一酸化炭素による中毒(平成19年)
発生月 | 業種 | 被災状況 | 要因分類 | 原因物質 | 発生状況 | 発生原因 |
1月 | 一般産業用機械装置製造業(5607) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | エレベーター設置作業のシャフト内において、ゴンドラに乗ってアーク溶接作業を行っていたところ、ガソリンエンジンの溶接機から発生した一酸化炭素を吸入し、中毒となった。 | 屋内での内燃機関の使用 換気不十分 一酸化炭素濃度未測定 |
1月 | 理容、美容又は浴場の事業(9421) | 中毒4名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 散髪、洗髪等の美容作業において、店内に設置されている高温瞬間式温水ボイラーが、ボイラーの熱交換器の目詰まりから不完全燃焼となり、集合排気ダクトに設置されている強制排気ファンが稼働していなかったために、一酸化炭素ガスが排気口等から漏出し、一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 機器の点検不足 |
1月 | 既設建築物における建具の取付け、床貼りその他の内装工事業(3803) | 中毒2名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 床下埋設排水管の更新のための撤去作業において、床のはつり作業をハンマードリルを使用して送風機を稼働させながら行っていたところ、ハンマードリルの電源として使用していた発電機(ガソリン使用の内燃機関)の排気ガスを吸入して、一酸化中毒中毒となった。 | 換気不十分 一酸化炭素濃度測定未実施 安全衛生教育不十分 |
1月 | 既設建築物設備工事業(3801) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 床下配管ピット内において、腐食により漏水していた配水管の交換工事を行うため、高圧水洗浄機を使ってピット内で作業を行っていたところ、ガス管の腐食部分を剥がしたところでガス管に穴が開き、都市ガスが漏れ、一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 非定常作業の作業標準の不徹底 呼吸用保護具未着用 安全衛生教育不十分 |
1月 | ビルの総合的な管理等の事業(9301) | 中毒3名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 自然換気が不十分な浴室内において、ガソリンエンジン式の高圧洗浄機(内燃機関)を用いて浴室の清掃作業を行っていたところ、高圧洗浄機からの一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 換気が不十分な場所での内燃機関の使用 安全衛生教育不十分 作業標準の未作成 一酸化炭素濃度未測定 |
2月 | パン又は菓子製造業(4107) | 中毒11名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 洋菓子の仕上げ作業において、調理器具等の洗浄に使用していた給湯器が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素を吸入して、中毒となった。 | 換気不十分 機器の点検不足 |
2月 | 建築物の新設に伴う設備工事業(3504) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 温水の給水管の漏洩改修工事で床下を掘削する作業中において、エンジンカッターで床のコンクリートの切断作業を行っていたところ、エンジンカッターの排気ガスから発生した高濃度の一酸化炭素を吸入し、中毒となった。 | 換気不十分 一酸化炭素濃度未測定 安全衛生教育不十分 |
2月 | コークス若しくは半成コークス又はこれらの副産物の製造業(4714) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | オガ炭を製造している事業場の管理室において、オガ炭で暖を取りながら作業を行っていたところ、不完全燃焼を起こして一酸化炭素が発生し、これを吸入し中毒となった。 | 換気設備未設置 換気が不十分 |
2月 | 飲食店(9802) | 中毒3名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 焼肉店の開店準備中において、炭火が入った炭場窯の中を確認していたところ、炭場窯の窓が開いておらず、炭場窯の換気扇も停止、送気ファンも故障していたため、炭場窯の換気が不十分となり、一酸化炭素中毒となった。 | 換気設備未点検 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
2月 | 卸売業・小売業(9801) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 袋詰めした大豆を保管している低温倉庫の内部において、袋詰めした大豆の積み直し作業を行っていたところ、フォークリフトからの排ガスで、倉庫内部に滞留していた一酸化炭素ガスを吸い込み、中毒となった。 | 換気不十分 一酸化炭素濃度測定未実施 |
2月 | 原動機製造業(5601) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 造船所の建造船の船体ブロック内部において、炭酸ガスアーク溶接機で溶接作業を行ったところ、溶接作業で使用した炭酸ガスがアークの高温により解離し、一酸化炭素ガスが発生し、作業員は防じんマスクの着用のみで防毒マスクは着用していなかったため、一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 一酸化炭素濃度測定未実施 換気不十分 呼吸用保護具の不適切な使用 安全衛生教育不十分 |
