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一酸化炭素による中毒(平成18年)

一酸化炭素による中毒(平成18年)

発生月 業種 被災状況 要因分類 原因物質 発生状況 発生原因
1月 (9405)小売業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 講習会において、屋内のテスト水槽で船外機のエンジンの運転状態を調整中、換気扇が雪のために使用できないなどにより換気が不十分であったことから、同エンジンの排気ガスを吸い込み、中毒となったもの。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度を確認しながらの措置不十分
1月 (3506)その他の建築事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 ビニールハウス建築工事において、溶接機(発電機兼用)と溶接ホルダーをつなぐコードが短く、ビニールハウスの奥での作業に支障が生じたため、ビニールハウス内に溶接機を入れて作業を行ったところ、溶接機から発生した排ガスに含まれる一酸化炭素を吸入したもの。 作業計画不十分(コードの長さ)
屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
1月 (3501)鉄骨造り又は鉄骨鉄筋もしくは鉄筋コンクリート造りの家屋の建設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 マンション新築工事において、2階共用廊下を吹付塗装作業中、換気装置を設ける等の十分な対策を行っていないまま、内燃機関式のコンプレッサーを用いたところ、一酸化炭素中毒になった。 元請と関係請負者間の連絡調整不十分
屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
1月 (5801)自動車製造業 中毒6名 一酸化炭素 一酸化炭素 工場内において、換気措置を行わずに、午前9時頃に炉を加熱するためガスバーナー(燃料はプロパンガス)を点火したところ、不完全燃焼により一酸化炭素が発生したもの。 ガスバーナーの整備不良
換気不十分(作業規程なし)
1月 (4702)無機工業製品製造業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 膠質炭酸カルシウムを製造する工程において、排ガスブロアーが異音を発生しているという連絡があったことから、排ガスブロアー室に設置されている排ガスブロアーを呼吸用保護具を使用せずに清掃していたところ、焼成炉に接続している配管を通じて排ガスブロアーに流入していた一酸化炭素を吸入したもの。 作業主任者選任せず
排ガスブロアーへの一酸化炭素の流入
換気不十分
作業手順未徹底
呼吸用保護具不着用
1月 (3704)鉄道又は軌道の改修、復旧又は維持の事業 死亡1名 一酸化炭素 一酸化炭素 倉庫内で、ポータブルの発電機を起動したまま作業を行い、一酸化炭素を吸入したもの。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
警報装置なし
1月 (3801)既設建築物の内部において主として行われる事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 車での移動中、現場で使用した内燃機関が稼働したままの状態となっていたことに気が付かず、排出された一酸化炭素を含む排気ガスを吸い込んだもの。 内燃機関の電源切り忘れ(車内収納時)
換気不十分
1月 (9801)卸売業・小売業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 軽乗用車のエンジン部の修理点検を行うに当たり、冬期で冷え込んでいたことから整備場を閉め切った上で、当該車輌の運転席に乗り、運転席側の窓を全開させた状態でエンジンの始動点検を行っていたところ、排ガスに含まれている一酸化炭素を吸入し、中毒になった。 屋内における内燃機関(自動車エンジン)の稼働
寒冷対策不適切
換気不十分
1月 (0796)はつり・解体工事業 中毒4名 一酸化炭素 一酸化炭素 工場内に新しい印刷機械を入れるに当たり、「ほこりをたててはいけない」との指示が発注者からあり、周囲をブルーシートで覆った上で、コンクリートカッター2台とドラグショベル1台を入れて作業をしたところ、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
1月 (5001)製鉄業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 製鐵所構内にある高炉出銑口の耐火物補修工事において、被災者はエアラインマスクを着用しての目地シール作業を行っていた。その際、着用していたマスクがずれた結果、一酸化炭素を吸入したもの。 呼吸用保護具(送気マスク)着用がヘルメットの上からであったため所定の位置からずれたこと
