ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 社会保障審議会(児童部会小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会)> 第23回 小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会(2017年10月18日)




2017年10月18日 第23回 小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会

○日時

平成29年10月18日(水)10:00~10:30


○場所

労働委員会会館講堂


○議事

○田中難病対策課長補佐 定刻となりましたので、ただいまから「第23回小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会」を開会いたします。委員の皆様におかれましては、お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。委員会の開会に際し、福田健康局長より御挨拶を申し上げます。

○福田健康局長 健康局長の福田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。委員の皆様方におかれましては、大変お忙しいところご参集いただきまして、誠にありがとうございます。また、日頃より小児慢性特定疾病対策をはじめといたしまして、健康行政全般にわたりまして御指導、また御支援を頂いておりますことに、この場を借りまして厚く御礼を申し上げたいと思います。

 小児慢性特定疾病対策につきましては、御承知のように平成271月に施行されました児童福祉法の一部を改正する法律に基づきまして、小児慢性特定疾病児童等を対象といたします医療費助成事業でございますとか、自立を支援するための事業を実施しているところでございます。この児童福祉法に基づきます医療費助成制度の対象となります疾病につきましては、昨年の当委員会におきます審議の結果、新たに18疾病を追加していただきました。本年4月から合計722疾病を医療費助成の対象としているところでございます。本日は、新たに医療費助成の対象といたします疾病の追加などにつきまして、先生方に御検討いただきたいと考えております。委員の皆様方におかれましては、これまでと同様、精力的な御審議を賜りますよう、よろしくお願いいたしたいと思います。開会に当たりまして、一言、御礼の御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

○田中難病対策課長補佐 カメラの撮影はここまでとさせて頂きます。傍聴される皆様におかれましては、傍聴時の注意事項の遵守をよろしくお願いいたします。なお、及川委員、小幡委員、坂上委員は、本日、所用のため欠席の御連絡を頂いておりますことを御報告させていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。議事進行についてですが、視覚・聴覚障害をお持ちの方などへの情報保障の観点から、御発言等をされる場合には、➀発言者が必ず挙手をする。➁挙手をした発言者に対し、委員長から指名する。➂指名を受けた発言者は、氏名を名乗ってから発言する。このような形で進めていだきますよう、お願い申し上げます。それでは、議事に移りたいと思います。以降の議事進行に関しましては五十嵐委員長にお願いいたします。

○五十嵐委員長 ありがとうございました。皆さん、おはようございます。久しぶりの小慢の単独の委員会です。どうぞよろしくお願いいたします。振り返ってみますと、この委員会は副委員長が今までおりませんでした。社会保障審議会令によりますと、第6条第5項に、本委員会の委員長の職務を代理する副委員長を、委員の中から委員長である私が指名することになっております。今まで副委員長を指名しておりませんでしたので、今回、改めて造詣の深い小国先生に副委員長をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。では、小国先生、お引受けいただけますか。

○小国委員 御指名を頂きまして、児童部会の委員でもございますので、若輩者ではございますけれども受けさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○五十嵐委員長 ありがとうございました。では、小国先生に副委員長をお願いいたします。副委員長席に御着席をお願いいたします。

 それでは、資料につきまして事務局から御説明をお願いいたします。

○田中難病対策課長補佐 お手元の資料でございますが、1枚目が議事次第、2枚目が委員名簿、3枚目が座席表、本体資料といたしまして、資料1「小児慢性特定疾病(平成30年度実施分)として検討を行う疾病(疾患群別一覧)」、参考資料1「小児慢性特定疾病の選定に関する検討の進め方について」となっています。資料の欠落等がございましたら事務局までお申付けください。

○五十嵐委員長 ありがとうございました。よろしいでしょうか。早速、議事に入りたいと思います。小児慢性特定疾病(平成30年度実施分)の検討につきまして、これから審議をしたいと思います。資料の御説明を事務局からお願いいたします。

○遠藤難病対策課長補佐 よろしくお願いいたします。資料1を御覧ください。小児慢性特定疾病(平成30年度実施分)として検討を行う疾病が、36疾病上がってきています。この内訳としまして、31疾病は小児科学会から情報を頂いています。残り5疾病は、各研究班から小児慢性特定疾病として検討に足る情報が整理できたとして提案を頂いています。事務局のほうで疾患群候補の案として、このように割り付けさせていただきました。28から30までは骨系統疾患群を、今後、作ったほうがいいのではないかと提案を頂いていましたので、その疾患群で割り付けさせていただいています。31番以降は今のところ疾患群のほうがまだ未定ですが、小児慢性特定疾病として認定されることになれば疾患群の検討をしたいと思っています。

