ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 雇用・労働 > 雇用 > 地域雇用対策 > パッケージ関連事業 > 地域提案型雇用創造促進事業に係る事業構想の募集について > 地域提案型雇用創造促進事業(パッケージ事業)事例集 > 世界遺産・熊野における“癒し・健康を核とした蘇りの地域づくり” による雇用創造

世界遺産・熊野における“癒し・健康を核とした蘇りの地域づくり” による雇用創造

世界遺産・熊野における“癒し・健康を核とした蘇りの地域づくり”

による雇用創造

(1)地域 :和歌山県田辺市

(2)地域の現状

平成17年に5つの市町村が合併して誕生した田辺市は和歌山県南部に位置し、世界遺産である「熊野古道」や「熊野本宮大社」という古い歴史・文化的遺産や日本三大美人の湯の「龍神温泉」など豊かな癒しの地域資源に恵まれており、それらを活かした観光産業や農林水産業によって成長してきた。

しかし、観光産業においては、景気の低迷や厳しい社会構造の変化に加え、観光ニーズの多様化や観光形態の変化による従来型観光産業の低迷がみられる。また農林水産業では、後継者不足や高齢化等が進んでおり、地域産業の持続的発展や雇用情勢の改善が見込めない状況である。

こうした状況の中、市は地域再生を図るためには、豊かな地域資源を活かした観光産業振興が重要であると考えた。そこで、「癒し・健康を核とした観光交流産業」を打ち出し、既存の農林水産業や商工業、IT関連産業等の連携を図ることによって「健康」を付加価値とした新たな集客や販路拡大、サービス・商品の開発を促進していくことによって、複合的・総合的な観光産業としての成長を目指している。

(3)地域で行っている取組

[1]新市創造プロジェクト

新田辺市の将来像「自然と歴史を生かした新地方都市の創造」を実現するため、観光地としてのブランド化の強化、第1次産業を核とした定住促進、コミュニティービジネスへの支援など官民協働によるまちづくりを内容とする3つのプロジェクトを推し進めている。

[2]熊野健康村構想

世界遺産となった熊野の「蘇り」文化に着目し、心身再生の地として地域資源を予防医療や癒し・健康作りに活用し、「蘇りの聖地・熊野」のブランド化、交流人口の拡大、健康と観光を融合させた新事業の創造により、地域活性化を図るものである。現在熊野古道ウォーク等の予防医療と観光を結びつけたプログラム作りを進めている。

[3]IHS構想 (IHS=innovation Hot Springsの略称)

豊かな自然環境を活かし、田辺・白浜地域への情報通信関連産業の集積を促進し、技術革新や創造的活動が全国へ、世界へと広がる知的創造空間を創出するための構想を作成し、企業立地促進資金貸付制度などの各種優遇制度の実施や、高度なIT研修に対応できる研修施設や低価格な賃借事務所の設置を行い起業家に対し支援を実施している。

[4]田辺商工業振興施策

小売店開業希望者へのハード・ソフト面での支援、特産品や観光資源の発掘、調査研修開発、販路開拓の支援等を行っている。

[5]地域創業助成金の活用

食品製造業や飲食料品小売業、一般飲食業を「癒し・健康を核とした観光交流産業」と連携させて地域重点分野に設定することを検討している。

(4)課題

[1]総合的ビジネスプラットフォームの整備

「癒し・健康を核とした観光交流産業」の実現のためには観光客の多様なニーズに対応するとともに、観光産業と地域産業を連携させた新しい総合的・複合的産業を創造する必要があり、人材情報が集約・一体化されている必要がある。さらに、雇用拡大のためには、各種滞在プランを企画・立案できる地元情報を集約したエージェント(代理店)機能を強化し、地元主導型の観光にしていくこと重要である。そこで、組織や機構・人 材・地元情報等が集約されたビジネスプラットフォームが求められており、その中核となる人材の発掘・育成が必要になっている。

[2]癒し・健康ニーズに対応するおもてなし人材の育成

熊野健康村構想の一環として(財)和歌山健康センターが進出している他、その構想に賛同する民間事業者の活動が具体化しており、雇用に結びつける人材の育成が急務であり、癒しや健康と言ったニーズに対応したガイド・インストラクター等の育成も必要となっている。

[3]観光を中心とした総合・複合産業における人材の発掘・育成

他産業との連携によって新たなビジネスチャンスが発生しており、それを十分に活かす能力が必要である。また、観光従事者の高齢化や人口不足の問題解決や、世界遺産の観光に相応しい高いスキルを持った人材が必要である。具体的には企画・戦略、市場・PR、外国語能力、ITスキル等に優れた人材が求められている。

(5)パッケージ事業での取組

[1]ビジネスプラットフォーム(着地型エージェント)創造育成事業
・着地型エージェント(地元情報を集約した代理店)の中核的な人材の発掘・誘致・募集を図る。
・着地型エージェント中核的人材育成研修を行う。具体的には、発掘・誘致した中核的人材を地域内の他のエリアでも講師として活躍できるように育成する。
[2]高付加価値型観光人材育成事業
・旅行者の癒しのニーズに即したガイドやサービスを行える人材を育成するため、熊野セラピスト育成研修として、カウンセリングマインド等の各種セラピーの基礎的な知識習得講座を実施する。
・観光客のニーズの多様化に対応できる人材育成の一環として障害者・軽度要介護者等への対応のため、トラベルケア育成スタッフ研修を行い、救急・介護・栄養の基礎的知識のある人材の育成を図る。
・外国人観光客に対応するため、外国人観光客支援事業を行い、英会話に加え海外の文化・生活習慣の違い等の国際感覚を身につけた人材の育成を図る。
[3]地域経営力向上事業
・観光産業の経営者・創業者を対象に経営・人事労務管理の内容を中心としたセミナーを開催する。
・従業員・求職者が総合・複合型産業に対応していく上で必要となるスキルアップや能力開発等を身につけさせるためのスキルアップセミナーを開催する。
・従業員・求職者が総合・複合型産業に対応していくために必要な、従業員・求職者向けのスキルアップ研修を行う。具体的には、[1]ビジネス一般基礎[2]ビジネス一般応用の2つの研修コースを用意し、[1]ではビジネスマナーやPCリテラシー(パソコンの基礎知識・ 利用能力等)について、[2]では企画・戦略、ITスキル、営業・PR等の習得を目指す。
[4]WEB活用情報提供相談事業
・WEBサイトを開設し、求職者向けの訓練・研修・講習に関する情報等の提供や相談等を行う。

(6)パッケージ事業実施による将来像

熊野町の世界遺産の資源を活用した「癒し・健康産業と観光産業を融合させた総合・複合的観光産業」の創造の中で取り組まれてきた様々な事業とパッケージ事業を組み合わせることで、田辺市地域再生に関する総合・複合的観光商業の創設を担う人材の育成と雇用創造が実現し、地域の発展が期待される。

ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 雇用・労働 > 雇用 > 地域雇用対策 > パッケージ関連事業 > 地域提案型雇用創造促進事業に係る事業構想の募集について > 地域提案型雇用創造促進事業(パッケージ事業)事例集 > 世界遺産・熊野における“癒し・健康を核とした蘇りの地域づくり” による雇用創造

ページの先頭へ戻る