塩崎大臣会見概要

H28.4.28(木)8:45~8:49 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。私の方から有効求人倍率等について申し上げます。平成28年3月の完全失業率が総務省から発表になりましたが、前月に比べて0.1ポイント改善しております。3.2パーセントとなったところでございます。また、有効求人倍率については、前月と比べますと0.02ポイント上昇いたしまして1.30倍、平成3年12月以来、24年3か月ぶりの高い水準となりました。現在の雇用情勢は、着実に改善が進んでおります。ただし、海外経済の弱さや熊本地震の雇用への影響について十分な注意が必要と考えています。被災地における雇用対策をはじめ、地震で被災された皆様方への支援に全力で取り組むとともに、一億総活躍社会の実現に向けた働き方改革などを引き続き着実に実施してまいりたいと思います。以上です。

質疑

記者:
一億総活躍の会議で、介護士や保育士の待遇改善について方針を示されましたが、これで十分な人材を確保できるようになったと思われますでしょうか。
大臣:
総理の方から御発言がありました。その前に私ども、昨年末の一億の「緊急対策」によって、保育や介護の整備拡大の具体化を図ったわけでありまして、それに伴って人材確保が極めて重要な問題ということでありました。26日の一億総活躍国民会議においては、私からも職員の資質向上、キャリアパス形成の仕組みの構築を促していくと表明しましたが、まずは競合する他産業との賃金差を解消するという観点を踏まえて、更なる処遇改善を実施することが第一だと思います。賃金の引上げに加えまして、職員の資質向上、キャリアアップの支援、業務負担の軽減、生産性向上を図ることなどを合わせて、総合的に人材確保の対策として打っていかなければならないと思います。そういったことで総理からも御指示を頂いたわけでありまして、これを実現するために、今後、具体的な方策を検討していかなければならないわけでありますが、処遇改善などにかかる具体的な金額や予算規模、財源などについては、来年度予算の編成過程で検討してまいりたいと思っています。今回、総理が発言された処遇改善のことは極めて大事な指示でありますけれども、これだけで人材確保が万全ということでは決してなく、今申し上げたように総合的に対策を打っていかなければならないということで、これからもずっと続けていきたいと思っております。
記者:
化血研(一般財団法人化学及血清療法研究所)の件ですが、今回の地震で大きな被害を受けまして、生産の復旧の見通しも立っておらず、事業譲渡という話も出ていますが、被害額の評価もまだ終わっていない状況で影響もあるかと思います。大臣は、5月6日の業務停止処分明けに何か出してもらう姿勢を今まで取り続けておられますが、その方針に変わりはないか御所感をお願いします。
大臣:
今回の熊本を中心とした地震に関して、化血研も被害を被られたということは大変重く受け止めなければならないと思います。それについては、一日も早い復興を図っていくことが大事なことだと思います。ワクチン産業、血液製剤産業は、極めて大事な健康を守るために必要であります。一方で、化血研に対する処分のあり方、今後のあり方は何も今までの方針とは変わりません。

(了)