国立身体障害者リハビリテーションセンター、12自治体の地方拠点病院等において、高次脳機能障害を有することにより、支援の必要性が高いと判断された者に対し、試行的に訓練や支援等を実施しながら、基礎的データを収集・分析。
(注1) |
注意障害
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ぼんやりしていて、何かをするとミスばかりする。ふたつのことを同時にしようとすると混乱する。 |
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(注2) |
遂行機能障害
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自分で計画を立ててものごとを実行することができない。人に指示してもらわないと何もできない。いきあたりばったりの行動をする。 |
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(注3) |
社会的行動障害
本中間報告書では、以下のようなものを指して社会的行動障害という。 |
1 |
依存性・退行
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すぐに他人を頼るようなそぶりを示したり、子供っぽくなったりすること。 |
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2 |
欲求コントロール低下
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我慢ができなくて、何でも無制限に欲しがること。好きなものを食べたり、飲んだりすることばかりでなく、お金を無制限に遣ってしまうことにもみられる。 |
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3 |
感情コントロール低下
: |
場違いの場面で怒ったり、笑ったりすること。ひどい場合には、大した理由もなく、突然感情を爆発させて暴れることもある。 |
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4 |
対人技能拙劣
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相手の立場や気持ちを思いやることができなくなり、良い人間関係をつくることが難しいこと。 |
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5 |
固執性
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一つのものごとにこだわって、容易に変えられないこと。いつまでも同じことを続けることもある。 |
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6 |
意欲・発動性の低下
: |
自分では何もしようとはしないで、他人に言われないと物事ができないようなボーとした状態。 |
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7 |
抑うつ
: |
ゆううつな状態が続いて、何もできないでいること。良く尋ねれば、何をするかは分かっている。 |
など
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