長妻大臣閣議後記者会見概要

H22.6.1(火) 7:56 ~ 8:06 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議と閣僚懇談会を終えてこちらに参りました。私からは特にございません。

質疑

記者:
今日から6月ということで大臣もかりゆしを着てらっしゃいますが、今日はどんな理由でこの服を選ばれたのですか。
大臣:
閣僚全員が今日はかりゆしを着ようということで、色々なカタログが配布されましてそれから選びました。
記者:
今日6月1日は子ども手当の支給が始まる日でもあるのですが、大臣としての受け止めをお願いします。
大臣:
閣僚懇談会でも報告を致しましたが、本日いくつかの自治体で現金で支給をされると、概ね15日前後が多いと思います。いよいよ支給が始まりますので、やっと日本の子ども政策の大きな一歩が始まると考えております。これからも現金、保育サービス、ワーク・ライフ・バランス、この三つを組み合わせて少子化の流れを変えていきたいと思います。
記者:
外国人の子どもへの支給要件等の問題がありましたが、児童養護施設等では手元に現金が来る子どもと来ない子どもが居て対応に混乱あるようですが、こういったことに今後対処されるお考えはおありでしょうか。
大臣:
これについても、これまでの児童手当は支給されていなかったわけでありますので、我々は子ども手当という形ではありませんが、基金で同額を支給するということになっていますので、出来る限りの考え方で支給を施設のお子さんにもしているということですが、支給した後にどういう問題があるのかを検証は続けていきたいと思います。
記者:
去年の夏の衆院選挙では目玉の政策であったわけですが、今度の参院選挙のマニフェストの中に子ども手当を全額現金で支給するのか、一部を現物支給にするのか、その辺の考えはまとまったのでしょうか。
大臣:
まだマニフェストは作成途中だと考えていますので、党とも連絡を取り合って我々としても検討しているという段階です。
記者:
大臣はこれまで現金での支給を重視されてきましたが、そのお考えに変わりはありませんか。
大臣:
上乗せの1万3千円については、現金にするのか、現物サービスも含めるのかということは厚生労働省としても政務三役で検討をしていると、党とも一定の平仄を合わせながら結論を出していきたいと思います。
記者:
泉南アスベスト訴訟の件ですが、昨日の夜に関係閣僚会議を開いて控訴の方針が固まったということですが、改めて大臣から控訴の理由について御説明をお願いします。
大臣:
判決の中で、国の責任というのは概ね3つのカテゴリーで認められていると思いますが、それについて明確にしなくてはならない論点があるというようなことがありまして、色々な意見はありましたが控訴という結論に至ったわけです。
記者:
原告団が毎日日比谷公園に来て、控訴をしないよう求める運動をしていますが、大臣としては原告団に直接お会いになるご予定はあるのでしょうか。
大臣:
今のところはありません。
記者:
鳩山総理に対して民主党の参議院側から、「退陣を含めて進退を考えるべきではないか」という意見が強まっているのですが、これについて大臣としてはどう思われますでしょうか。
大臣:
私としては、やはり総理には職務を貫徹してもらいたいと思います。政権交代でいわゆる官僚政治を変えようということで、まだ8、9ヶ月です。役所文化を変える、官僚主導文化を変えるというのは時間もかかりますし、まだ仕込みの段階でありますので、それについては具体的な成果が今後出て来ると思いますので、きちんとそこまで職務を遂行されるということが望ましいと思います。
記者:
選挙を控える参議院議員から、「鳩山総理では選挙は戦えない」という声が出ておりますが、こうした声というのは大臣としては理解出来るのでしょうか。
大臣:
やはり歴史的な政権交代が実現しましたので、これについていろいろな抵抗も、一定の試行錯誤もあると思いますが、私は前に進んでいる部分は前に進んでいると思います。その実績、中身なりをきちんと与党を含めて国民の皆様に、更に訴えて行くことが必要だと思っております。
記者:
アスベストの原告が早期解決をということで、体に不調を抱えている方、あるいは亡くなった方もおられる方もおられるのですが、結果的に控訴ということで解決まで長引くということだと思いますがその辺はどう思われますか。
大臣:
内閣全体で議論をして、非常に解決が急がれる問題であると思います。ただ、論点を詰めなければ、日本中に多くのアスベスト被害の方がいらっしゃいますので、ここの地域に限らず全体の中でどう対応して行くのかという大きな問題もあります。その意味では、論点を明確化するということを含めて控訴するということですので、我々としてはアスベストの問題は、今後とも取り組むべき大きな課題だという認識は持っております。
記者:
昨日から社会保障審議会の介護保険部会が始まりましたが、大臣は昨日やむなく御欠席ということでしたが、大臣が思われる介護保険の見直しのポイントと、6月にも介護ビジョンが発表されるということで、その辺の見通しと併せてお聞かせください。
大臣:
介護保険がまる10周年になりましたが、訪問介護について夜間を含めた体制がマンパワーの関係もあり、処遇の問題もあり、いろいろ強化すべき点が多いということがあります。施設のみならず、訪問介護についてもヘルパーさんの役割の拡大、痰の吸引、胃瘻の処置というのは特養の職員には一定の要件で解禁するということにしましたが、訪問についてもいろいろな施策を取った上で、夜間を含めて御自宅でも一定の介護が受けられるような体制を取れば、施設には行かなくても済む方が出てくるのではないかと考えております。それは一つの論点に過ぎませんが、それ以外にも多くの論点があると思います。

(了)