小宮山大臣閣議後記者会見概要
H24.1.20(金) 11:25 ~ 11:34 省内会見室
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 今日は、私の方から申し上げることは特にありません。
質疑
- 記者:
- 昨日、被災地の岩手の釜石の方に視察に行ってらっしゃいましたが、視察の簡単な報告を頂きたいということと、それを受けて、何か厚労行政に活かしていくものがあれば、お聞かせください。
- 大臣:
- 岩手に行った趣旨としては、御承知のように、雇用保険の失業手当が、広域延長給付をしたところも今月から切れ出していて、現地釜石で聞くと、おそらく切れるピークが3月から4月くらいだろうということです。今の状況としては、『「日本はひとつ」しごとプロジェクト』フェーズ3で計画を作り、第三次補正で予算も付けたのですが、そのことが、本当に一人一人の職を求めていらっしゃる方になかなか届いていないと。そこで皆さんたちに、どこに課題があって、どうすればそこがうまくいくかということを、現地で見たいという趣旨で行ってきました。釜石では、ハローワークで現状を簡単に聞いた後、今求職をしている方たち5人から、どういうことをしてほしいか、何が課題かという話を聞きました。その中では、水産加工の工場などが再建していないこともありますが、女性の方たちがなかなか仕事に結びつきにくくなっている。30代、40代の方たちだったのですが、それでも年齢が引っかかるということがあったり、男性は御高齢な方だったのですが、やはり年齢制限というのは原則してはいけないわけですが、ぎりぎりのところで再建していく企業だと、なかなか年齢がいっていると採ってもらえないと。そんな話が、求職者の方からはありました。その後、それでもうまくいっているNPO関連のところを、是非見たいと思いましたので、一つは復興釜石新聞という、これまでの新聞社のところが、釜石市と連携して緊急雇用の資金を使ってですね、1回潰れるというかできなくなった日刊新聞について、行政の情報も伝えるということで、もう1回再建して、全戸配布を仮設も含めてやっていると。その配達員として、かなり多くの方たちを。今のところ週2日くらい配達をしているのですが、そこで100人以上の人たちが、1戸ずつが離れているということもあって、仕事をすると。僅かな賃金であっても、やはり仕事があるということが生活にはりも出るし、そういうところを一つ。それからもう一つ、NPO法人岩手連携復興センターという、現地のNPOの方たちが中心となって、各地からのNPOとか色々な声掛けなどを、実際に必要なところに結びつける、中間的なパイプ役をすることも含めて色々やっていて、そこのところでも、若い方たちが非常に多かったのですが、新しくNPOの視点で仕事を創り出して、そこに仕事のない人を結びつけるということを、かなり機能的にやっていたので、そこでの取組というのは参考になるという感じがいたしました。もう一つは、小野食品という、被災をしながら非常に早く水産加工の工場を立ち上げてやっているところから、工場も視察をし、現状も聞いてきたということです。ここで聞いた話で私が印象に残ったのは、一つ工場を立ち上げ、また次も再建して、求人を出したらたくさん人が来るかと思ったら、失業手当がある間は働かないという話がけっこうあって人が集まっていないと。そういう意味では、良いタイミングで失業手当を、ここはもうそうではなくて、就労支援に切り替えると言ってもらったという話をそこの社長さんからは聞いてきました。もちろんまだまだ手当が必要だったところもあると思うので、その皆さんたちが仕事に結びつくように、そこで見てきたようなNPОの力なども活かして、こうやると今出している基金事業などもうまく使えるというような好事例を、なるべく見てもらうと。それでヒントにしてもらって動いてもらうということが、一つ必要だなと思いました。あと、ハローワークの方では1人が10人くらいを担当制という形で、そういう意味では非常にきめ細かに釜石では対応しているということでしたので、そこも一層力を入れてやっていく必要があるなとそういう感じがいたしましたので、国会開会前の忙しい時期でしたが、やはり今の時点として見てきてよかったというふうに思っています。 以上です。
- 記者:
- 閣議前に5大臣会合がありまして、月曜日に続いて広報の在り方なり説明の仕方についてやったんだと思うのですが、岡田さんの会見が午後ということで、内容について少し説明を頂きたいのですが。
- 大臣:
- 記者の皆さんは午後だと困るとおっしゃっていますよということを私からも岡田副総理に伝えました。ですが、岡田副総理は午後3時にやるのだと。午前中は官房長官もされるのでという話で、岡田副総理が3時になさるまで5大臣会合の中身は、閣議後会見では話をしないというということになりましたので、申し訳ございません。雑談ふうですが、岡田さんの時間については、内閣記者会と岡田副総理の方で詰めていただくしかないのではないかと思います。
- 記者:
- 説明責任という意味では、小宮山大臣にも説明責任があるので。
- 大臣:
- 説明責任と言っても、5大臣会合でこの結果は副総理から会見をしますから、閣議後会見では話さないでくださいと言われていたら、それに反するわけにはいかないでしょう。それは、岡田副総理と情報発信という意味でもっと早くに会見をしてくださいと言っていただくしか私としてはそれしかありません。説明責任という皆様の意向も私としては理解しますので、副総理にはお伝えしましたが、それは変えないという、少なくとも私にはそういう返事でした。
- 記者:
- 消費税の5%の内訳について、従来の説明と方向性が変わったという話があるのですが。
- 大臣:
- それが、今度の中身ですから、それは岡田副総理からお話しします。そういう申し合わせになっていますので御了解いただきたいと思います。
- 記者:
- 橋下徹大阪市長が、厚生労働省の所管している生活保護率の特に高い西成区について特区構想などを立ち上げているのですが、生活保護の受給額が近年増えていることは大臣も御存知とは思いますが、橋下市長の構想についてどのように捉えていますでしょうか。
- 大臣:
- 私はまだその内容を伺っていませんので。こちらの厚生労働省としては前からお話しをしているような取組をしようと思っていますので、そこにはまってくるものなのかどうかは検討する必要があると思います。まだ中身を聞いていませんので今お答えのしようがありません。
(了)