根本大臣会見概要

(H31.2.15(金)8:48 ~ 8:54 ぶら下がり)

【広報室】

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私の方から冒頭二点申し上げます。まず、医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律案についてであります。本日、医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律案を閣議決定しましたので、ご報告します。本法案は、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるオンライン資格確認の導入・支援による利便性の向上や、医療・介護情報の連結解析や提供に関する仕組みの創設による研究開発の発展など、今後の医療保険の情報化、効率化、合理化に大きく一歩を踏み出すものと考えています。次に、児童虐待死の再発を防止する厚生労働省・文部科学省合同プロジェクトチームについてであります。千葉県野田市で10歳の栗原心愛さんが亡くなりました。このような痛ましい虐待事件が繰り返されないよう、8日に、関係閣僚会議を開催し、現在把握されているすべての虐待ケースの1か月以内の緊急安全確認等の新たな児童虐待防止の対策を決定しました。この新たな対策に基づく取組について、厚生労働省及び文部科学省が連携して効果的に実施するため、本日、両省の副大臣をトップとする「児童虐待死の再発を防止する厚生労働省・文部科学省合同プロジェクトチーム」を設置し、第1回の会議を開催します。合同プロジェクトチームでは、①野田市の事案の検証、②児童相談所及び学校等における子どもの緊急安全確認等の取組結果の共有と分析・検討、③これらの検証・分析結果を踏まえた更なる対策の検討を行ってまいります。野田市の事案の検証については、自治体の検証などとも連携しながら、5月末を目途に中間的な取りまとめを行い、児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議に報告し、同会議において更なる対策を検討してまいります。以上です。

質疑

記者:
虐待について、児童福祉法の改正案の提出時期の見通しと今回の事件を受けて具体的にどのような内容を新たに盛り込む予定なのかお考えをお聞かせください。
大臣:
今回の千葉県野田市の事案を受け、今月8日に関係閣僚会議を開催し、「緊急総合対策」の更なる徹底、強化を決定しました。この決定において、「児童相談所の体制強化及び職員の資質の向上を図るための児童福祉法等の改正法案の今国会への提出に向けて取り組むこと」を盛り込んでいます。児童福祉法の改正内容については、現在調整を進めているところであり、今回の事案を踏まえたものとなるよう検討を進め、このような虐待事案が繰り返されないよう万全を尽くしてまいります。法案の提出は3月を目処にしています。
記者:
はしかが流行っておりまして、大阪府では40代の女性が乗った電車・新幹線を公表するなど各自治体も対応されておりますけれども、もし厚労省として注意喚起等ございましたらお願いいたします。
大臣:
今のはしかの問題については必要な対策を適切に行っていきたいと思います。
記者:
競泳の池江選手がこの度白血病を公表しました。この治療を受けるAYA世代の支援についてどのようにお考えでしょうか。
大臣:
競泳女子の池江選手については、治療に専念されると聞いておりますが、1日も早い回復を願っております。今のAYA世代の件ですが、若くしてがんと診断された15~30歳代は、AYA世代と呼ばれ、治療だけではなくて、就学や就労など他の世代とは異なる不安や悩みを抱えています。厚生労働省としては、AYA世代のがん患者支援として、第3期がん対策推進基本計画に基づいて、多様なニーズに応じた情報提供や専門的な診療を実施できる提供体制の整備を推進していきたいと思っております。

 

 

(了)