1月 (5301)銑鉄鋳物製造業 死亡1名 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 キュポラ炉(特定化学設備)内の耐火レンガの張替え作業に従事していたところ、このキュポラとダクト等でつながっている稼働中の隣のキュポラ炉からスライドゲート弁の横にできた隙間を経由して流入した一酸化炭素を吸入したもの。 作業主任者選任せず
定期自主検査未実施
一酸化炭素濃度事前測定未実施
換気不十分
呼吸用保護具不適切
2月 (4107)パン又は菓子製造業 中毒4名 一酸化炭素 一酸化炭素 ケーキ工場内でプリンカップの洗浄及び片付けを行っていたところ、プリンカップの洗浄に使用していたガス瞬間湯沸器(屋外排気式のものを屋内に取り付けたもの)が目詰まりしていたため、排出されたガスにより一酸化炭素中毒になった。 屋外排気式の瞬間湯沸器を屋内に取り付け、屋外排気措置を講ずることなく使用したこと。
瞬間湯沸器のファンが目詰まりを起こしていたこと。(機器の点検不足)
2月 (5411)その他の金属製品製造業又は金属加工業 中毒4名 一酸化炭素 一酸化炭素 事業倉庫内で、燃焼ガスを排気する煙突はあるが、排気口が屋外に出されていなかった廃油ストーブ1台で暖房しながら、昼の休憩時間に廃油ストーブの周りにダンボールを敷き、4名で横になって休んでいたところ、中毒になった。 ストーブ使用中換気不十分
2月 (3601)各種機械装置の組立または据え付けの事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 重油タンクの防油堤建設工事で打設したコンクリートの凍結予防のため、重油タンク基礎に練炭を設置し、基礎部分全体をブルーシートで覆い養生をしていたところ、労働者2名が密閉された養生部分の1箇所を開放し、7〜8分してから基礎部分内部に入り、練炭の交換作業を行ったもの。十分に換気をしないままの立入作業であったため、一酸化炭素中毒になった。 練炭使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具なし
警報装置なし
2月 (9416)前各号に該当しない事業 中毒7名 一酸化炭素 一酸化炭素 倉庫内の米出庫作業において、倉庫内の換気を十分に行わないままフォークリフトを使用したため、排気ガスにより当該作業を行っていた作業者1名が一酸化炭素中毒になった。更に翌日、当該倉庫内において災害原因を特定するための調査を行っていたところ、倉庫内に残留していた一酸化炭素により、調査を行っていた者も一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分(作業手順未徹底)
一酸化炭素濃度測定器なし
安全衛生教育不十分
2月 (9424)医療保険業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 調理用の作業室において、ガスオーブンを使用して焼き菓子を製造中、窓、入り口のドアが閉められており、ガスオーブンの上方の換気設備も被災者が起動するのを忘れていたため、室内の換気が不十分であったことから、センサーが鳴り、ガスオーブンの炎が消えた。このため、同僚を呼んでガスオーブンを調べてもらっていたところ、一酸化炭素中毒になった。 換気不十分
2月 (3803)既設建築物における建具の取付け、床張りその他の内装工事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 工場のコンクリート床に、新設階段を取り付けるための長方形の穴を開けるため、エンジンカッター(ガソリンエンジン)を使用して作業を行っていた2名が、排気ガス中の一酸化炭素を吸入したもの。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
2月 (3507)建築物の新設に伴う電気の設備工事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 倉庫兼事務所の新築工事現場において、電動工具用の動力源となるエンジン式小型発電機を運転し、屋内電気配線作業に従事していたところ、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具なし
警報装置なし
2月 (9416)前各号に該当しない事業 中毒6名 一酸化炭素 一酸化炭素 ジュース加工場でリンゴジュースの製造業務に従事していたところ、換気装置のスイッチを点け忘れたまま加工室内の小型蒸し機を使用したため、排気が不十分で気流が滞留したことにより一酸化炭素中毒になった。 換気装置作動忘れ
小型蒸し器に排気管設置せず
警報装備設置せず
2月 (3705)河川又はその附属物の改修、復旧又は維持の事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 砂防ダム建設工事における生コンクリートの寒冷対策養生のため一晩燃やした七輪を現場事務所まで運ばせ、まだ火がくすぶっている状態のまま事務所の床に並べた。寒冷のため、現場事務所の窓は閉め切ってあり、さらに換気扇は、他の機器に電源コンセントが使われていたため使用できない状況の下、事務所内で工事書類の作成その他を行っていたところ、一酸化炭素中毒で倒れた。 管理監督者(被災者)の安全衛生に関する認識不十分
