「2(観光・産品)×2(虹田・洞爺)=10(とうや)」
洞爺湖三味一体雇用のみちづくり事業
(1)地域 :北海道洞爺湖町(平成18年3月27日旧虹田町、旧洞爺村が合併)
(2)地域の現状
洞爺湖町は海(噴火湾)、山(有珠山)、湖(洞爺湖)といった自然に恵まれ、北海道を代表する温泉地「洞爺湖温泉」を中心とした観光産業と豊富な地場産品となる農業、漁業が盛んな地域である。
平成12年の有珠山噴火災害から年月は経過しているが、防災施設により温泉街も変貌しており、観光客数は噴火前に回復するまでには至っておらず、地区住民も減少するなど、観光客と地区住民の減少が相まって、地域経済の中心である洞爺湖温泉街は衰退し、空き店舗も増え続けるなど、地域経済、雇用情勢は深刻な状況となっている。
そこで、町では魅力ある温泉地づくりへの取組や、旧洞爺村地域における地場産物、一次産品等地域の特色を活かした観光産業の振興を進めているところである。
(3)地域で行っている取組
[1]魅力ある観光地づくり整備事業
洞爺湖温泉地区のにぎわいを再生するため、防災施設を活用した散策路や公園の整備、足湯・手湯、街路樹、アンテナショップやイルミネーションの整備などを行っている。
[2]洞爺湖温泉街空き店舗出店支援事業
洞爺湖温泉街の再生を図るため、洞爺湖温泉商店街の商店街活性化計画を策定している。
[3]観光交流拠点施設「洞爺・水の駅」の整備
観光情報や施設情報の案内、特産品の販売を行うなど観光交流の拠点となる「洞爺・水の駅」を整備・運営している。
[4]自然体験拠点施設「洞爺財田自然体験ハウス」の整備
自然体験の拠点としてキャンプ場、スポーツ施設、自然体験施設を備えた「洞爺財田自然体験ハウス」を運営し体験型観光の場を創出している。
[5]地場産品直売センター「あぷた」、道の駅「あぷた」整備・運営事業
道の駅「あぷた」において利用者の利便性の向上、情報発信を図ると共に、農協、漁協等産業団体の連携により、町内で生産される農産物、水産物及び加工品等の地場産品を販売できる設備を整備している。
[6]「洞爺村ブランド加工研究センター」整備・運営事業
特産品の研究・開発、製造加工、販売促進等を行い、「とうや」ブランドの育成を促進し、特産品に係るネットワークづくりを促進する。
[7]洞爺村農業研修センターの整備・運営事業
高台での農業地帯の導入や下台地区への導入、農業生産物の販売の拠点として洞爺村農業研修センターを整備・運営しており、地産地消を推進している。
[8]地域創業助成金の活用
観光関連分野を地域重点分野に設定し,助成対象としている。
(4)課題
[1]観光拠点施設の整備、充実は図っているが、旅館・ホテルでは有珠山火山活動により従業員削減等による厳しい経営を行わざるを得なかったため、観光産業従事者等の人材不足、接客サービスの向上が課題となっている。
[2]魅力ある観光地づくりを促進するため、洞爺湖町でしか味わえない料理、お菓子、食料加工品等「食」の創出が必要となっている。
[3]地域情報発信施設を兼ねた流通施設や加工施設等の整備・運営により、地場産品の地産地消の推進、販路拡大に努めているが、地場産品の大半が大消費地への安定出荷を中心としており、産地で手に入れにくい状況にある。
[4]一次産品の高付加価値化や観光産業との融合を図る人材がいないため、地場産品等と観光の融合による事業・雇用の拡大までに及んでいない。
(5)パッケージ事業での取組
[1]観光産業就業希望者研修事業
有珠山火山のガイド、体験型観光の一環としてカヌー体験、山登り・川登り、農業体験、そば体験等の各種ガイドを育成する講習会を開催する。また、地場産品の販売員研修、加工技術の研修会を行うことで地場産品と観光産業を融合させる人材を育成する。
[2]観光産業を支える中核的人材確保・育成事業
調理師研修・菓子職人等の中核的人材を育成する研修を実施し、観光地づくりを促進する「食」を支える人材を育成する。また、経営・人事労務管理に関するセミナーを実施し、温泉街での出店、雇用の創出を促進する。
(6)パッケージ事業実施による将来像
これまで各市町村単位で振興施策に取り組んでいたところであるが、市町村合併を契機に地域一丸となりさらにパッケージ事業を推進することで、観光、農業、漁業における人材が育成され、雇用機会が拡大する。さらに、一次産業と観光産業の融合が進み、地域産業の活性化が期待される。