2月 | 既設建築物の内部において行われる給水、給湯等の設備工事業(3801) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | コインランドリーの内外装工事において、コンクリートを切断するコンクリートカッターを使用していた換気が不十分な店舗内で型枠材の加工作業を行っていたところ、コンクリートカッターのガソリンエンジンから排出される一酸化炭素を吸入して、中毒となった。 | 換気が不十分な場所での内燃機関の使用 危険有害性の認識不足 |
3月 | 鉄骨造り又は鉄骨鉄筋若しくは鉄筋コンクリート造りの家屋の建設事業(3501) | 死亡1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | マンション新築工事において、内装の塗装作業を行っていたが、塗料吹き付けにガソリンエンジンのコンプレッサーを使用したため、コンプレッサーの排気ガスの一酸化炭素が屋内に充満して、中毒で死亡した。 | 作業標準未作成 安全衛生教育不十分 |
3月 | 飲食店(9802) | 中毒2名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 特別養護老人施設の食器洗浄室において、改造した給湯器を使用して食器の洗浄作業を行っていたところ、換気装置のスイッチのつけ忘れで換気装置が稼動せず、一酸化炭素中毒となった。 | 作業標準不徹底 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
3月 | その他の各種事業(9416) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 事務所の書類の整理作業において、業務用ジェットヒーターを室内全体の暖房用として事務所入り口を開放しながら、運転していたところ、一酸化炭素中毒となった。 | 換気不十分 一酸化炭素濃度測定未実施 |
3月 | パン又は菓子製造業(4107) | 中毒5名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | ラック式オーブンを使用してクッキーを焼く作業において、換気扇を回さずにオーブンを使用していたため、作業員がオーブンの排気からの一酸化炭素ガスを吸入し中毒となり、それに気づき助けに入った者も中毒となった。 | 換気設備の点検不足 危険有害性の認識不足 安全衛生教育不十分 |
3月 | 飲食店(9802) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 厨房内において灯油バーナーの火力調節を誤り、バーナーが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生し、吸入して中毒となった。 | 設備の調整不良 |
3月 | その他の食料品製造業(4110) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 味噌製造作業において、プロパンガスを燃料とする圧力煮炊釜を用いて大豆を蒸す作業、圧力煮炊釜からの大豆の取り出し作業、蒸した大豆と味噌原料との混合作業等を行っていたところ、換気が不十分であり、発生した一酸化炭素により中毒となった。 | 換気不十分 一酸化炭素濃度測定未実施 |
3月 | 自動車製造業(5801) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 自動車用ブレーキチューブ材料の成型・加熱処理後の冷却工程において、チューブが冷却管の出口で詰まったため、専用の治具を使用し、チューブが冷却管の出口から出るように調整作業を行っていたところ、還元ガス(一酸化炭素約10%含有)の元栓を閉めなかったために、還元ガスを吸入し、一酸化炭素中毒となった。 | 非定常作業の作業標準の不徹底 一酸化炭素濃度測定未実施 呼吸用保護具未着用 危険有害性の認識不足 |
3月 | 飲食店(9802) | 中毒2名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 厨房内において、調理用プロパンガス器具8台で、湯、油等の加熱を行いながら厨房内で調理等の準備作業をしていたところ、換気扇を稼働させていなかったため、不完全燃焼で発生した一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
3月 | 既設建築物の内部において主として行われる電話給水等設備工事(3801) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 清掃用具庫の改修工事(清掃用の水洗場を増築する工事)において、清掃用具庫を閉め切って、ガソリンを燃料とする発電機を稼働させ、コンクリート床のはつり作業を行っていたところ、発電機から排出された一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 作業標準未作成 換気が不十分な場所での内燃機関の使用 作業主任者未選任 危険有害性の認識不足 |
4月 | 各種機械装置の据付事業(3601) | 中毒12名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 地下鉄駅の電気室の配電機器据付工事において、配電盤の清掃作業を行う際に、配電盤内を停電して作業を行う必要があったため、内燃機関を有する発電機を用いて照明を確保して作業を行っていたところ、一酸化炭素中毒となった。 | 作業標準未作成 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