燃焼を続けていた練炭の屋内放置
換気設備使用できず
3月 (9602)警備業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 立哨警備業務中に自家用車で仮眠を取るため、自家用車の窓を全閉状態とし、暖をとるため持参していた毛布と豆炭行火2個を使用して仮眠したところ、一酸化炭素中毒になった。 仮眠時の豆炭使用
換気不十分
3月 (3504)鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋建築工事 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 マンション新築工事現場の天井吹付け工事のため、電気式コンプレッサーの代わりにエンジン付きコンプレッサーを吹付け養生を施した作業室内に設置し、吹付け作業を行っていたところ、養生シートにより換気ができず、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
3月 (9424)医療保健業 中毒7名 一酸化炭素 一酸化炭素 施設の入居者が、自分自身で作成した手製の延長電気コードをテレビコードに差込使用していたところ、延長コードが燃え、この火が入居部屋の壁に燃え移り火災となった。その際、入居者の救助・消火活動を行っていた被災者7名が中毒になった。 安全性が確認できていない手製の電気コードを使用したこと
3月 (5611)各種機械又は同部分品製造修理業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 鉄板を焼結加工する設備(特定化学設備)において、加工済みの焼結合板が同設備から排出される排出口でつかえて排出されなくなったため、排出口を覆っていた布(グラスファイバー製)を捲き上げ、つかえている同合板の取り除き作業を行った際に、同設備内に発生していた一酸化炭素を吸入したもの。 作業主任者選任せず
呼吸用保護具不着用
非定常作業における作業標準なし
3月 (3501)鉄筋コンクリート造りの家屋の建設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 土間仕上左官作業において、災害発生当日午前から練炭ストーブとジェットヒーター(熱源;灯油)を設置し、1回屋内を暖めてから生コンを打設し、自然換気を行ってから、午前1回午後1回の計2回行った。その間も練炭ストーブの使用を続けていたため、一酸化炭素中毒になった。 練炭使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
3月 (9416)前各号に該当しない事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 厨房に設置された炭おこし専用のかまどで炭に火を点け、営業を始めていたが、設置された排気ダクトの防火ダンパーに一般空調用の温度ヒューズが取りつけられていたため、排気温度の上昇により防火ダンパーが作動して吸排気が停止した結果、換気不十分となったもの。 換気不十分(厨房設備における温度ヒューズの設定誤り)
3月 (5001)製鉄業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 ミックスガス設備付近の点検通路で、ガス検知器を1人の防寒着の下に取り付けて、作業員2人が定着式LPガス検知器の点検作業を行っていたところ、前日、別の作業員の高炉ガスバルブの閉め方が不完全で、漏れていたガスを吸入したもの。 バルブ閉め操作不十分によるガス漏出
ガス検知器の装着場所不適切
呼吸用保護具不使用
4月 (6303)その他の金属製品製造業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 工場内において、被災者と事業主がハンマーの鍛造作業を作業所内のコークス炉の前で行っていたところ、換気装置が老朽化しており、稼働しているときの音がうるさく近隣から苦情が寄せられていたため、稼働を控えていたため、換気が不十分となり、燃焼させていたコークスから発生した一酸化炭素を吸入したもの。 定期自主検査に基づく設備更改未措置
換気不十分(換気装置の整備不良からくる騒音を理由とする稼働抑制)
4月 (3501)鉄骨造り又は鉄骨鉄筋若しくは鉄筋コンクリート 中毒8名 一酸化炭素 一酸化炭素 工場内、印刷ラインの増設工事において、既存ラインを稼働しながら印刷機械据付けピットを作成するために内燃機関を内蔵するエンジンカッターを二台用いて床を切る作業が終了後、中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
4月 (4110)その他の食料品製造業 中毒14名 一酸化炭素 一酸化炭素 食品製造工場で春巻きの製造作業中、プロパンガスを燃料とする皮焼機を使用していたところ、皮焼機のガスバーナー不良等が原因で高濃度の一酸化炭素が排出されるとともに、吸気設備の破損及びフィルターの目詰まり等により設計能力の排気が行えなかったため、同所で作業していた労働者が中毒になった。 燃焼器具の整備不良
