後藤大臣会見概要
(令和3年12月17日(金)8:45 ~ 8:50 院内大臣室前)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 冒頭、私から特にありません。
質疑
- 記者:
- 昨日、都内でオミクロン株の感染が確認された女性の濃厚接触者がサッカー観戦をしていたことが明らかになりましたが、市中感染が懸念される中、競技場内で濃厚接触者の周辺にいた人たちに対する検査の方をどう進めるお考えでしょうか。大臣のお考えをお聞かせください。
- 大臣:
- 昨日、当該濃厚接触者につきましては、新型コロナの陽性者で、変異株PCR陰性、すなわちデルタ株でないことまで確認されております。そういう状況でありますが、濃厚接触者としてきっちりと対応するということで、今進めております。
この方は12月12日に神奈川県等々力陸上競技場において、サッカー観戦をしていたことが確認されております。そのため、この方の周辺で観戦されていた方たちについては、個別に保健所から連絡を取りまして病状の如何に関わらず、幅広く検査を実施することとしております。
加えて、感染管理を徹底する観点から、当日、この競技場にいらっしゃった方で体調の優れないような方は、できる限り外出を控えお近くの医療機関を受診していただくように、ということでお願いをしているところです。
いずれにしても、オミクロン株の感染性、重篤度、ワクチン効果等について、現状においては疫学的な情報は限られておりますが、今後の感染防止対策について、オミクロン株の評価を踏まえて適切に対応していきたいと考えています。 - 記者:
- 都内の病院で、コロナに感染した女性が発生届が出ないまま自宅で亡くなった事案がありまして、これに関して大臣のお考えと再発防止策についてお願いします。
- 大臣:
- この夏の感染拡大の中で、医療現場の関係者も多大なご尽力をいただいています。保健所もご尽力をいただいていますが、こうした事案が発生したことは大変に残念なことだと思っております。
感染症法上は、医師は新型コロナウイルスであると診断したときは直ちに発生届を行わなければならないことになっております。
東京都においては、本件事案の経緯の整理を行ったところで、医療機関に対し、発生届は健康観察の対応の起点となる重要な届出であるということを、再度医療関係者に周知、徹底を図るとともに、こうした届出の提出の徹底を図る旨の改善策を講じていると聞いています。
厚生労働省としては、自宅療養や宿泊療養中の死亡事例については、これまでも警察庁のデータや厚生労働省の自治体からの収集データによりまして、実態把握に努めておりますし、自治体の皆様から現場の実情についてヒアリングをしてきました。
その結果として、陽性判明後の健康観察や治療が迅速なスタートになっていないのではないかとか、あるいは治療開始が遅れているケースがあるのではないか、十分な治療が行われないまま重症化する例があったのではないか、そういう強い反省のもとに、今回の全体像というのは作られておりまして、自宅・宿泊療養者に対しては保健所体制の強化を行って、ボトルネックをなくすとともに全国で延べ約3万4千の地域の医療機関等と連携して、オンライン診療・往診、訪問看護、そうした体制を整える旨、全体像で決めております。
こうした取り組みを進めてきたところでありますが、先日、国会審議を踏まえまして総理から自宅療養死について、サンプルでの検証も含め、どのような対応が可能か、更なる整理をするようにという指示を受けたところであって、そのことについては今後対応を進めていきたいと思っております。
(了)