塩崎大臣会見概要
H28.6.21(火)10:31 ~ 10:38 省内会見室
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- おはようございます。私からは特にございません。
質疑
- 記者:
- 昨日の四日市市の視察で、地域共生社会の具体的な制度設計に向けて、省内に推進本部を設置する考えを示されましたが、改めてどのように検討を進めるのか説明していただけませんか。
- 大臣:
- 昨日、四日市市で申し上げましたように、時代が変わる中で、それぞれの暮らしのニーズはお立場によって千差万別であるわけであります。今までの縦割りの、高齢者、障害者、あるいは子どもといった、福祉の縦割りだけで対応していくというのは難しいということで、言ってみれば丸ごと暮らし、生活をサポートできるような仕組みを新たに作ってみたらどうだろうかということで、本部を立ち上げるということを申し上げたわけであります。国民運動として、全国でそれぞれの地域に合った新しい助け合いの仕組み、助けられる側と助ける側がいつも固定化しているわけではないという新しい仕組みを考えようということで、今日、人事もございましたので、私どもとしては、できるだけ早く新体制の下で本部を立ち上げていきたいと思っております。明日から参議院選でありますけれども、それはそれとして国民生活の新しい局面に合った新しい制度を1日も早く作るためには、1日も早く本部を立ち上げるということが大事だろうと思います。
- 記者:
- 本部は今月中にはできるという理解でよろしいでしょうか。
- 大臣:
- できるだけ早くしたいと思っておりますので、今月中ということもあり得ますが、いろいろ日程をよく見ながらと考えております。
- 記者:
- 明日、参議院選挙の公示となりますけれども、大臣は今回の選挙をどのような位置付けと捉えていらっしゃるか、また、自民党の公約にもありましたが、消費税率の引上げを延期しても社会保障の充実をどのように図っていくかという点、こちらは争点にもなってくるかと思いますが、この点についてのお考えをお願いします。
- 大臣:
- 一つは、今も申し上げた、新しい時代にふさわしい、新しい社会経済システムをどう高齢化社会の中で、少子化の中で、人口減少の中で作り上げていくのかという、まさに国づくりのビジョンを闘わせる選挙だと思っています。私どもは、まず経済再生最優先ということで、三本の矢でやってまいりましたが、去年の9月からは新三本の矢ということで、まさに人口問題に正面から取り組むという、世界からしてみれば当然のことであり、また、安倍内閣がやろうとしていることについて強い関心を持って見ていただいておりますし、成長と分配の好循環をどう人口問題の厳しい中で、新しい地平線を切り開くのかということを、今、私ども内閣を挙げて挑戦しているわけであります。それに対して、今回、野党統一候補の皆さん方は、当然、理念のばらばらな政党が、選挙のためだけに寄り集まったわけでありますから、当然、私どもが示している新しい国づくりの対案というものは全く見えない、批判のための批判だけが行われているということが実態だろうと思います。例えば、岡田代表が、生活保護がピークを更新したではないかとおっしゃっておりました。これ実は、高齢者を除いたベースでいきますと、ここ3年、間違いなく減少してきていますし、それからその中で母子家庭、これの実数も減っていますし、シェアも減っています。障害者、傷病者の皆さん方も減っていますし、シェアも減っているということになっていますから、批判にもなっていないような批判を民進党はしていると思いました。実質賃金についても同じようなことが言えるので、消費税を上げながらこういうことでありましたが、ここ3か月は間違いなく実質賃金は上がっているということで、アベノミクスは失敗だったと言っているところに、どういうビジョンがあるのか是非トータルな形でお見せいただきたいと思っています。そういうことで、これから私ども、社会保障を与ったり、働き方を与っている厚労省としても、しっかりとしたビジョンを作るべく議論を深めてまいりたいと思います。
- 記者:
- 化血研(一般財団法人化学及血清療法研究所)のことでお尋ねしますが、新体制が決まったことに関して、大臣の受け止めと、顧問として一部の理事が残りましたが、抜本的見直しを求めていただく大臣としてのお考えを併せてお願いします。
- 大臣:
- これは一つの私企業の人事でありますので、人事の良し悪しについて申し上げる立場ではないと思いますが、一方で、私どもは抜本的なガバナンスの見直しをして欲しいと強く言ってまいりました。さらに、厚生労働省とも十分連絡相談をしていただきたいとも申し上げてまいりましたので、引き続き、このガバナンスの抜本的な見直しが化血研によって行われるのだろうと思っていますし、そうでなければそれは困ると思います。
- 記者:
- 関連ですが、人選にあたって過程のプロセスというところが、なかなか外から見えづらいところがあるのですが、それについて大臣としてお考えがあればお願いします。
- 大臣:
- 私企業でありますので、どうやるかはその方々が考えることでありますけれども、透明性が大事であるということは、御指摘のとおりだと思います。まさにガバナンスのあり方というのは一般の企業でも同じように、昨今は、透明性も極めて重要なファクターだと思いますし、ましてや、地場の企業として象徴的な、熊本にとっては大事な企業でありますから、説明責任を地域に対しても丁寧に果たしてもらうというのはとても大事なことだと思います。
(了)