加藤大臣会見概要

(令和4年11月15日(火)9:27~9:32 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
 冒頭発言はございません。

質疑

記者:
22日の医薬品第二部会で塩野義製薬の「ゾコーバ」錠の緊急承認の可否を再度審議することが正式に決定しました。新型コロナの軽症・中等症に対する初の国産の飲み薬として期待がかかりますが、本剤の2度目の審議について大臣の所感と、生産体制や供給契約などの活用に向けた準備状況について、お教えください。
大臣:
塩野義製薬の経口薬「ゾコーバ」については、11月22日に関係審議会(薬事・食品衛生審議会薬事分科会と同分科会医薬品第二部会の合同会議)を開催し、追加で提出されたデータを基に、改めて緊急承認の可否をご審議いただくこととしております。
   まさに国産の治療薬、またハイリスク患者以外の軽症者にも投与できる治療薬に対する期待があることは十分に認識しているところであります。いずれにしても審議会においては、公平・公正にご審議をしていただきたいと考えております。
   また供給に関して、既に本年7月19日に当該企業との間で100万人分の購入契約を締結しているところでございますので、承認がなされれば、速やかに医療現場にお届けできるよう、企業にも協力を要請していきたいと考えております。
記者:
薬害C型肝炎の問題についてお伺いしたいのですが、一部の方々は救済されたわけですが、最大の問題となっているのは20年くらい前のカルテが存在しない、当時は当然電子カルテとか無いので、そこでカルテ無しゆえに救済されない人に対してはどのような措置をとるのか伺えればと思います。
大臣:
C型肝炎救済特別措置法は、訴訟原告団・弁護団の要請を踏まえ、議員立法で成立されたものであります。裁判所においてフィブリノゲン製剤の投与事実等を認定する枠組みとなっています。
   実態として、カルテ等の医療記録が存在しない場合であっても、医療関係者の証言等を踏まえた裁判所における総合的な判断により投与事実等が認定されているところでありまして、すでに10月末現在の和解者数2,508人のうち684人がカルテ等によらず認定されたこととなっております。
   厚生労働省としては、この議員立法で定められた枠組みに則って、引き続き薬害C型肝炎によって救済すべき方々に対する取り組みをしっかり進めてまいりたいと考えております。

(了)