加藤大臣会見概要

(H30.8.15(水)10:28 ~ 10:35 会見室)

【広報室】

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。まず、本日8月15日は、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」であります。政府は、日本武道館において、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、遺族代表及び各界代表の参列の下に、先の大戦における三百万余の戦没者の皆様方に対しまして、全国民が深く追悼の誠を捧げるとともに、恒久平和の確立への誓いを新たにする趣旨で、全国戦没者追悼式を挙行いたします。正午には、国民お一人おひとりが、その家庭、職場等、それぞれの場所におきまして、この式典に合わせて、戦没者をしのび、心から黙とうを捧げられるよう切望いたします。私の方からは以上です。

質疑

記者:
10月に改定する最低賃金についてお伺いします。全国23県で目安の引き上げ額を上回りました。若者の流出を防ぎたい地方の強い声があったと言われていますが、どのように受け止められているのかをお聞かせください。
大臣:
今年度の地域別最低賃金額の改定については、各地方の最低賃金審議会で審議が行われた結果、8月10日までにすべての審議会で引上げ額が答申されたところであります。答申で示された金額どおりに地域別最低賃金が引上げられた場合、全国加重平均で26円引上げの874円となります。最低賃金額が時給のみで表示されるようになった平成14年以降、最大の引上げ幅となっております。また、今年度は、東北、中四国、九州などを中心に、中央最低賃金審議会から示された目安額を上回る答申の決定数が23件となりました。目安額を超える答申は、「年率3%程度を目途に引き上げ、全国加重平均で1,000円を目指す」こととしてから最多の件数となっております。厚生労働省として、中小企業・小規模事業者に対しては、業務改善助成金や働き方改革推進支援センターを通じた生産性向上等のための支援などを進め、事業者が賃上げしやすい環境整備に努力していきたいと考えております。
記者:
今日は平成最後の終戦記念日となります。節目ですが、何かご所感があればお願いします。
大臣:
先ほど申し上げましたが、今回が平成という時代の最後ということであります。昭和、平成、そして次の時代へということでありますが、先ほど申し上げた亡くなられた方々に対して国をあげて深く追悼の誠を捧げ、また恒久平和の確立を誓うということは時代を超えて求められていくだろうと考えております。
記者:
終戦の日に関連して、今日安倍総理大臣が私費で玉串料を納めたり、あるいは超党派議連の方々も参拝されたりしていますが、加藤大臣は靖国神社を参拝されたり、玉串料を納められたりする予定はございますでしょうか。
大臣:
それについては、いつも申し上げておりますが、個人において判断したいと考えております。
記者:
別件になりますが、障害者雇用についてお伺いします。障害者の雇用を促進するために厚生労働省が障害者雇用調整金を週20時間未満の時短勤務でも支払う方針を決めたと報道がありましたが、その事実関係をお願いします。
大臣:
現時点で報道にありますように、週勤務20時間未満の障害者雇用に対する助成拡大の方針を決めたという事実はございません。他方で7月30日に「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」報告書が取りまとめられておりまして、その中で週所定労働時間20時間未満の障害者を雇用している事業主に対して給付金の支給ということが言及されているところであります。この本研究会報告書については、今月下旬に開催を予定しております労働政策審議会障害者雇用分科会において、その内容を報告するとともに、同分科会でご議論いただいてそれを踏まえて検討していくことになるだろうと考えております。
記者:
靖国の参拝の関連になりますが、先ほどの質問と少し重なると思うのですが、安倍総理が自民党総裁として玉串料を奉納したことと、超党派議連による参拝についての大臣の受け止めを伺えますでしょうか。
大臣:
大臣としてコメントする内容ではないと思います。個々において、それぞれの思いの中で参拝をされたり、あるいは玉串料等をお出しになっておられるということだろうと思います。
記者:
埼玉で生後8か月の乳児を家のトイレに放置していたとして母親が逮捕されました。児相が未然に防げなかったことへの受け止めと今後厚労省として対策として検討することがあればお伺いさせてください。
大臣:
まず、今お話がありました草加市で生後8か月の長女に対し凍傷を負わせた保護責任者遺棄致傷の疑いで母親が逮捕されたこの事案、こうした中でその女の子がそうしたけがを負われたということは、大変誠に残念だと思います。具体的な状況等については、現在警察が捜査中でありますし、また関係自治体における事実確認もなされているところでありますから、そうした状況も踏まえて必要な対応を考えていく必要があると思います。なお、本事案に関しては事件前から児童相談所と市が関与していたと聞いております。また、現在女の子ともう一人お子さんがいらっしゃるのですかね、その子どもさんは児童相談所に保護されていると承知をしているところであります。いずれにしても、先月20日の関係閣僚会議において「児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策」を決定したところでありますので、その中身ないし対策を着実に実施して、子どもの命を守る社会づくり、これを全力で進めていきたいと考えております。
 

(了)