 続きまして、参考資料1を御覧ください。小児慢性特定疾病の選定に関する検討の進め方についてです。1ページに75日の第20回委員会での資料を再掲しています。検討の進め方の1.ですが、小児慢性特定疾病の検討に当たって、小児慢性特定疾病に関する基礎的な情報を、厚生労働科学研究費補助金事業における研究班及び関係学会、主に小児科学会が多いですが、この関係学会で収集、整理していただく。2.ですが、小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会(以下、「当専門委員会」という。)において、これまで研究班及び関係学会が整理した情報を基に、医学的見地より、個々の疾病について、小児慢性特定疾病の各要件を満たすかどうかの検討を行う、となっています。各要件とは、下に注釈がありますが、「慢性に経過する」、「生命を長期にわたって脅かす」、「長期にわたって生活の質を低下させる」、「長期にわたって高額な医療費の負担が続く」の4要件を満たすことが必要と、今まで整理されてきています。

3.で、当専門委員会での検討結果を、社会保障審議会児童部会に報告し、4.で、その後、児童部会において審議を行い、決定されます。5.で、その後、厚生労働大臣が小児慢性特定疾病及び疾病の状態の程度を定め、小児慢性特定疾病として指定されることになります。6.で、指定された後、また指定されなかった後も、引き続き研究を実施し、各要件の評価に影響を及ぼすような新たな事実が明らかとなった場合には、当専門委員会において見直しを行うといった流れになっています。

2ページに移ります。小児慢性特定疾病の「対象疾病」及び「疾病の状態の程度」の考え方です。こちらも昨年、提示させていただきましたが、簡単に読み上げさせていただきます。児童福祉法第6条の21項に定められている、この法律で、小児慢性特定疾病とは、児童又は児童以外の満二十歳に満たない者(以下「児童等」という。)が、当該疾病にかかっていることにより、長期にわたり療養を必要とし、及びその生命に危険が及ぶおそれがあるものであって、療養のために多額の費用を要するものとして厚生労働大臣が社会保障審議会の意見を聴いて定める疾病をいう。

 第6条の22項、この法律で、小児慢性特定疾病医療費支援とは、都道府県知事が指定する医療機関に通い、又は入院する小児慢性特定疾病にかかっている児童等であって、当該疾病の状態が当該小児慢性特定疾病ごとに厚生労働大臣が社会保障審議会の意見を聴いて定める程度であるものに対して行われる医療をいう。このように児童福祉法には定められています。

 この法律から、「慢性疾患を抱える子どもとその家族への支援の在り方(報告)」の中で、この法律の解釈としては、以下に述べます医療費助成の対象として、➀から➃➃の4要件ということを考慮して選定することが必要であると整理されています。また、この対象疾患の選定の見直し等については、公正性・透明性を確保する観点から、社会保障審議会で審議することが適当であり、具体的な検討の場としては、当専門委員会が想定されると整理しています。今年度も、来年度から小児慢性特定疾病に選定される疾病を、当専門委員会で検討していただきたいと思っています。

3ページですが、今後のスケジュール()になります。これも75日の第20回委員会の資料を基に作成していますが、本日から23回程度、個別疾病の検討及び疾患群についての一定の整理を行った後に、パブリックコメント・学会の意見聴取を行い、当専門委員会での検討結果を取りまとめ、児童部会のほうに報告し、そちらで審議・決定、その後、厚生労働大臣により指定されるというスケジュールで考えています。事務局からは以上です。

○五十嵐委員長 御説明、ありがとうございました。資料1にございますのが今回の検討のリストで、個別の検討は次の委員会で行いたいと思います。参考資料1は、それに基づくこの検討会の進め方、今後のスケジュール()について、今、御説明いただきました。何か全体を通して御質問、御意見はございますか。

