既存添加物の安全性の見直しに関する調査研究
(1)既存添加物の安全性の確認
平成8年度厚生科学研究報告書「既存天然添加物の安全性評価に関する調査研究」(主任研究者 林裕造)(以下、「林班報告書」という。)において、国際的な評価結果、欧米での許認可状況、安全性試験成績結果等から、既存添加物の基本的な安全性について検討した結果、既存添加物489品目(当時)のうち139品目について、安全性について順次確認することとしました。
(2)既存添加物名簿の消除
平成15年5月の食品衛生法改正において、安全性に問題があると判明した、又は既に使用実態のないことが判明した既存添加物については、既存添加物名簿からその名称を消除し、使用を禁止することができることとされました。
この規定に基づき、アカネ色素については、実施している発がん性試験において、腎臓に対し発がん性が認められたとの中間報告があり、食品安全委員会及び薬事・食品衛生審議会における評価を踏まえ、平成16年7月に既存添加物名簿から消除しました。
<参考>
アカネ色素の既存添加物からの消除について
- 食品添加物「アカネ色素」に係る食品安全委員会への食品健康影響評価について
- 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会報告書
- 薬事・食品衛生審議会答申
- 「アカネ色素」に関するQ&A
- 食品添加物「アカネ色素」を既存添加物名簿から消除することについて[PDF形式:140KB]
- アカネ色素の慢性毒性・発がん性併合試験(中間報告書)