塩崎大臣会見概要
H29.7.18(火)10:45 ~ 10:50 省内会見室
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- おはようございます。特に私からはございません。
質疑
- 記者:
- 生活習慣病の呼称をつけるなど医療行政に一定の功績を与えました、聖路加病院の日野原名誉院長が今朝亡くなられました。これについて大臣のご所感をお聞かせ下さい。
- 大臣:
- 日野原先生が急逝されましたことを先ほどお聞きしましたが、まず心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います、私も個人的に何度かお目にかかったことがございまして、102歳くらいのときに旧ユーゴ地区でばらばらになった各国のオーケストラが集まって年1回コンサートを開かれるものが日本で行われたときに、その懇親会で英語でスピーチをされて、原稿も見ずに喋られたのを拝見して、そのエネルギーと知識と能力の高さを知りました。健康教育や科学的な根拠に基づいて自ら健康法を考えて実践される、このようなことをやってこられて全国を回られて100歳を超えても講演をされて、10年先まで講演日程が埋まっていたと聞いておりました。本当にそのエネルギーに改めて敬意を表したいと思います。そういった実践を通じて健康を広めるということをされてきた医療人としての日野原先生には、本当に感謝を申し上げ、私たち厚労省としても同じように実践をしていかなればいけないと思うわけであります。
- 記者:
- 先週、大手製薬会社バイエル薬品がカルテ閲覧問題で、患者の同意がなかった可能性が高いという調査結果の報告がありました。厚労省として今後、立ち入りなど対応についてお聞かせ下さい。
- 大臣:
- バイエル薬品の問題につきましてご指摘をいただきましたが、患者の信頼を得ながら事業を行うのが製薬企業の基本であるわけで、それに対して不適切なアンケート調査の実施であったり、あるいは医薬品医療機器法で義務づけられている副作用の報告を怠っていたということは極めて遺憾なことであります。今回の報告書の内容について厚生労働省としてもよく精査をして、関係法令に照らして、適正に対処をしなければならないと考えております。いくつか明らかに法律違反になっていると思われる点がございますので、しっかりと精査をして厳正な対処をしていきたいと思います。
- 記者:
- 弊社では週末に世論調査を行いまして、その結果、安倍内閣の支持率が29パーセントと3割を切りました。2012年の政権発足以来最低となりまして、一方で不支持率は54パーセントとなりまして、政権発足以来最高という数字が出ております。このことにつきまして、閣僚としての大臣の受け止めをお願いします。
- 大臣:
- このような調査につきましては、やはり正面から真摯に受け止めるということがまず大事だと思います。都議選でもそうでありましたが、やはり古い悪しき自民党的な政治のやり方に対する批判というものが都議選では感じられて、見える化といったようなテーゼを突きつけられたということであったと思います。私どもとしては、原点に立ち返って、国政でやるべきことは、国民の声なき声を含めて、何を本当に心配をされ、何を政策を通じて実現してほしいと思っていらっしゃるのかということに、まずしっかりと耳を傾けながら、ニーズに国民の目線で応えていくことが大事なので、そういうことを丁寧に謙虚にそして誠実にやっていくことが大事なのだろうと思います。国民の生活を良くすることが政治の責任でございますので、その原点に立ち返って丁寧にやっていきたいと思います。
(了)