後藤大臣会見概要

(令和4年8月8日(月)10:51~11:02 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
 冒頭発言はありません。

質疑

記者:
新型コロナウイルスの現在の感染状況についてお伺いいたします。先週のアド バイザリーボードでも提示されましたが、大臣が重視されています1週間の移動平均の今週・前週比は減少傾向が続いていると思いますが、現状の感染状況について大臣 はどう分析されていますでしょうか。また、まもなくお盆期間に入ると思いますが、国民への呼びかけなどがあればお願いします。
大臣:
直近の感染状況については、全国の感染者数は昨日7日206,463人、1週間 の移動平均では215,279人、1週間の移動平均の今週先週比は1.07となっておりまして、急速な増加が継続しております。
 新規感染者数は、増加幅は減少してきているものの、感染者数の増加が継続しておりまして、これまでで最も高い感染レベルとなっております。病床使用率は総じて上昇傾向が続きまして、重症者数や死亡者数も増加傾向が続いております。 今後、夏休みやお盆の影響等もありまして、接触機会の増加等が予想され、医療提供体制への影響も含め、最大限の警戒感を持って注視していく必要があると考えております。
 国民の皆様には、社会経済活動を維持するためにも、油断することなく、改めてマスクの着用、手洗い、三密の回避や換気といった基本的な感染防止策の徹底を心がけていただきたいと思っております。 
 ただし、マスクの着用については、気温・湿度が高くなっております。熱中症対策の観点から、屋外では、近距離で会話をするような場合を除きまして、マスクを外していただくようお願いをいたします。
 また、ワクチン接種については、ご自身だけでなく、家族・友人・高齢者等、大切な方を守ることにもつながります。特に若い世代の方には、できるだけ早い段階で3回目接種をご検討いただくようにお願いを申し上げたいと思います。
記者:
もう一点、臓器移植についてお伺いいたします。昨日「東京都内のNPO法人が 仲介した海外での生体腎移植で、売買された臓器が使われた疑いがある」との報道がありました。厚生労働省は臓器売買を禁じる臓器移植法を所管されておりますが、報道内容への受け止めについてお聞かせ下さい。
 また、厚生労働省としては、今回取り上げられているNPOに今後どのように対処 するのか、また、これまで海外渡航移植についてどういった対処をしてきたか、どのような課題があると考えているのかについても、ご見解をお聞かせ下さい。
大臣:
報道につきましては承知しておりますが、現時点では、厚生労働省として、事案の詳細については把握をいたしておりません。  
 臓器移植法において、臓器のあっせん業について厚生労働大臣の許可を得なければならないことや、臓器売買等を禁止することが規定されております。
 当該規定に違反して、無許可で臓器のあっせん業を行った者や臓器売買等を行った者に対しては、海外においても刑事罰を科すこととされております。
 この度の報道に対しまして、厚生労働省としては関係学会等とも連携しつつ、情報の収集に努めるとともに、警察から協力を求められたときには全面的に協力をしてまいりたいと考えております。 
 また、渡航移植に関しましては、国際移植学会が中心となった会議において、「移植が必要な患者の命は自国で救う努力をすること」という主旨のイスタンブール宣言が採択され、以降、臓器移植に関する国際的な原則となっております。それを踏まえて、我が国においても臓器移植に関する普及啓発や医療提供体制の整備等に取り組んできたところでございます。 
 その結果、令和元年度にはそれまでで最も多い94名という脳死下での臓器提供者数でありました。 
 国内の臓器提供数は増加傾向にあるものの、諸外国と比べると少ない状況でありまして、我が国でも国内での臓器移植が円滑に推進されるように、関係学会とも連携しまして、引き続き必要な対応を進めてまいりたいと考えております。
記者:
岸田総理大臣は、今週10日にも内閣改造を実施する考えを示しました。 また、 岸田総理は閣僚など起用する議員には、旧統一協会との関係を点検して、結果を明らか にするよう指示する考えを示しました。この内閣改造の実施と、旧統一教会との関係の点検、この二点について、大臣の受け止めをお聞かせください。
大臣:
内閣改造については、総理大臣の専権でありますので、私から申し上げることは、ありません。今、旧統一教会というご指摘もありましたが、社会的に問題を起こしている団体との付き合いについては、これは適切にしていかなければならないと考えております。 
 今日、総理からも、政治家として、今後、大臣また副大臣、政務官をはじめとして、 どういう付き合いをしているのか、自ら点検をし、しっかりと対応していく必要がある旨の話も受けておりますし、今後ともそういう方向で、しっかりと対応していく必要があると考えています。
記者:
今の質問に関連して、大臣、先日の会見で、その旧統一協会との関わりはないと説明されていましたが、その後も関わりはないという認識でよろしかったでしょうか。
大臣:
大臣として、政府としての回答ということであれば、 これは政治家個人として 対応すべきことだと考えているということになりますが、 会見上に立っているのは、個人としての政治家でもあると考えるとすれば、この間申し上げたとおりのことで、なんら変更はありません。
記者:
話題変わって恐縮です。8月15日の終戦の日、靖国神社への参拝のご予定があれば、お聞かせ下さい。
大臣:
今後、政治家として、判断をしてまいりたいと思います。
記者:
先日、BA.5に対して強化宣言が新しく出されたところがあるのですが、自治体 によっては効果があるのかどうか、疑問視する声があがってきています。和歌山県知事 は、政府から職員が来ることについて「邪魔だ」という発言まで飛び出しているのですが、こうした形になっている強化宣言、自治体によっては濃淡あるのですが、どのように受け止めていらっしゃいますか。
大臣:
強化宣言については、山際大臣のところで担当をされておられるので、山際大臣のところで検討をされていると思いますし、今回の考え方というのは、地方自治体、県の考え方を十分踏まえた上で対応をするという考え方になっていると認識しています。
記者:
対応で、強化宣言を出すところもあれば、出さないところもあるというのは、温 度差があってもやむを得ないとお考えですか。
大臣:
それは地方自治体のお考えによるものと、もちろん思います。
記者:
オミクロン株について、BA.2.75について伺います。東京をはじめ、各都道 府県で感染者が確認されるところが出てきておりますが、専門家からは感染力がBA.5 よりも強いという見解が示されておりますが、現在把握している感染状況やウイルス特性のご認識についてお聞かせ下さい。
大臣:
BA.2.75については、今後、しっかりと客観的なデータ等を分析して申し上げていきたいと考えています。
記者:
一点確認なのですが、先ほど大臣、ご回答の中で、旧統一教会との関係の中で岸田総理から今日指示があったとありましたが、これは閣僚懇の場でという認識でよろしかったでしょうか。
大臣:
そうです。

(了)