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1 有機溶剤による中毒等(平成24年)

発生月 業種 被災状況 原因物質 発生状況 発生原因
2 民生用電気機械器具製造業 中毒1名 ジクロルメタン 汎用モーターの端子キャップ等の油等の汚れを自動洗浄および乾燥する工程において、自動洗浄槽および乾燥室がユニットになった設備の外で、端子キャップを当該設備に自動搬送する設備に取り付けられたハンガーにかけていた。有機溶剤等を洗浄槽に自動供給するためのポンプのスイッチが切られていたため、洗浄槽の中が空焚き状態となり、洗浄槽内に沈殿していた有機溶剤等が蒸発し、蒸気を吸引し中毒となった。 設備の点検不足
作業標準不徹底
警報装置設定不十分
3 その他の事業 中毒1名 有機溶剤(クロロホルム、テトラヒドロフラン) 被災者は平成8年からプリンタードラム製造業務として、テトラヒドロフランを使用する有機溶剤業務、クロロホルムを移し替える業務を、局所排気装置が設置されていない場所で行っていた。2ヵ月後の有機溶剤特殊健康診断、その後の再検査ともに、肝機能の異常数値が認められ、入院。入院時の肝機能検査(血液検査)で異常が認められた。 換気不十分
保護具着用不徹底
危険有害性の認識不足
安全衛生教育不十分
4 ビルの総合的な管理等の事業 中毒2名 有機溶剤(ヘキサン、シクロヘキサン) 中学校の化学教室内の夜間清掃作業において、シンクに水を流したところ、室内にいた作業者2名が異臭を感じ、自ら退出後病院に搬送された。同化学教室では、作業の2日前にシンクに有機溶剤を廃棄しており、排水口から逆流した有機溶剤の蒸気を吸引したものと推測される。 危険有害性の認識不足
作業標準未整備
9 自動車・同付属品製造業 中毒1名 有機溶剤 自動車用の部品であるべゼル(車内の室内灯のカバー)へタンポ印刷機という装置を用いて印刷作業を行っていたところ、作業中に激しい頭痛と嘔吐感を訴え、その後、廊下で意識を失った。 換気不十分
作業標準不徹底
呼吸用保護具未着用
10 木造、れんが造り、石造り、ブロック造り等の家屋の建設業 中毒1名 有機溶剤 テナント工事にてコンプレッサースプレーガンで棚に塗料を吹付け作業中、付近で作業中の作業者が揮発した有機溶剤の蒸気を吸引し、呼吸困難となったもの。通風の不十分な屋内作業場で、換気は行われず、有機ガス用防毒マスクを使用していなかった。 換気不十分         
呼吸用保護具未着用
安全衛生教育不十分
10 医療保健業 中毒1名 キシレン 朝出勤した際に再生溶剤貯留タンクの蛇口からキシレンが漏れているのを発見し、床に漏れているキシレンをふき取る作業を行ったところ、その後頭痛・吐き気の症状が出て、急性有機溶剤中毒と診断された。 設備の点検不足
作業標準不徹底
呼吸用保護具未着用
12 建設機械または鉱山機械製造業 中毒1名 有機溶剤(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、酢酸ブチル、メタノール) 小型移動式クレーン部品の下地塗装作業において、約4年間、有機溶剤を含有する塗料の吹付け作業を行ったことにより、有機溶剤の蒸気を吸入した。これにより、気管支ぜんそく、間質性肺炎を発症したものと推定される。 作業標準不徹底
危険有害性の認識不足

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