塩崎大臣会見概要
H28.10.4(火)8:41 ~ 8:45 ぶら下がり
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- おはようございます。今日の閣議で、平成28年版厚生労働白書を報告いたしました。今回の白書は、人口高齢化を乗り越える社会モデルをテーマといたしまして、改めて「地域共生社会」の実現を提案しております。本日の夕方には、有識者によります「地域力強化検討会」での議論が開始されます。詳細はその場でお話いたしますが、住民主体の地域課題の解決力強化や体制づくり、市町村による包括的な相談支援体制の整備など、「我が事・丸ごと」の取組みの具体像を早急に取りまとめていただきたいと思っております。昨日、ノーベル生理学・医学賞の発表がございまして、東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生が受賞されました。心からお慶び申し上げ、お祝いをいたしたいと思います。ノーベル生理学・医学賞は日本人として4人目の御受賞ということで、厚生労働省としても大変うれしく思っているところでございます。以上です。
質疑
- 記者:
- 島根県の禁煙外来の病院の職員が、敷地内で喫煙していて診療報酬が返還されるという報道がありましたが、それについての御所感をお願いいたします。
- 大臣:
- 一言で言えばとんでもないという感じがいたします。受動喫煙防止については政府全体として、今、オリンピックやパラリンピックを控えて取り組んでいるわけでありますけれども、肝心要の病院において診療報酬上の敷地内や屋内の禁煙要件を守っていなかったということであれば極めて遺憾なことだと思います。今後、病院に対して診療報酬の返還を含めて厳正に対処していくことが大事かと思います。いずれにしても、健康に影響があることは世界の常識であるにも関わらず、病院の敷地内でまだ煙草を吸う人が職員として存在するということは、ただただ信じられないという思いでありまして、医療に関係する人たちの意識をしっかりと作り変えてもらいたいと思います。
- 記者:
- ノーベル賞に関連して、オートファジーとパーキンソン病とか様々な病気との関連が分かってきていますが、今後、厚生労働省としてどんな支援の在り方を考えていらっしゃいますか。
- 大臣:
- 基礎科学につきましては、文部科学省が中心で支援をしているわけでありますけれども、厚生労働省としては、臨床に近ければ近いほど病院における治療、あるいは医療における新しい科学の活用という意味があるわけでありますので、私どもとしても医学分野の医療の質の向上につながる研究についてはしっかりと支援していきたいと思っております。
(了)