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平成13年10月に設置されたキャリア・コンサルティング研究会において、キャリア・コンサルタントに必要な能力要件等について検討を重ね、本日報告書として取りまとめた。研究会での検討経緯、報告書の内容、今後の取組の予定は以下の通りである。
1 研究会の検討経緯
現下の厳しい雇用失業情勢の中においては、求人と求職の能力のミスマッチを解消していくことが喫緊の課題であるが、そのためには求職者に対して自らの職業生活設計を踏まえた的確なキャリア・コンサルティングを行うことにより、求職者等の円滑な再就職及び労働移動を積極的に支援することが必要である。
このため、キャリア・コンサルティングを担う人材の養成が必要であり、キャリア・コンサルティング実施に必要な能力要件や資格のあり方等を検討するため、昨年10月、キャリア・コンサルティング研究会(座長:樋口美雄慶應義塾大学教授)を設置し、内外の専門家からのヒアリングを含め9回にわたり開催したところである。
2 報告書の内容
3 今後の取組
(1) キャリア・コンサルタントに係る資格試験の認定
今後、報告書に基づき、各民間機関の行うキャリア・コンサルタントに係る資格試験(能力評価試験)の認定要領等を作成し、おおむね9〜10月頃から厚生労働大臣の認定を開始することとする。
なお、この認定を受けた資格試験については、助成制度の対象とする予定(下記(2)イ参照)。
(2) 養成への取組
上記の認定要領に基づき、民間機関による資格試験の厚生労働大臣の認定を行うほか、キャリア・コンサルタントの養成を進めるため、民間及び公的部門においてそれぞれ次のような取組を促進する予定である。
ロ 公的部門における取組
雇用・能力開発機構において、キャリア・コンサルタント養成カリキュラム(モデルカリキュラム)を開発し、職業能力開発大学校におけるキャリア・コンサルタントの養成コースを、14年10月を目途としてスタートさせる。