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広報誌「厚生労働」

輝け!栄養の星

高齢者の暮らしに寄り添い一口でもおいしい食事を

長山詩織
医療法人社団いずみ会介護老人保健施設 北星館 管理栄養士

ながやま・しおり●1990年、札幌市生まれ。2013年、天使大学卒業。同年、医療法人社団いずみ会に入職後、介護老人保健施設北星館に配属、現在に至る。

生活全般の相談に乗る

 幼いころから食が細かったという長山詩織さん。同じような悩みを抱える高齢者のことを知るにつれ、「管理栄養士になって、一口でもおいしく食べてもらえるようになりたい」と、この道を選びました。
 大学卒業以来、現在の介護老人保健施設北星館で栄養管理を担当しています。在宅復帰を望む入所者や家族が共通して抱えているのは、食事はもちろん、排泄をはじめとした生活全般の問題です。長山さんは食事面以外のことで相談に乗ることも多く、「自宅に帰るにあたっての不安を少しでも取り除いて、安心してもらえるよう支援するのも大切な役割だと思っています」と言います。

多職種連携による栄養ケアを実践中

 長山さんの負けず嫌いな一面がうかがえるエピソードがあります。嚥下えんげ障害がありながら「パンケーキを食べたい」という入所者のケースで、周囲の心配をよそに「私が責任を持って食べられるよう見守ります」と宣言。パンを食べやすいようアレンジした結果、口から食べてもらうことができたのです。「ムセがなくて、おいしい」と喜ぶ入所者を見て、涙が止まらなかったそうです。
 昨年からは、多職種と一緒に入所者の食事の様子を観察し、それをもとに会議で改善点を検討する試みを開始。「『おいしかった』という声をもっと増やし、高齢者のQOL(生活の質)を高めていきたい」と夢を語ります。

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