後藤大臣会見概要
(令和4年1月7日(金)12:10~12:19 省内会見室)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- ※冒頭発言なし
質疑
- 記者:
- 新型コロナに関して一問お伺いします。沖縄県など3県に対するまん延防止等重点措置の適用が今日午後正式決定する見通しです。感染拡大防止に向けて厚労省として具体的にどう支援していくか、お考えがあればお願いいたします。
- 大臣:
- 今ご指摘のように、先ほど広島県、山口県、沖縄県にまん延防止等重点措置を適用する案が分科会でも了承されました。あわせて基本的対処方針の改定案が了承されたわけであります。
政府として、基本的対処方針に従って対象の自治体と緊密に連携して対応していきたいと考えております。特に厚生労働省としては、オミクロン株の感染拡大が進む中で、保健・医療提供体制確保計画に基づいて整備された地域の体制をしっかりと稼働するよう自治体や医療関係者と連携・協力して取り組んでいくことが最も重要だと思っております。
12月22日に事務連絡を発出して、本日各県からも報告をしてもらうようになっていますが、それに対して厚生労働省としてもしっかりとご相談に乗ったり応援をしたり、また必要があれば医療関係者の派遣等にしっかりと取り組んでいきたいと思っております。 - 記者:
- 昨日の新規感染者は国内で4,475人と、一週間で約9倍と急拡大しています。日本医師会の中川会長は、第6波との見解を示しています。大臣は現在の感染状況について第6波とのご認識があるかどうかお考えをお聞かせください。
- 大臣:
- 全国の新規感染者は、昨日6日で4,301人、1週間の移動平均では1,427人ということになっています。沖縄、山口、広島、関東や関西地方などの都市部を中心に新規感染者数の増加がみられまして、これに伴い、療養者数と重症者数も全国で増加傾向にあると思います。今後、全国的な感染の波となっていくか、しっかりと見極めてまいりたいと思っています。
オミクロン株については、約8割の都道府県で感染が確認されており、海外渡航歴がなくて、感染経路が不明の事案が継続して発生している地域や、デルタ株からの置き換わりが進んでいる地域もあることを踏まえると、今後感染拡大が急速に進むことを覚悟しなければいけないと考えています。
また、今、中川医師会長の言葉に言及されましたが、中川医師会長が第6波に言及されまして、医師会として危機感を持って対応いただけるということは大変に有り難いことだと考えております。 - 記者:
- 先ほど保健・医療提供体制の報告についてお話があったと思うのですが、現状のオミクロン株の拡大の状況の中で例えば当日ないし翌日に健康観察をするとかそういった体制というのが本当に今後維持できるのか、やり方についての見直しの検討というのはお考えでしょうか。
- 大臣:
- 昨年の11月に全体像をつくりました。そのときに、予防、発見から早期治療までの流れをさらに強化していくということと、最悪の事態を想定して次の感染拡大に備えて病床確保だけではなくて宿泊療養、健康観察、訪問診療など在宅診療も含めた保健・医療提供体制を整備するということで全体像というのは基本的考え方ができております。
今オミクロン株について現時点における情報は限られていますが、引き続き感染力や重症度等に関する科学的知見を収集して対応していく必要がありますが、まずはそういう全体像に従って対応をしっかり保健・医療提供体制を稼働させていくということが重要だと考えています。
もちろん今具体的にご指摘のあった点等について少し言えば、保健所の機能が昨年の夏等は機能停止してしまったというようなことから、今回医療機関で例えば新型コロナウイルス、オミクロン(株の)陽性が見つかった場合に、速やかに医療提供体制に入っていく、そういう体制の繋ぎを改善したり、全体像にはそういった点での色々な改良も考えているので、そういうことをしっかりとまずは整えていく、そのことが大事だと思っています。 - 記者:
- 3回目の追加接種について伺います。厚労省は昨年12月で100万回以上の追加接種を見込んでいたと思うのですが現状昨日時点で70万回あまりとなっています。想定より進められないボトルネック等をどう捉えていらっしゃいますでしょうか。
- 大臣:
- 今ご指摘のように、追加接種について計画上、12月に医療従事者に対して100万回接種ということで予定を考えておりました。政府発表によれば、実績は60~70万回程度ということであります。
このことについては、新型コロナワクチンの3回目接種の実施に当たりまして、市町村から接種券の発行をすることが原則になっておりますが、この接種券の発行を待つことが適当でない場合、例えばこの医療従事者等について急いで接種をする場合には、接種券が届いていなくても、例外的に接種を可能とするということになっております。
このように、接種券が届いていないような場合には、接種を受けた方については、VRSへの接種記録への入力が遅れるということも考えられまして、政府が公表している接種実績が実際の現場で行われている接種実績より少なくなる可能性があるとは考えています。
現在のところ、12月の医療従事者についての接種ということで、今後前倒ししましたので高齢者施設等始まっていきますが、いずれにせよ、引き続き、自治体と緊密に連携しまして、特にリスクの高い高齢者、施設に入っておられる方、一般の高齢者を含めてしっかりと3回目接種の着実な実施に万全を期していきたいと思っています。
(了)