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資料3

ベンチマークを活用したポジティブ・アクションの取組事例

 ベンチマーク事業に参加した企業からは、自社の現状を客観的に把握することができたことから、個々の企業の実態を踏まえた目標設定や具体的取組内容を検討していきたいとの声が寄せられています。

事例1(サービス業、99人以下)
 診断結果により、自社の状況が客観的にわかった。同産業の中では、課長相当職に占める女性の割合は高位であるが、正社員に占める女性の割合、平均勤続年数の男女差が低位であることがわかり、今後の取組の見直しのきっかけとなった。

事例2(情報通信業、100〜299人)
 開発部門の女性の応募者が非常に少ないと日頃から感じていたが、客観的なデータの診断結果により、正社員に占める女性の割合が、同産業中でも低位であることが改めてわかった。今後は女性の活躍する場を広げるための新たな分野の商品開発の模索をするとともに、診断結果の「参考情報」に紹介されている他社の取組を参考に女性の採用拡大や継続就業の取組を行っていきたい。

事例3(卸売・小売業、100〜299人)
 診断結果により、自社の取組状況がよくわかった。現在、女性の採用拡大、管理職登用に力を入れて取り組んでいるが、管理職候補をさらに育成して女性店長を増やしていきたい。また、職域拡大についての取組が不十分であるため、女性の少ない部署に女性の配置を進める取組をしていきたい。

事例4(製造業、100〜299人)
 診断結果により、正社員に占める女性の割合等、自社の実態が同産業中で低位であることがわかった。今後、女性の採用を増やし、現場にもっと女性を配置していきたい。また、継続就業のための取組が不十分であるため、取組の充実を図っていきたい。



ベンチマーク(女性の活躍推進状況診断)事業の流れ

ベンチマーク(女性の活躍推進状況診断)事業の流れの図



女性の活躍推進状況診断結果イメージ

診断結果は、以下のような図表やグラフを用いて作成しています
(注:ここに示しているのは、診断結果の一部です)

◆ 取組項目
取組項目の表

同産業比較のグラフ


◆ 実態
実態のグラフ



女性の活躍推進状況診断結果における参考情報

 診断結果から得られた各社の取組内容について、取組の多かった内容や効果があった内容などを参考情報として提供しています。平成15年度の診断結果における参考情報の一部をご紹介します。


女性の活躍推進状況診断結果において女性の活躍が進んでいる企業が
「取り組んでよかった」と回答した取組内容のトップ3
(%=実施している企業の割合)
(1)募集・採用
1: 採用計画を立てるにあたって、男女を均等に採用することについて理解を深めている
1: 9.8%
2: 採用権限のある者に女性を含める等、選考の中立性の確保に努めている
2: 9.5%
3: 男女の公正な選考を解説した冊子等を、募集・採用担当者全員に配布するなど、男女の公正な選考に関する認識を徹底している
3: 9.1%
(2)登用
1: 昇進・昇格試験がある場合には、試験に関する情報をすべての該当従業員に知らせている
1: 12.8%
2: 女性の役職者が男性と比較して相当程度少ない場合に、昇進・昇格試験の受験を女性従業員に奨励している
2: 8.5%
3: 人事評価基準、昇進・昇格基準等を作成し、従業員に示している
3: 7.2%
(3)継続就業
1: 従業員の配偶者が転勤することになった場合に、可能であれば同じ又は近くの地域に転勤させる配慮をしている
1: 13.7%
2: 転勤者に対して、従業員の育児や介護等の負担状況を考慮に入れている
2: 12.2%
3: 育児・介護休業法で定めた基準を上回る育児・介護休業制度、育児・介護短時間勤務制度や看護休暇制度を導入している
3: 6.1%
(4)職域拡大
1: これまで女性従業員が就業していなかった職域へ、新たに女性従業員を配置する際に、女性従業員の受入れ経験の少ない管理職に対する研修等を実施している
1: 8.5%
2: 対外的な業務へ初めて女性従業員を配置した際に、取引先へ担当者であることを周知する等、女性従業員が働きやすいように配慮している
2: 7.8%
3: 各業務に必要な知識、技能、仕事の手順等を明確化している
3: 7.1%
(5)環境整備
1: 社内報等を活用し、女性の活躍を期待していることを社内に発信している
1: 9.8%
2: 相談担当者に女性を含めたり、窓口を複数設ける等、セクシュアルハラスメントで困った時に、相談や苦情を申し出やすいようにしている
2: 7.1%
3: 会議等で男性従業員だけでなく、女性従業員にも積極的に発言や提案を求めるように管理職に促している
3: 6.9%


女性の活躍推進状況診断結果において女性の活躍が進んでいる企業のうち「効果があった」と回答した企業の割合

女性の活躍推進状況診断結果において女性の活躍が進んでいる企業のうち「効果があった」と回答した企業の割合のグラフ


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