換気設備整備不良
設備改造不適切
設備移転後における安全確認不十分
警報設備なし
5月 (5101)非鉄金属の製錬又は精錬業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 硬化した銅材を加熱軟化する焼鈍炉内の一酸化炭素を含むガスが、近接のミーティング室内に流れこみ、同室内で作業していた被災者が一酸化炭素中毒になった。 作業主任者選任せず
ガス漏れ防止措置なし
ガス流出場所と作業場所の近接
リスクアセスメント対応の遅れ
5月 (9416)前各項に該当しない事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 炭火焼肉店の開店準備のため、厨房内で炭火をおこす作業等を行っていたところ、換気扇は稼働していたが、厨房内にある吸気窓をダンボールで目張りしてふさいだまま炭火をおこしていたことから、店内に一酸化炭素が滞留し、一酸化炭素中毒になった。 換気不十分
5月 (3505)工作物の解体又は撤去の事業 中毒4名 一酸化炭素 一酸化炭素 既存ビルの解体工事現場において、2次下請から発電機の危険有害性について情報提供を受けることなく、3次下請の労働者らが内燃機関を有する発電機を作業場内に設置し、起動させて石綿を含有する床材の除去作業を行っていたところ、作業場内の自然換気が不十分であったため、発電機から排出された排気ガスの換気ができず、3次下請の労働者4名が一酸化炭素中毒をおこした。 関係請負人間の連絡調整不十分(発電機の危険有害性)
屋内での内燃機関の使用
換気不十分
呼吸用保護具不適切
5月 (9416)前各号に該当しない事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 被災者は、勤務先の厨房において調理を行っていたところ、厨房内に設置されていた排気ファンを稼働させていない状況下で、厨房に設置している、メインノズルが目詰まりする等の異常があるガス調理機器が不完全燃焼を起こし、ガス漏れ警報器が作動したにもかかわらず作業を続けたため、発生した一酸化炭素を吸入したもの。 ガス調理機器の整備不良
換気不十分
6月 (7131)酒場 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 事業場施設内の厨房にて、火起こしコンロを使用して炭起こしをしながら調理作業を行っていたところ、換気扇を稼働させるなどの換気措置を何も行っておらず、一酸化炭素を吸入したもの。 炭使用
換気不十分
6月 (7531)保育所 中毒3名 一酸化炭素 一酸化炭素 保育所の調理室にて、出入口を塞いで2基の換気扇を動かしながら、2台のガスコンロを用いて園児への昼食を調理中、朝の作業からガスコンロが点火しにくい、点火時の炎が赤いなどの予兆が見られながらも、作業を続けたところ、一酸化炭素中毒になった。 換気不十分
6月 (4104)調味料製造業(味噌、醤油の製造) 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 倉庫代わりに使用していた冷蔵庫内での米をフォークリフト(ガソリン式)で運搬する作業において、扉は開かれていたが、外気に開放されている窓がなく、空気を循環させる設備もなかった中で、運搬の補助作業に従事していた作業者が、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
フォークリフトの定期自主検査実施せず
換気不十分
6月 (3718)その他の各種建設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 取り壊し予定のビル内にて、2人一組で土壌汚染調査のためボーリング調査を行っていたところ、屋内での内燃機関使用を考慮して、窓を開け扇風機を設置していたが、換気が不十分であり、助手をしていた被災者が一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
6月 (4502)紙製造業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 ダンボール原紙であるライナー仕分け作業を、換気設備がなく(エアコンはあったが熱交換機能のみ)、換気口がない倉庫内で内燃機関を有するフォークリフトを使用したところ、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
6月 (9801)卸売業・小売業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 パン工房でパンを焼くためにオーブンを着火し、パン生地の準備等を労働者1名で行っていたところ、換気扇を回し忘れたため、一酸化炭素濃度が上昇し、一酸化炭素中毒になった。 単独作業
換気不十分
