加藤大臣会見概要

H29.11.2(木)15:25 ~ 15:31 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
昨日、第四次の安倍内閣が発足いたしました。私は引き続き、厚生労働大臣、働き方改革担当大臣、また拉致問題担当大臣として職務に当たることとなりました。国民生活を生涯にわたって支える厚生労働行政、また、働き方改革・拉致問題を担当することとなり、改めて責任に重大さに身の引き締まる思いで取り組んでいきたいと思っております。総理からは、8月にいただいた御指示に加えて、「生産性革命」と「人づくり革命」を断行するため、全世代型社会保障制度の構築、介護人材の更なる処遇改善、保育の受け皿整備の前倒しなどの御指示をいただいたところであります。働き方改革の断行や受動喫煙対策の徹底、拉致問題の完全解決に向けた取組などを含めて様々な課題に全力で取り組んでいきたいと思っております。また、本日の閣議で副大臣、政務官人事も内定いたしました。厚生労働省の副大臣、政務官は引き続き御留任と聞いております。引き続き、副大臣、政務官ともしっかり連携して、厚生労働省関係を含め、担務の政策を一つひとつ推進していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。併せて、既に10月31日に公表しております有効求人倍率について、本日の閣議で御報告をいたしました。平成29年9月の有効求人倍率は1.52倍となり3ヶ月連続で同水準となり、正社員の有効求人倍率は1.02倍と前月より0.01ポイントの上昇となっております。現在の雇用情勢は着実に改善が進んでいると判断をしているところであります。私からは以上でございます。

質疑

記者:
大臣は再任されましたが、年末に向けて診療報酬や介護報酬、障害のトリプル改定に加えまして、少子化対策への予算編成も佳境を迎えていると思います。年末に向けて大臣はどのように取り組むかお話下さい。
大臣:
今お話がございました来年度予算に向けて、診療報酬、介護報酬、障害報酬の改定などがあります。そういったものに関しては、効率化すべきところは効率化しつつ、必要なサービスが必要な方にしっかり行き渡るように取り組んでいきたいと思います。全世代型社会保障制度の構築に向けて、子育て安心プランを前倒しをして、待機児童の解消を目指すとともに、幼児教育の無償化を進めて、また、介護に関しては介護離職のゼロの実現に向けて、介護の受け皿整備、あるいは介護現場で働く方の処遇改善などをしっかり進めていきたいと思っておりますので、これから来年度予算、それから政策パッケージを来月の上旬までに取りまとめるということでありますから、関係大臣ともよく協力して、それぞれの目指すべき方向がしっかり具体化できるように努力をしていきたいと思っております。
記者:
総理からの指示での介護人材の処遇改善についてですが、年末の政策パッケージの中で具体的な政策の方向が出てくると思いますけれども、この前も処遇改善も少しずつ進めてきました。今回の処遇改善の考え方について、これから作成されると思いますが、全職員に渡るようにするのか、もしくは段階的に技能を積んだ人にメリハリを付けるのかなど、どのような方向性で進めるお考えでしょうか。
大臣:
総理の指示事項の中や、あるいは従前の指示の中にもございましたが、質の高い介護人材を確保するため、他の産業との賃金格差をなくすという目標のもとに更なる処遇改善を進めるということでありますので、その趣旨に沿いながら取り組んでいきたいと思っております。いずれにしても財源には限りがありますから、限られた財源の中でより有効な形で処遇の改善、またそれを通じて最終的には質の高い介護サービスが提供され、介護離職ゼロが実現できるように知恵を絞っていきたいと思っております。

(了)