平成21年5月15日 照会先大臣官房国際課 課長勝田 智明 課長補佐 星田 淳也 電話 5253-1111(内)7308 夜間直通 3595-2402 |
第98回ILO総会の開催について
今般、国際労働機関(ILO)の第98回総会が、スイス国ジュネーブで開催されることとなりました。
ILO総会は、毎年1回(通常6月)行われ、ILO加盟182カ国の政府、労働者、使用者よりなる代表団が一堂に会する最高意思決定機関であり、ILO条約等の国際労働基準の策定を含め、労働問題に係る議論を行います。
会期、主な議題及び5月15日付で閣議決定された我が国代表団の氏名は下記のとおりです(閣僚レベルの対応については現在調整中)。
記
1 会期:
平成21年6月3日(水)〜6月19日(金)
2 主な議題:
(1).事務局長等の報告及び各国代表による演説
事務局長等の報告に対して、各国政労使の代表による演説が行われる。
(2).条約及び勧告の適用状況
各国における条約及び勧告の適用状況に関し、専門家委員会の報告を基に議論が行われる。
(3).仕事の世界におけるHIV/AIDSに関する勧告の検討
職場におけるHIV/AIDSの問題(差別、予防、プライバシーの保護等)について、国家レベル・国際レベルでの意識を高め、この問題に関わる者の一致した行動を促進するため、勧告の採択に向けた議論が行われる。
(4).ディーセント・ワークの中核であるジェンダー平等
各国におけるディーセント・ワークの実現に向け、その中核的要素であるジェンダーの平等について議論が行われる。
(5).世界経済・金融危機の雇用及び社会への影響
世界的な経済・金融危機を受け、危機対応のためのILOの役割、国際労働基準の役割、労働市場の活性化、社会保護等の在り方について議論が行われる。
(6).雇用危機に関するサミット
各国首脳、閣僚、主要な労使団体の代表等のハイレベルの出席者を得て、世界的な雇用危機について議論を行うためのサミットが行われる(注)。
(7).その他
また、2010-11年のILOの計画・予算案、加盟国の分担率等について議論が行われる。
(注)現時点において、ブラジル、フランス、ポーランドの大統領等7カ国の首脳がサミットへの参加を確約している。