6月 (9801)卸売業・小売業 中毒8名 一酸化炭素 一酸化炭素 厨房内にてパンの焼上げ作業を、開口部のない状況でガスオーブンを使用して行っていたところ、換気扇が作動しておらず、一酸化炭素濃度が上がったが、厨房の天井部分にあった検知器の電源プラグが外されたままで濃度上昇に気づかなかったため、一酸化炭素を吸引したもの。 換気不十分
検知器無効化
6月 (9416)労働者派遣業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 内部を低温に保つため循環式の空調を行っていた低温倉庫内での、米の検査業務及びフォークリフトによる米袋のはい積み作業後、作業員5名のうち、米の検査業務をしていた2名がフォークリフトのエンジンの排気ガスにより一酸化炭素中毒になった。 内燃機関の屋内使用
換気不十分
6月 (9802)その他各種事業 中毒3名 一酸化炭素 一酸化炭素 給食棟の洗浄室において、給食で使用された食器の洗浄を行うため、自動食器洗浄器内でプロパンガスを燃焼させて水を温めていたが、ファン式換気装置が停止していたため、一酸化炭素濃度が上昇し、一酸化炭素中毒になった。 換気不十分
6月 (9903)不動産業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 地下駐車場の車路において、発進のためアイドリングをしていた乗用車の車両エンジン部から出火したので、火を消し止めようと消火活動に当たったところ、煙を吸い込み一酸化炭素中毒になった。 非定常作業における作業標準不徹底
6月 (3718)その他の各種建設事業 中毒3名 一酸化炭素 一酸化炭素 地下管廊耐震補強工事のため、側溝脇に溝を切るため、通気不十分な地下管廊に元請からの指示によりエンジンカッターを持ち込んで作業をしていたところ、換気はポータブルファンと汚泥スクリーン棟の換気設備しかなく換気不十分で、作業開始から1時間ほどして一酸化炭素中毒になった。 元請からの指示不適切
内燃機関の通気不十分場所での使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具未着用
警報装置なし
7月 (3503)橋りょう建設事業 死亡2名 一酸化炭素 一酸化炭素 橋梁工事において、掘削場所の底に溜まっていた水を排水するために、施工計画上は電気式の水中ポンプを使用する予定を変更し、内燃機関式のポンプを使用した。排水作業終了後、ポンプの電源スイッチを切るために掘削場所の底に降りようとしたところ、倒れて、そのまま死亡した。他の労働者1名も救出に向かったが、同様に倒れ死亡した。 関係事業者間の連絡調整不十分
坑内における内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
7月 (9802)飲食店 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 店内厨房において、麺を茹でるためのコンロの種火が、ノズル穴のごみの除去が完全でなかったために不完全燃焼を起こし、付近で作業していた労働者2名が、一酸化炭素中毒になった。 換気不十分
警報装置(一酸化炭素用)なし
7月 (3501)鉄骨造り又は鉄骨鉄筋若しくは鉄筋コンクリート造りの家屋の建設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 業務用プリンタヘッド製造室内のコンクリート床板の張替え工事現場において、ガソリンを燃料とするコンクリートカッターを使用した。 送風機を用い排気のみ実施したが送風は行っておらず、又、呼吸用保護具も使用していない中で、2時間作業した後、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具なし
警報装置なし
7月 (0841)機械器具設置工事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 河川排水機場の地下水槽(給水槽)において、水槽内の河川水を排水するため、排水ポンプのエンジンを約3時間30分運転し排水し、そのうち後半の約1時間、送風機により同水槽内に送風を行った後、同水槽内に3名が降りて作業を開始しようとしたところ、内2名が一酸化炭素中毒になった。 自然換気が不十分な場所での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不使用
警報装置なし
7月 (9802)飲食店 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 開店準備中の店舗厨房内でガスコンロを使用していたところ、換気扇を作動していなかったため、酸素供給不足で不完全燃焼となった結果、一酸化炭素が発生し、吸入したもの。 換気不十分(換気装置作動忘れ)
7月 (9802)飲食店 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 開店準備の仕込み作業を行っていたところ、店舗が入居するビルの排水管工事がすぐ近くで行われており、当該工事中に埋設の都市ガス配管が損傷したことから、都市ガスが漏れ出し、換気扇等のダクトを通して店舗内に流入し、都市ガス中の一酸化炭素を吸入したもの (災害発生事業場に係る原因なし)
