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【別紙1】

別紙1

「がん対策推進戦略アプローチ」
平成17年8月25日
がん対策推進本部

【考え方】
   がん対策を国民・患者の視点に基づき、[I]がん予防・早期発見の推進、[II]がん医療水準均てん化の促進、[III]がんの在宅療養・終末期医療の充実、[IV]がん医療技術の開発振興、の4つの戦略的なアプローチとして再構築し、今後、必要な対策を重点的に推進する。

【具体的な内容】
[I]がん予防・早期発見の推進
 
1.がん検診の質の向上
  ○ がんをより効果的・効率的に早期発見する精度の高い検診を実施するため、最新の知見に基づくがん検診方法等の検討やがん検診の事業評価を推進する。

2.効果的ながん検診の普及
  ○ 死亡率減少効果のあるがん検診を推進するため、マンモグラフィの緊急整備や撮影技師及び読影医師の育成を図るとともに、乳がん・子宮がん検診の啓発普及活動等を推進する。

3.がん予防の推進
  ○ 効果的な禁煙支援マニュアルや研究成果を踏まえた生活習慣の改善によるがんの予防法を普及啓発し、がん予防を推進する。

[II]がん医療水準均てん化の促進
 
1.がん専門医等がん医療専門スタッフの育成
  ○ がん診療に従事する医師等に対して研修の機会を提供するとともに、国立がんセンターの研修修了者等を登録するデータバンクを整備し、医療機関等の要請に応じて情報提供等を行う。

2.地域がん診療拠点病院(仮称)の機能強化と診療連携の推進
  ○ がん医療水準の向上と地域格差の是正を図るため、2次医療圏に1カ所程度の「地域がん診療拠点病院(仮称)」を整備し、緩和医療の提供、患者等に対する相談支援等の機能を強化するとともに、地域の医療機関との診療連携を推進する。

3.がん診療に関する情報の収集・提供体制の整備
  ○ 上記2の「地域がん診療拠点病院(仮称)」等への「相談支援センター(仮称)」の設置に加え、「都道府県がん診療拠点病院(仮称)」と国立がんセンターで構成する「全国地域がん診療拠点病院連絡協議会(仮称)」を設置し、がんに関する各種情報の共有等を行う。

[III]がんの在宅療養・終末期医療の充実
 
1.がん在宅療養・終末期医療の環境・基盤整備
  ○ がんの在宅療養・終末期医療を推進するため、医療従事者の研修や在宅ホスピスケア推進のためのアドバイザー派遣、普及啓発等を行う。

[IV]がん医療技術の開発振興
 
1.新しいがん医療技術実用化の推進
  ○ 基礎研究の成果を迅速に臨床応用へと結実させる橋渡し研究(トランスレーショナルリサーチ)等の推進と、これを支える研究基盤の充実を図るとともに、優先度や重複排除に配慮した課題設定を行うことによって、国民のニーズに応えるがん研究(アスベストに関連するがんの研究を含む)を推進する。

2.抗がん剤等の治験とがん治療法の臨床研究の推進
  ○ 優先度の高い抗がん剤等について迅速かつ確実な治験実施につなげるとともに、標準治療法開発のための臨床研究や治験の円滑な実施環境を整備する。

3.がん対策を総合的に推進するための戦略的な研究の実施
  ○ 研究の成果目標及び研究方法を予め設定し、研究者や研究協力施設等を公募する「戦略研究」をがん研究において実施する。

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