厚生労働省発表
平成20年12月 8 日
担 |
医薬食品局 食品安全部 監視安全課 輸入食品安全対策室 室長 道野(2495) 担当 西村、吹譯(内線2474・4243) 電話 03-5253-1111 夜間直通 03-3595-2337 |
輸入食品に対する検査命令の実施について
(ベネズエラ産カカオ豆及びその加工品)
本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令を実施することとしたので、お知らせします。
対象食品等 |
検査の項目 |
経緯 |
ベネズエラ産カカオ豆及びその加工品(簡易な加工に限る。) |
2,4−D* |
検疫所におけるモニタリング検査の結果、ベネズエラ産カカオ豆から基準値を超える2,4-Dを検出したことから、検査命令を実施するもの。 |
*除草剤
<参考1>ベネズエラ産カカオ豆の2,4-Dに係る違反事例
1 品名
:生鮮カカオ豆
輸入者
:三井物産 株式会社
輸出者
:CACAO OPTIMA C.A.
届出数量及び重量:850バッグ、50,443kg
検査結果
:2,4-D 0.06ppm*1検出 (基準値0.01ppm*2)
届出先
:横浜検疫所
違反確定日
:平成20年1月15日
措置状況
:全量保管中
2 品名
:生鮮カカオ豆
輸入者
:株式会社 カーギルジャパン
輸出者
:AFB CACAO & CAFE, C.A.
届出数量及び重量:417バッグ、25,077kg
検査結果
:2,4-D 0.02ppm検出 (基準値0.01ppm)
届出先
:神戸検疫所食品監視第二課
違反確定日
:平成20年12月5日
措置状況
:全量保管中
*1 2,4-Dの許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、体重1kg当たり0.01mg/日であることから、体重60kgの人が2.4-Dが0.06ppm残留したカカオ豆を毎日約10kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
*2 2,4-Dは、カカオ豆には0.01ppmの基準値が適用されますが、例えば、米には0.1ppm、トマトには0.2ppmの基準値が設定されています。
<参考2>ベネズエラ産カカオ豆の輸入実績
平成19年4月1日から平成20年12月8日:速報値
届出年度 |
届出件数 |
届出重量(トン) |
検査件数* |
違反件数 |
平成19年 |
147 |
4,553 |
53 |
1(2,4-D) |
平成20年 |
81 |
2,300 |
58 |
1(クロルピリホス) |
*残留農薬に係る検査