4月 | 鉄骨造り、鉄骨鉄筋、鉄筋コンクリート造りの家屋の建設工事業(3501) | 中毒3名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | エレベーター設置箇所において、エレベーターピットの床補強鉄骨取付作業のため、ピット手前にある前室に発電機付溶接機を置き、前室の扉を閉めた状態で、溶接作業を行ったところ、一酸化炭素中毒となった。 | 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
4月 | パン又は菓子製造業(4107) | 中毒3名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | ケーキ工房内において、ガスオーブンを用いてクッキーを焼く作業を行っていたところ、ガスオーブン直上に設置された換気装置が稼動していたが、吸気のために設けられた通気口が目張りされていたこと、窓が閉めきられていたこと、全体換気装置が稼動していなかったこと等から、十分な換気がされず、不完全燃焼により、ガスオーブンから排出された一酸化炭素が工房内に充満し、中毒となった。 | 換気不十分 換気設備の点検不足 |
4月 | パン又は菓子製造業(4107) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | ガスバーナー式及び蒸気式の煮釜で交互に調理を行う作業において、ガスバーナー式の煮釜が変形し、煙道を狭めたことにより不完全燃焼となり、一酸化炭素ガスが発生し、発生した一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 設備点検不足 安全衛生教育不十分 |
5月 | 既設建設物における建具の取付け、床貼りその他の内装工事業(3803) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 水産加工工場の設備の改修工事において、排水溝を設置するために、エンジンカッターでコンクリート床の切り込み作業を行っていたところ、誘導作業者がエンジンカッターの排気ガスを吸入し、一酸化中毒となった。 | 換気不十分 一酸化炭素濃度測定未実施 |
5月 | 鉄管、コンクリート管、ケーブル、鋼材等の埋設の事業(3714) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 駅前の再開発工事において、障害となる下水管を撤去し、別の箇所に移設する工事中に、深さ3.5m、幅2.5mの溝の中で、エンジンカッターを使用して下水管の切断作業を行っていたところ、エンジンカッターから排出される一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 換気が不十分な場所での内燃機関の使用 換気設備の未設置 危険有害性の認識不足 指揮・監督の不十分 |
6月 | 飲食店(9802) | 中毒3名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 屋外仮設テント内でのラーメンの調理作業において、麺ゆで機が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生したため、一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 機器の点検不足 |
6月 | 飲食店(9802) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 旅館の宴会場において、通常量よりも多い木炭で料理を調理していたところ、頭痛・めまい等の症状を訴え、一酸化炭素中毒となった。 | 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
6月 | 既設建築物の内部において行われるその他の設備工事業(3801) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 機械式立体駐車場内において、ケージレールのクラックの補修及びボルトの交換作業において、クラックの補習をアーク溶接で行うため、エンジンウェルダー(発電機付き溶接機)を使い溶接作業を行っていたところ、エンジンウェルダーの排気ガスを吸入し、一酸化炭素中毒となった。 | 換気不十分 一酸化炭素濃度測定未実施 作業標準の不徹底 危険有害性の認識不足 |
7月 | 自動車製造業(5801) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | ガソリンを入れていたタンクローリーの整備作業において、防毒マスクや送気マスクを使用せずにタンク内に設けている検尺棒のカバーを取り外そうとタンク内に入り、タンク内に残留していた一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。。 | 一酸化炭素濃度測定未実施 呼吸用保護具未着用 安全衛生教育不十分 |
7月 | 卸売業・小売業(9405) | 中毒2名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | パン製造工房において、作業開始と同時にガスオーブンを立ち上げ、ガスオーブン上部の換気扇の電源を入れていたが、作業開始から20分後、不完全燃焼でガスオーブンから発生した一酸化炭素ガスが換気扇の排気が不十分だったため、工房内に充満し、一酸化炭素ガスを吸入して中毒となった。 | 換気設備の点検不足 |
8月 | 鋼船製造又は修理業(5901) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 作業船において、空気圧縮機から空気の供給を受けて、潜水士が海中に潜り、鉄鉱石運搬船のプロペラの研磨作業を行っていたところ、空気圧縮機のエンジンの排気口の熱で、潜水士に空気を送るための空気圧縮機の吸気のチューブに穴が開き、その穴から空気圧縮機のエンジンの排気ガスが吸い込まれ、海中の潜水士が排気ガスを吸入し、一酸化炭素中毒となった。 | 設備点検不足 作業標準の不徹底 安全衛生教育不十分 |