7月 (9802)飲食店 死亡1名 一酸化炭素 一酸化炭素 換気設備を稼働させない状態で整備不良の給湯器をつけて店内にいたところ、給湯器の不完全燃焼により発生した一酸化炭素による中毒で死亡したもの。 給湯器の整備不良
換気不十分
8月 (3702)ずい道の改修、復旧若しくは維持の事業又は推進工法による管の埋設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 下水道新設工事において、建設工事現場の立坑内に設置したマンホールとヒューム管の接続部の、マンホール内部に一部突出していた部分を切除するため、手持式コンクリートカッター(内燃機関)を使用して切除する作業を行ったところ、一酸化炭素中毒になった。 自然換気が不十分な場所での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不適切
警報装置なし
8月 (4110)その他の食料品製造業/(9902)保険業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 工場内の食堂で、調理業務に従事していたところ、設置されていた換気扇の能力が十分でなかったため、厨房作業で使用していたコンロと湯沸器から発生した一酸化炭素により中毒になった。 換気不十分
8月 (3501)鉄骨造り又は鉄骨鉄筋コンクリート造りの家屋の建設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 排水用U字溝設置工事において、コンクリートカッター(内燃機関系)により床面の切断作業を行っていたところ、一酸化炭素中毒になった。 自然換気が不十分な場所での内燃機関の使用 換気不十分 一酸化炭素濃度測定せず 呼吸用保護具不適切(食品衛生用マスク使用) 警報装置なし
8月 (9802)飲食店 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 焼き鳥店の厨房内で炭火を使い串を焼いていたところ、炭焼き器と換気扇の距離が離れていたこと、冷房を効かせるために途中で客室側の換気扇を止めたことなどにより、換気が不十分となったことから大量に発生した一酸化炭素を吸入したもの。 換気不十分
8月 (7203)自動車又は軽車両による貨物の輸送事業 中毒4名 一酸化炭素 一酸化炭素 原料貯蔵庫内において、馬鈴薯を入れる金属製コンテナの組立、整備作業、及び組上がったコンテナをフォークリフトを使用して積み上げる作業を換気装置を稼働せず行っていたところ、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
8月 (7311)一般病院、(9416)労働者派遣業 中毒3名 一酸化炭素 一酸化炭素 健診車で健康診断を行っていたところ、健診車の発電機から出た一酸化炭素が発電機の横に設置されていたクーラーユニットの破損したパッキン部分からクーラーユニットを経由して健診車に流入して、それを吸入したもの。 クーラーユニットの整備点検不足
8月 (9403)卸売業又は小売業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 厨房において、都市ガスを燃料とする蒸し器を使用していたところ、ダンパーに付設していたヒューズが落ちて、ダンパーが閉じてしまったことにより、換気不十分となったことから、不完全燃焼により発生した一酸化炭素を吸入したもの。 換気扇付設のダンパーの仕様不適合(72℃でヒューズが落ちる一般向けの仕様、厨房用は120℃)
警報装置無し
9月 (9416)前各項に該当しない事業(宗教、法務) 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 イベント販売のため、通常使用する鍋だけでは牛丼の調理が間に合わないため、過去に使用していた業務用ガスコンロ及び丸鍋を、換気設備が近傍にない厨房内中央へ臨時に設置し、調理を行っていたところ、一酸化炭素中毒になった。 換気不十分
9月 (9416)労働者派遣業(派遣先は、(5302)鉄鋼製造業) 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 キュポラ(特定化学設備)の補修工事において、2号炉が運転している横で休炉中の1号炉の炉底から内部にハシゴを立てかけ、炉底部から内部に入り耐火材を解体除去していたところ、運転中の2号炉の材料投入口から漏出した一酸化炭素が送風目的に1号炉に設置したハンディファンを介して1号炉へ流れ込み、一酸化炭素中毒になった。 作業主任者選任せず
一酸化炭素濃度事前測定未実施
換気不十分
呼吸用保護具なし
9月 (9802)飲食店 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 飲食店の厨房において、ゆで麺器の点火を行おうと取扱説明書通りでない方法で1時間から2時間程度、断続的にゆで麺器の点火を試みたところ、換気扇が十分な能力で作動せず、不完全燃焼警報機能付きガス漏れ警報器がなかったことから、一酸化炭素の発生に気が付かずに中毒になった。 換気不十分
