塩崎大臣会見詳細
H28.9.16(金)10:19 ~ 10:28 省内会見室
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- おはようございます。私の方から1点、本日、副大臣及び大臣政務官の人事異動に伴う資産公開がございまして、資産公開資料をお配りしておりますので、御覧ください。私からは以上です。
質疑
- 記者:
- 14日に相模原の殺傷事件の中間報告が発表されました。その中で、病院と市の連携不足などが指摘され、今後、厚労省では人員の確保や退院支援に関わる制度の見直しなどについて議論されると思われますが、予算措置や法改正の方向性について現段階でどのようにお考えなのかを教えてください。
- 大臣:
- 相模原にあります障害者施設で起きました事件について、検証・検討チームが14日に中間とりまとめを公表いたしました。今後の検討課題の中に、病院、措置をする責任を持っている地方自治体の問題について、連携不足というお話がありましたが、それぞれの役割が制度の趣旨からして十分だったかどうかということについての指摘が数々あったと理解しております。病院が、退院後に必要な医療等の継続支援を検討して、症状消退届を措置入院している病院から措置権者に届け出るわけですが、その措置権者である都道府県知事、政令市長に確実に病院の継続支援のあり方などについて伝達することなどが検討課題として指摘されていると思います。さらに、措置入院していた方が退院して地域に戻るときに、その地域の保健所を設置する自治体があるわけで、保健所ですから都道府県、中核市まであり得るわけですが、措置権者たる都道府県、政令市から退院後の医療などの支援プロセスを確実に引き継いで、継続支援を実施するということが指摘されていたと思います。このように、本来あるべき姿として精神障害者が社会や地域に復帰するにあたってどのようなことがあり得るのか、そしてそれは措置入院前からいろいろやることがあるのではないかということだったと思いますので、こうしたことを踏まえて運用の改善だけで済むという話ではなさそうだと思っておりますので、制度改正を含めて具体的な再発防止策の検討を今後さらにチームでもお願いしたいと思っておりますし、併せて我々も検討していきたいと思っております。
- 記者:
- 相模原事件についてですが、専門家の方などから精神医療、精神保健福祉の問題だけではなく、警察の対応がどうであったかなどの刑事司法の検証、あるいは制度的な対応といったことも必要ではないかという声が上がっています。厚労省の検討チームからすれば、警察や刑事司法について提言や検証するということは立場上難しいと思うのですが、そこはまさに政府全体、政治で取り組むべきことかと思いますが、大臣の方で今後、政府内で警察庁を含めて他の省庁に対して、「そちらの方でも検証を進めてくれ、対応を考えてくれ」と言っていくお考えはあるのでしょうか。
- 大臣:
- 今回の検証チームは警察も含めたチームであって、厚生労働省だけでやっているチームではございません。関係省庁が一緒になって今回の検証チームを構成しております。今回のことはあくまでも容疑者が措置入院をしたケースでありますので、医療や行政が関わりを持ったにも関わらず、最終的な事件に至ってしまったという事態でありますので、厚生労働省が中心ではありますが、検証チームとして関係省庁一体となって取りまとめにあたっているということでございます。先ほど申し上げたように、いったん措置入院をするときには精神障害者として措置入院をするわけでありますので、そういう問題として整理しているということで、今後、継続支援で医療をどのようにしていくのか、生活支援をどのようにしていくのかをしっかりと多機関によるチームで対応していくということを今回の中間とりまとめも示唆していると思いますけれども、警察との関係のあり方についても当然検討されていくものだと思います。
- 記者:
- 民進党の人事の関係でおうかがいします。昨日の民進党大会で、新たな代表に蓮舫さんが選出されました。26日に召集される臨時国会では、代表質問や予算委員会等で本格的な論戦になると思いますが、どのような論戦を期待されるかという点と、一部報道で蓮舫さんが幹事長に野田佳彦前総理を起用されるというものがあります。3党合意、消費税引上げ法成立のときの総理でありますが、どういったことを期待されるのかという御所感をお願いいたします。
- 大臣:
- 蓮舫さんが代表になられたということでありまして、テレビなどを通じてお聞きしていますと、単なる批判ではない、対案をしっかりと提示した中において議論を深めていくことによって、民進党に対する信頼を回復したいとおっしゃっているように聞こえておりますので、そういう意味では対案と言うに足りるだけの対案を出してきていただいて、しっかりと議論を深めるという中で、国民の皆様方に御判断いただくような国会になることが一番良いと思います。野田元総理を幹事長にされるということは人事でありますから、これは蓮舫さんがお決めになることだと思います。
(了)