根本大臣会見概要
(令和元年5月17日(金)8:50 ~ 8:54 ぶら下がり)
【広報室】
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- では、私の方から冒頭、平成31年3月卒業者の就職状況についてお話をいたします。大学等の卒業者の就職状況について、平成31年3月卒業の大学生の就職率は97.6%と、過去最高を記録した昨年の就職率98.0%はやや下回ったものの、一昨年の卒業者と同じ、過去2番目に高い水準となりました。なお、高校生の平成31年3月卒業の就職率については、本日、文部科学省において発表されておりますが、98.2%となり、過去2番目に高い水準となっております。
質疑
- 記者:
- 高額な医薬品キムリアの医療保険への適用が決まりました。医療財政への影響を懸念する声も出ていますが、保険の適用範囲の見直しなど今後の手立てについて現状のお考えをお聞かせください。
- 大臣:
- 白血病等の治療に用いられる再生医療等製品であるキムリアについて、5月15日の中央社会保険医療協議会で審議の上、保険償還価格について了承されました。本製品は、1患者当たり約3350万円と高額ではありますが、難治性の白血病等に対して、一回の投与で治療可能な画期的な製品であります。このような効果が高く革新的な製品を国民に届けることは、医療の質の向上という点で大変重要であります。一方で、非常に高額となれば医療保険財政への影響が懸念されます。キムリアについては、現時点で対象患者数は220人程度と予測されていることから、医療保険財政への影響は限定的と考えておりますが、本年4月から本格実施している費用対効果評価の対象としたところであります。また、当初の予想を超えて市場規模が拡大した場合に、速やかに薬価を改定する仕組みも導入されております。このような仕組みを組み合わせて実施することによって、適切な価格設定を行い、医療保険財政への影響にも配慮したいと考えております。
- 記者:
- 昨日の有識者会議で示された認知症予防の数値目標について、予防法が確立されていない中で実効性をどうお考えになるかお聞かせください。
- 大臣:
- 昨日、認知症施策のための有識者会議において「70歳代での発症を10年間で1歳遅らせる」という目標をお示しいたしました。運動不足や糖尿病、高血圧などが認知症の危険因子として指摘されており、そうした危険因子への取組を通じて十分実現可能性のある目標であると考えております。具体的な取組みとしては、運動不足の改善や社会参加による社会的孤立の解消等のための「通いの場」の拡充や、地域で行われている保健師や管理栄養士等の専門職による健康相談等の活動を実施すること等に取り組んでいきたいと思います。なお、昨日の会議において、有識者の先生方からも妥当で実現可能な目標であるとのご意見を頂いたと聞いております。
(了)