別添1
タクシー運転者の労働実態等に関するアンケート調査(概要)


<調査概要>

(1) 目的
 タクシー業界を巡る経営環境は依然厳しく、全国各地の事業者から地方の実態、特に乗務員の労働環境の悪化状況を把握したうえで、今後のタクシーのあり方について検討を進めるべきとの要望が寄せられている。
 本調査は、こうした要望を踏まえ、今後の政策立案の参考資料とすることを目的として実施することとした。

(2) 調査対象・調査方法
 2,237事業者を対象にアンケート調査を実施。986事業者から回答(回答率44.1%)

(3) 調査項目
 乗務員の勤続期間、性別・年齢構成、乗務形態、給与体系、労働時間、出庫及び帰庫時間、社会保険料等の納付状況 等

(4) 調査結果(全国集計)

(1) 乗務員の勤続年数
 調査票を回収した986事業者における乗務員数は75,118名。
 通常勤務78%、定時制勤務22%。
 勤続年数10年以上が27%、平均勤続年数5.4年。

(2) 乗務員の性別、年齢
 男性97%、女性3%。
 50歳代が全体の49.3%。

(3) 乗務員の乗務形態
 1車2人制が44.5%。以下2車3人制、1車1人制の順。

(4) 乗務員の給与形態
 固定給中心の月額賃金(A型)、完全歩合制(B型)、A型とB型の併用(AB型)、その他のなかでは、AB型が37.5%。以下A型、B型の順。

(5) 乗務員の労働時間等
 通常勤務の平均的な総労働時間204時間/月、給与支給総額180〜285千円。定時制勤務の平均的な総労働時間160時間/月、給与支給総額145〜150千円。

(6) 出庫時間及び帰庫時間の乗務員数割合
 6時〜8時出庫が60.7%。
 24時〜2時帰庫が35.8% で最も多い。

(7) 乗務員の社会保険等への加入及び納付状況
 健康保険、厚生年金保険の加入率がそれぞれ83.9%、83.2%と高いのに対し、介護保険、雇用保険、労災保険の加入率はそれぞれ64.5%、73.2%、68.3%と若干低い。

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