加藤大臣会見概要

H30.2.20(火)8:42 ~ 8:48 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。私からは特に申し上げることはございません。

質疑

記者:
労働時間の調査のデータ処理が不適切であった問題についてお伺いします。関係者の処分について、現在のところどのようなお考えでしょうか。また、昨日大臣は「責任は全て私にある。」と答弁されていますが、大臣ご自身の責任の取り方についてどのようにお考えか、お聞かせください。
大臣:
まず、ご指摘の「労働時間等総合実態調査」について、個々のデータについて精査し、昨日、朝の衆議院予算委員会の理事会においてご報告をさせていただきました。このように精査に時間を要するような調査のデータをお示しし、答弁したことについては、先日撤回させていただいたところであります。また、「平均的な者」の労働時間について、一般労働者と裁量労働制で異なる仕方で選んだ数値を比較したことは不適切でありました。その点も含めて、国民の皆様、そして国会に対して大変ご迷惑をおかけしたことを、深くお詫びしたいと思います。その上で、責任ということでありますけれども、当時、事務局が野党の様々な質問に対する答えということで提出したという経緯が明らかになっておりますけれども、いずれにしても、それらを使って答弁をし、また総理にもそうした答弁をお読みいただいたことについては、全ての責任は私にあるわけでありまして、そういったことも含めて、国民の皆様に深くお詫びを申し上げたいと思います。
記者:
具体的に、責任の取り方はどのようなことをお考えでしょうか。
大臣:
基本的には、まず今回の件についてしっかり精査をさせていただいたということでありますけれども、その上で、こういうことがないように対応していくことが大事なのだと思います。
記者:
今のところ辞任の考えはないということなのでしょうか。
大臣:
私は、今申し上げたように、この件に対しては深くお詫びを申し上げたいと思っております。
記者:
今回発表された精査内容の一部で、大臣が7日に報告を受けていたということが明らかにされています。19日まで随分時間が経って、国会審議も行われたわけですけれども、時間がかかったことについて大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
7日の段階で、事務局が野党の皆様にご説明をしている中において様々な指摘がなされているということ、また、それを踏まえて調査票においてそれを調べたところ、一般の労働者の方の平均的な時間については、1ヶ月単位でみて平均的な人を選び、その方の一番長い1日や1週間の時間を選んでいたということがうかがい知れたわけでありますが、裁量労働制については、「平均的な者」とあるのみで、一体そのデータがどういう形で選ばれてきているのかよくわからないということで報告がありました。したがって、私の方は、最長の1週間と1日の取り方も、1週間の中から1日を取るのか、それぞれ独立しているのかということもありました。それから裁量労働制については、具体的にどういう形で当時の調査を行っているのか、あるいはそうしたデータを選んでいるのかについて、当時のいろいろな資料、関係者の話を聞くなどしてしっかりと精査をし、それ以外にもいろいろなご質問がありましたから、そういったことを含めて個々のデータにしっかり当たって精査するようにという指示を申し上げたところであります。その結果として時間がかかったということは、大変申し訳なく思っておりますけれども、私どもとしては、実態をしっかりと把握して、それを国会、国民の皆様に説明をする必要があるということで、誠心誠意やらせていただき、昨日とりまとめましたので、それをご報告させていただいたということでございます。
記者:
大臣が最初にご覧になった資料は、平成27年3月26日の民主党(当時)の厚生労働部門会議に提出した資料ですか。
大臣:
私の段階の時には、想定問答の形でもらっていましたので、それがそういうものだったのか、違う形を取っていたのかは記憶にありません。ただ、最初に出された資料がそれだったということは承知しております。
記者:
これをご覧になって、この資料に基づいて、その答弁書が作られたのでしょうか。9時間16分とか20分が強調されるような印は何も付いていませんけれども。
大臣:
これは説明するとき用に作った強調だと思いますが、まさにそれがデータなので、想定問答を作るときにもその資料をベースに作ったのではないかと、推測ですが思います。

(了)