塩崎大臣会見概要

H28.4.5(火)8:51 ~ 8:54 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。特に私からはございません。
記者:
AMR(薬剤耐性)についてうかがいます。先日、大臣の発言にもありましたが、今日の関係閣僚会議で、国内で初めてのAMR対策アクションプランが決定されました。この内容について大臣のお考えをお願いいたします。
大臣:
2010年代の始めくらいから、世界的に薬剤耐性菌、多剤耐性の問題がクローズアップされ、昨年もWHO(世界保健機関)の総会、エルマウ・サミット、さらに10月のベルリンで開催されたG7保健大臣会合それぞれで取り上げられました。今日、アクションプランが決まったわけでありますが、日本としても、精力的にこの問題には取り組むということを明確にさせていただいたと思います。本プランを踏まえて、今月16日にアジアのAMRに関する保健大臣会合を開催させていただきまして、ここでWHOと連携してアジアにおける問題を集中的に議論しようと思っております。また、5月に伊勢志摩サミット、9月に神戸の保健大臣会合がありますので、それぞれでしっかりとした議論が行われることを期待したいと思います。
記者:
アクションプランの中には、抗菌剤の使用量を3分の2にするという大幅な削減目標が盛り込まれていますけれども、具体的にどのように説明されていこうとお考えでしょうか。
大臣:
日本は、全体量としては、人間に対する抗生物質の使用量は比較的マイルドな順番ですけれども、私どもとしては特に集中的に削減を図りたいという、今おっしゃった、全体として3分の1減らす、少し強い薬に関しては半分に削減を図っていくということを徹底したいと思っています。今後、感染症の専門家とか、医療関係者に集まっていただく「AMR対策推進専門家会議」を設置いたしまして、適正使用に関する公的なガイドライン、感染症診療マニュアルなどを作成することを通じて、各医療機関における適正使用を推進し、全抗菌薬の使用量を3分の2に削減したいと考えております。いずれにしても、ワンヘルスアプローチ、つまり、人間に対するもの、家畜に対するもの、そして環境に対する薬剤耐性の問題については、一体的に考えて行動していくことが今後の明確な、世界的にも共有されたスタンスになってくると思います。

(了)