○小林委員 今回、平成30年度の新しい追加疾病についてリストを挙げていただいたのですが、ありがとうございます。これはこれでいいと思いますけれども、このスケジュールを拝見して、7月のときに募集方法についての議論、それから今回というふうにきていて、今回、パブリックコメントを求めるのがこれから先ということになってくるわけです。これまでの例からすると、こういう形でリストが挙がってくると、大体、これで決まっていくわけで、それはそれでいいと思いますが、次回、また同じような追加の検討の機会がある場合には、もっと患者団体の希望も何らかの形で吸い上げるような機会を頂ければ有り難いと思います。最初に今回の平成27年度法改正、その前に児童福祉法になったときもそうですが、何度か患者団体を呼んでいろいろな意見聴取をして、みんなから様々な意見を吸い上げて進めていったわけです。今回の追加については、そういうことが後になっていますので、これを今後、患者団体でというか、今回の追加については私どもから、小児科学会のほうに希望という形で出させていただいていますけれども、もっと広く患者さんの意見を吸い上げられるような機会を作っていただけたら有り難いと思っていますので、是非、御検討いただければと思います。

○遠藤難病対策課長補佐 御意見、ありがとうございます。引き続き、その点に関しては検討させていただきたいと思います。

○五十嵐委員長 益子委員、どうぞ。

○益子委員 川崎市宮前保健福祉センターの益子です。大変細かいことですが、参考資料の2975日の所では、この4要件を満たすことが必要と書いてありますけれども、928日の所には考慮して選定するとなっていて、この4要件は全て満たすことを決めたのでしたか。この表現が違うので確認をさせていただきたいと思います。

○遠藤難病対策課長補佐 この報告の中では考慮してとなっていますが、実質的には4要件を全て満たすものということで、その後、小児慢性特定疾病の整理がされてきています。

○益子委員 そうすると、例えば成長ホルモンなどは、長期的にちょっと問題があるかもしれませんけれども、長期的に生命を脅かすところまでいくのでしょうか。

○五十嵐委員長 成長ホルモンの欠損症の場合、乳幼児期に低血糖を起こして生命を脅かす可能性があります。ただし多くの患者さんは、乳幼児期を過ぎると低血糖による生命の危険は減ってきます。さらに、成長ホルモン欠損性低身長は、この4要件が決められる前に認められていた疾患です。この疾患を小児慢性特定疾病から外すことに関する議論はしてきませんでした。

 それから、難病対策事業に合わせて、小児慢性特定疾病についても同じ病名であっても重症度を考えることに変わってきています。

○井田委員 慈恵医大の井田と申します。指定難病と小児慢性特定疾患の定義があると思います。指定難病の場合は、医学的・法的にきちんと決定されるべきだと思います。しかしながら、私見ですけれども、小児慢性特定疾患の場合は、決定する際に少し福祉的要素を加味してもいいのではないかと思います。

○五十嵐委員長 そのほか、いかがでしょうか。よろしいですか。ありがとうございます。では、御質問は特にないようですので、一応、議論はここで終了してよろしいでしょうか。疾患に関する個別の御説明と議論は次の回でやりたいと思いますので、よろしいでしょうか。では、これからの予定について先ほど少しお話していただいていますけれども、何か改めてございますか。

○田中難病対策課長補佐 この第23回は、来年度追加する小児慢性特定疾病の検討対象として、今後、本委員会で審議していく疾病について、事務局から御紹介・御説明し、フリーディスカッションという形で御議論いただきました。次の第24回につきましては、小児慢性特定疾病の要件を満たすかどうか、疾病ごとに個別に審議していただきたいと思います。ただ今、五十嵐先生から御説明がありましたとおり、議論の性質上、これらの議論を公開で行った場合、公平・公正・中立な議論に影響を及ぼし、委員の皆様の率直な御意見の交換や活発な御議論に支障を来す可能性があるため、非公開の開催とさせていただければと思います。

○五十嵐委員長 ありがとうございます。次の第24回の委員会は非公開とする御提案がありましたけれども、それでよろしいでしょうか。それでは、第24回は非公開の開催としたいと思います。ほかに何かございますか。よろしいですか。では、第23回の専門委員会はこれで終了したいと思います。引き続き、24回の専門委員会を開催いたしますが、休憩を取りますか。続けて行いますか。では、続けて行いますが、一応、これは非公開ということになりましたので、よろしくお願いいたします。


(了)

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