第22回労働政策審議会安全衛生分科会じん肺部会 議事概要

審議開始日

令和2年5月20日(水)

議決日

令和2年5月20日(水)
(持ち回り審議による)

議題

  1. (1)粉じん障害予防規則及び労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱について(諮問)

議事概要

議事内容

第22回労働政策審議会安全衛生分科会じん肺部会は、持ち回り審議により開催されました。
 同部会では、「粉じん障害予防規則及び労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」が審議され、
その結果、別添のとおり、妥当であるとの答申が行われました。

審議では、委員から以下の御意見が提出されました。

  1. (1)適切に設備導入などが可能となるよう、ガイドラインや換気技術に関する指針を早期に改定すること。また、同改定から施行まで短期間しかないことが想定されるところ、関係者に改定内容を十分周知していただくとともに、施行後も丁寧な助言・指導を願いたい。
  2. (2)省令改正後のガイドライン等で示される「目標粉じん濃度2mg/㎥」達成に向け、以下の3項目について厚労省に対応をお願いしたい。
    • 改正省令施行日までには、従来のガイドラインや換気指針の内容を見直していただき、必要事項について改訂を行っていただきたい。
    • 上記で改訂した換気指針等を関係者に周知徹底するとともに、効果的な換気方法や吹付け時の低粉じん材料の使用、工法の採用等を積極的に積算に反映するように要請していただきたい。
    • 改正省令の施行日時点において、現に施工中の工事に対する措置をガイドライン等で明確にし、発注者や施工業者が混乱を来さないようにお願いしたい。

これら御意見に対する事務局の見解は以下のとおりです。

  • ガイドラインにつきましては、関係告示の告示後速やかに改正する予定です。また、従来の換気設備の
    設計における所要風量の算定方法等につきましては、ガイドラインで示す予定の粉じん濃度目標値の
    変更の影響等に関する委託調査を今年度中に実施し、従来の方法等に変更が必要な事項を整理し、
    公表する予定です。
  • 改正ガイドライン及び上記の調査結果につきましては、関係業界団体及び発注者に周知する予定です。
    また、発注者に対して、効果的な換気方法及びコンクリート吹付け時の低粉じん材料の使用等に
    要する費用を積算に反映いただくように要請する予定です。
  • 改正省令の施行日時点において、現に施工中のトンネル建設工事に対する改正ガイドラインの
    適用につきましては、発注者や施工業者が混乱を来さないよう、ガイドライン上で一定の猶予措置を
    明示する予定です。

別添 答申(令和2年5月20日付け労審発第1169号)[PDF形式:85KB]