8月 | 飲食店(9802) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 炭火焼肉店において、炭場での炭の火をおこし、ホール内各テーブルに設置された七輪の炭の交換作業などを行っていたところ、炭から発生した一酸化炭素ガスがブロック屏と物置等により滞留し、急性一酸化炭素中毒となった。なお、警報器が作動したにもかかわらず、換気不十分な状態のまま作業を行っていた。 | 作業標準の未徹底 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
9月 | 宿泊業(9803) | 死亡1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 浴室において、煙突が無く換気が不十分な状態で風呂釜のお湯を沸かしたため、不完全燃焼により一酸化炭素が発生し、中毒となって死亡した。 | 換気不十分 危険有害性の認識不足 |
9月 | 工作物の解体、移動、取りはずし又は撤去の事業(3505) | 中毒2名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 店舗改修工事において、土間コンクリートをエンジンコンクリートカッターで切断する作業を行っていたところ、換気用送風が作動していない状態で作業を継続したため、一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 換気設備点検不足 作業標準の不徹底 安全衛生教育不十分 |
9月 | 前各号に該当しない事業(宗教、法務)(9416) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 社務所において、囲炉裏に火を起こした木炭を入れたところ、不完全燃焼により発生した一酸化炭素を吸入し、中毒となった。 | 換気不十分 |
9月 | 工作物の解体、移動、取りはずし又は撤去の作業(3505) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | トイレの解体作業において、ガソリンエンジン式道路カッターを使用してトイレの床を切断していたところ、道路カッターから排出された一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 換気が不十分な場所での内燃機関の使用 危険有害性の認識不足 |
10月 | ビルメンテナンス業(9301) | 中毒3名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 自然換気が不十分な惣菜加工室において、内燃機関式の高圧洗浄機を使用して清掃作業を行っていたところ、高圧洗浄機の使用で発生した一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 一酸化炭素濃度測定未実施 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
10月 | 農業用機械製造業(5602) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 換気の不十分なビニールハウス内において、稲・麦の脱穀機に取り付けるエンジンの昇温試験を行っていたところ、エンジンからの排気ガスに含まれる一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 換気設備未設置 呼吸用保護具未着用 |
10月 | 隧道の改修、復旧若しくは維持の事業(3702) | 中毒8名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 発電所の水路トンネルの床面修繕工事において、コンクリート打設作業を行っていたところ、坑内で使用していた内燃機関の排気ガスを吸入し、一酸化炭素中毒となった。 | 換気が不十分な場所での内燃機関の使用 換気能力不十分 呼吸用保護具未着用 一酸化炭素濃度未測定 |
10月 | 非鉄金属の製錬又は精錬業(5101) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 事業場の素箔工場棟内において、焼鈍炉の扉を修理していたところ、配管を通じて炉内に供給されていた不活性ガス(一酸化炭素含有)の配管バルブが開いたままとなっていたため、不活性ガスが炉内に漏洩し、一酸化炭素ガスを吸入し、中毒となった。 | 作業主任者未選任 安全衛生教育不十分 非定常作業時の作業標準未作成 |
11月 | 卸売業・小売業(9801) | 中毒2名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 精肉・畜産加工室において、商品加工及び洗物作業で小型ガス湯沸器を使用していたが、湯沸器が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生し、中毒となった。 | 設備の点検不足 換気不十分 安全衛生教育不十分 |
11月 | 鉄骨造り又は鉄骨鉄筋コンクリート造りの家屋建設事業(3501) | 中毒1名 | 一酸化炭素 | 一酸化炭素 | 牧場の堆肥舎及び地下貯留槽の建設現場において、打設した地下貯留槽のコンクリート養生のため設置した練炭用コンロの燃焼状況を確認すべく、地下貯留槽内に入ったところ、練炭用コンロから発生した一酸化炭素ガスを吸入し、一酸化炭素中毒となった。 | 換気設備未設置 呼吸用保護具未着用 安全衛生教育不十分 |