田村大臣会見概要
(令和2年12月15日(火) 11:01 ~ 11:12 省内会見室)
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- おはようございます。今日は私からご報告はありませんのでご質問があればよろしくお願いいたします。
質疑
- 記者:
- 昨日菅総理が年末年始のGoToトラベルの全国での一時停止を発表されました。厚生労働大臣として、この決断が全国の医療体制にどういう効果があるのか、その影響についてどういう期待をされているかお願いします。
- 大臣:
- 分科会から「静かな年末年始を」というお話がありました。そのご提言をいただいた上で、総理として週末にお考えになられて、このような形でのご決断をされたのだと思います。
GoToトラベルというよりかは、それ以外も含めて特に感染拡大の可能性、リスクが高い場、多くの方々が密になってマスクもせずにお酒も入る飲食のような場所等、これに関して時間制限、時短のお願いを、更に各地域でさせていただく等もあるわけで、そういうものを総合的に判断して感染拡大が一定程度防げれば我々としてはありがたいです。
ただ一方で、寒さと言いますか、気温が低下して乾燥する季節に入ってきます。隣国でも感染が拡大しているということもありますので、これは分科会でもよく言われる感染拡大の要因という話になりますが、基本的な感染防止策を怠る、そしてそれを怠った中での移動、それと気温の低下、更には人口密度が高いという話からすると、まず基本的な感染防止について、今回GoToトラベルも含めて静かな年末年始、お正月ということで、皆さま方にもう一度ご理解いただいて、今もやっていただいていると思いますが、更なる基本的な感染防止、マスクをしていただくですとか、長時間のお酒を伴うような会合というものをなるべく控えていただくでありますとか、大人数の会合もそうですが、マスクをしない会話ですとか、そういった防止策を徹底してやっていただいて、その上でも、寒くなるという要因を考えた場合に、我々これによって感染拡大が収まるという楽観的な考えを持ってはいけない。
徹底して皆さんがご協力いただく中で、なんとか今の感染拡大をこれ以上増やさない形で、という思いで、我々としても再度国民の皆さま方には今回の決定を機にお願いさせていただきたいという思いです。
重症者の方々の病床等にも限りがあるわけでありますし、そこには当然多くの医師、看護師の皆さま方がしっかりと従事いただかなければならないわけですので、それほど余裕がない中で、ぜひともご協力を再度お願いしたいということを、これを機に私からもお願いさせていただきたいと思います。 - 記者:
- ちなみに、全国での一時停止を大臣はいつごろお知りになって、そのときどういう感想を持たれたかお願いします。
- 大臣:
- いつ知ったかということはなかなか申し上げられないところですが、少なくとも総理は先週の終わりくらいにはいろいろな形をお考えになられていたと思います。私も総理とは毎日何らかの形で会話しています。
はっきりとは言わなくても、ニュアンス等をお聞きして総理のお考えはそういうことなのではないかなと言うことを肌で感じるわけです。先週末あたりには、そういうことをお考えになられながら昨日の決断という形になったと思います。 - 記者:
- 年末年始の話がありましたが、検査の体制であったり医療の提供体制について、厚生労働省から何らか発信であったり、取組は予定されていますか。
- 大臣:
- 検査に関しては、診療・検査医療機関等、今2万5,000くらい指定をさせていただいていると思います。再度、都道府県には一応指定されている医療機関も全てが動くわけではないというか、年末年始は多くがお休みになられる可能性もあるので、それでもしっかりと検査ができるような体制を組むべく、各地域で医療機関と相談をしていただいて、開いていただけるところ、そして開いていただけるところに関してはどこが開いていただいているかを市民の皆さま方に分かっていただくような形で広報もお願いしたいということを、再度依頼させていただいております。
それから、医療全体を申し上げますと、全体としてもちろんコロナの患者の方々が入っている医療機関は年末年始もしっかりと動いていただくことが前提になってくるわけです。
しかし、そうは言っても年末年始というのは、全体的にいろいろな部分で医療機関も当然、年末年始以外と比べるとどうしても手薄になってまりいますので、そういう意味も含めて今までずっと我慢の3週間という形で、GoToキャンペーン、それから飲食店の時短のお願い、こういうことをお願いしてまいりました。
再度それも延長している地域もあるわけで、今般このGoToトラベルに向かってのメッセージも出しましたので、残りこの年末までの2週間、これに関してもしっかりと国民の皆さまには、だいたい感染してから2週間くらいの間に発症される方が多いわけですから、年末年始、非常に医療の現場もそれぞれ皆さんも大変な中で、手薄になってくる中で頑張っていただくわけですから、再度いろいろな行動に対して、感染を予防するためのいろいろな手立てを講じていただきたいという思いです。 - 記者:
- 福井県で、水虫の薬による健康被害がでているという話があるのですが、厚労省としてどのような対応をされているか現状をお聞かせください。
- 大臣:
- イトラコナゾールですかね。我々としてもこの水虫の薬で健康被害134件報告されています。それから、医療機関・薬局関係者等のご協力で、当該医薬品を入手したと考えられる患者への連絡が9日までに終了したと聞いております。
1名お亡くなりになられたということでありますが、因果関係はまだはっきりとは分かっていないということでございます。
今後、更にいろいろとこちらとしても情報の収集をさせていただきたいと思っていますが、いずれにいたしましても、しっかりとどういう状況であるかということ、情報を県と共有しながら最終的に真相をしっかりと調べた上で、対処してまいりたいと思っております。 - 記者:
- 毎年恒例の質問になるのですが、今年の漢字が昨日発表されたと思います。田村大臣の今年の漢字をお願いします。
- 大臣:
- 今年の漢字一文字ですか。あまり考えたことがない、考える余裕もなかったというのが本当のところですけれども、そうですね、やはり今年はあまりよろしくなかったことが多かったということだと思います。
そういう意味では頭にパッと浮かぶのはコロナ禍の「禍」ですね。「禍」という字が頭に浮かびます。あまり嬉しくないのですが、とにかく今年まだ残っていますから、このコロナ禍を何とか抑え込めるように、我々としては最大限の努力を今年はまずはしていくと、そして来年に繋げていきたいと思います。
(了)