程の最終確認をしているところです。最終確認をまだ行っている最中ですので、今週と言っても今日と、明日しかございません、今日は大臣が地方出張しておりますから、できれば明日ということになります。ただ、明日必ずできるという確認が取れているいるわけではありません。

(記者)

7月11日付の厚生労働省の人事なのですけれども、概ね留任の方が多い中で、次官も含めて、新しい体制の狙いと厚生労働省改革を7月末までにまとめるご予定と聞きいてますが、どういうふうにお考えでしょうか。

(次官)

人事については、昨年の人事の経緯等も踏まえて大臣といろいろ相談しながら固めたわけであります。仕事の区切り等を見ながら代わっていただいた方もありますし、あるいはまた、特に大きな予算関連法案を抱えておりました、保険局長、それから年金局長、あるいは、日雇い派遣の法改正を見直す職業安定局長の留任をしておりますが、それ以外の部局、局長を始めとしてかなり変わっておりますので、全体としては人身一新を図っていく体制ができたかなと。それからまた、局長が代わっていなくても、審議官、課長級含めてかなり課題に応じた体制を組んだのではないかと思っております。厚生労働省の組織を含めたあり方の見直しということにつきましては、先般、総理が「5つの安心プラン」ということで指示があったわけであります。7月末までには報告をするということで作業をしておりますが、組織そのものについては、恐らく、7月末までに結論が出るというのはなかなか難しいと思うのですが、大臣も有識者を含めて議論しながら次の人事に活かしていくというふうな言い方をしてたと思いますが、そういう意味では、7月末までに考えるべき事項等を整理して、これをこんな方向でいつまでに詰めていきたいという、組織関係につきましては中間的な報告をするということになろうかと思っております。舛添大臣が就任半年経ちました時に職員に対して挨拶をされまして、「今年を厚生労働省の改革元年にしたい」と言っていたわけでありますが、そういうことについての具体的な取り組みも、この人事を機に深めていきたいと思っております。まだ構想段階とか決意段階というのでしょうか、形に現れない状況にありますけれども、いろんな体制を組んで組織的に大きなこと、あるいは小さなことを含めて改善を考えていくような工夫をしたいと思っております。

(了)


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