警報装置なし
操作手順の誤り
安全衛生教育不十分
9月 (3501)鉄骨造り又は鉄骨鉄筋コンクリート造りの家屋の建設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 電気式のコンプレッサーの性能不足が懸念されたため、エンジン式コンプレッサーを使用することとし、さらに近所の騒音対策として、内燃機関を屋内に入れて、階段下の電気配電盤室にて稼働させていたところ、配電盤室の入り口あたりで、作業をしていた被災者が一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不適切(有機ガス用防毒マスク使用)
警報装置なし
10月 (3718)その他の各種建設事業 中毒1名 一酸化炭素 一酸化炭素 側溝布設工事において、被災者は、トンネル内に側溝を布設するため、コンクリートカッターでコンクリートを切断する作業をしていたところ、排気ガスがトンネル内に充満して、一酸化炭素中毒になった。 自然換気が不十分な場所での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具不適切
警報装置なし
10月 (3801)既設建設物の内部における衛生等の設備工事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 ダム堤体内部の監査廊の出入口から10メートル下部のところに、発電機(ガソリンエンジン式)を置き、排水用の溝を掘る作業に使用するため稼働させていたところ、発電機付近で休んでいた労働者が一酸化炭素中毒になった。 自然換気が不十分な場所での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具なし
警報装置なし
10月 (3601)機械装置の組立て又は据付けの事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 精油所内にある接触改質装置の定期修理工事における配管補修工事において、熱交換器の配管のフランジに仕切板を挿入する作業を行っていたところ、開放された2つのフランジ間にある反応塔(リアクター)内で高温を保っていた炭素系生成物と酸素が反応して生成した一酸化炭素を吸入し、中毒になった。 フランジ間の反応塔に高活性の炭素系生成物が残っており、それに外気中の酸素が反応して一酸化炭素が発生したこと
呼吸用保護具不着用であったこと
11月 (7552)知的障害者福祉事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 パン工場において、パン等の製造中、予熱運転していたガスオーブンの排気ガス排出用の換気扇を稼働せず、さらには窓を開けていなかったため、工場建屋内に排気ガスが溜まり、排気ガス中の一酸化炭素により中毒になった。 換気設備作動忘れ
警報設備なし
12月 (4711)倉庫業 中毒6名 一酸化炭素 一酸化炭素  倉庫内において、大量に破損したびんを回収するためのホッパーを運び込み、フォークリフトをアイドリングさせてヘッドライトを点灯させながら作業を行ったところ、一酸化炭素中毒になった。 屋内での内燃機関の使用
換気不十分
12月 (9802)飲食店 中毒3名 一酸化炭素 一酸化炭素 茹で麺機を使用していたところ、ゆで麺機のガスバーナーが傾いたため、燃焼に必要な空気量が不足し不完全燃焼となり、大量の一酸化炭素が排出され、同所で作業していた労働者らが一酸化炭素中毒になった。 異常発生時の作業標準なし
茹で麺機の定期点検不備
警報設備なし
12月 (3601)機械装置の組立て又は据付けの事業 中毒3名 一酸化炭素 一酸化炭素 冷温水発生機等熱源機械の交換工事において、ホテルの熱源機械室が停電のため、内燃機関を有する発電機を電源に鋼管の溶断及びアーク溶接作業を行っていたところ、作業開始から2時間30分程度経過した段階で、一酸化炭素中毒になった。 自然換気が不十分な場所での内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具なし
警報装置なし
12月 (3716)工作物の破壊事業 中毒2名 一酸化炭素 一酸化炭素 飲食店閉店工事現場において、店舗内コンクリート床面の切断作業を換気を行いながら、コンクリートカッターを用いて行っていたところ、当該コンクリートカッターの動力である内燃機関の排気ガスに含まれる一酸化炭素を吸入し一酸化炭素中毒になった。 屋内における内燃機関の使用
換気不十分
一酸化炭素濃度測定せず
呼吸用保護具なし
警報装置なし
12月 (7019)その他の食堂、レストラン 中毒4名 一酸化炭素 一酸化炭素 換気の不十分な厨房において、賄い用の食事を煮込むためにプロパンガスを使用していたことや七輪用の火がついた炭を保管していたため、一酸化炭素濃度が上昇し、厨房の付近にいた労働者が急性一酸化炭素中毒になった。 換気設備作動せず
警報装置なし

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