塩崎大臣閣議後記者会見概要
H27.12.18(金)12:29 ~ 12:37 省内会見室
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 特に私からはございません。
質疑
- 記者:
- 補正予算案に盛り込まれた低所得の高齢者向けの給付金事業についてうかがいます。昨日まで開かれていた自民党の部会では了承したものの、ばらまきだという批判が参加議員から出されました。こうした批判に対する大臣の御見解をお願いいたします。
- 大臣:
- 昨日2回目の自民党厚労部会が開かれて、様々な議論の後に了承されたと聞いています。前回申し上げたように、この給付金は、いわゆるアベノミクスの成果が及んでいるところと及んでいないところがあり、この賃上げの恩恵が及びにくい、賃金をもらわれていない低所得の高齢者に対して支給をしようということでありまして、私どもはこの支給を実務で担当するということになっておりますけれども、趣旨は賃上げが最近続いておりますが、その恩恵が十分いかないところに手当をするということだと思っております。
- 記者:
- 16日に衆議院選挙制度に関する調査会が答申する内容で、定数削減を決めて、10減とする答申を決めました。大臣の地元である愛媛も定数1減となっていますが、それに対する受け止めをお願いいたします。
- 大臣:
- これはかねてから、定数是正について議論をするということで、有識者の方に御議論いただいて出てきたものでございますから、厳粛に受け止めながら今後どうするかということを考えなければならないと思います。
- 記者:
- 診療報酬の改定について、予算編成に向けて財務省との調整が大詰めを迎えていると思います。現状はどのようになっているのかということと、診療報酬改定に当たっての大臣のお考えを改めてお願いいたします。
- 大臣:
- 先般、麻生財務大臣とお話しする機会がございました。私からはこれまで(経済財政)諮問会議などで申し上げてきたことを改めて基本的な姿勢として申し上げたわけでありまして、今回の診療報酬改定については医療関係機関の経営の状況、賃金の動向などを踏まえるとともに、何よりも国民にとって大事なことは本当に安心を感じられる、納得できる医療を受けられるかどうかということでありますので、そういったことに重きを置いて地域包括ケアシステムと、高齢社会の中で作り上げていく、介護も医療も一体となって地域で暮らしていけるようにするための医療制度を推進するための改定をしていかなければならないと思っております。考慮事項はいろいろありますが、基本は皆様方が安心、納得できる医療ということでありますので、これからも議論をさらに深めて決めていきたいと思っております。
- 記者:
- 診療報酬の関係で、調剤報酬についておうかがいします。以前から大臣は、「病院の前の風景を変える」とおっしゃっていましたが、大型の門前薬局についてどのようにするのかということが焦点の一つになると思います。中医協(中央社会保険医療協議会)の中では、20店舗以上の大型チェーンについては基本料を下げるということも提案されていますが、どのようにされるのかお考えをお願いいたします。
- 大臣:
- これについては、医薬分業ということで、院外処方がずっと行われてきた中で、より安全な確実な医療を提供していくということだったと思います。かかりつけ医だけではなく、かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師が地域でしっかり能力を発揮していただくことが重要です。合わせ飲んではいけない薬も、一元化されていない情報の中では合わせ飲んだりするわけです。また、家に帰ったら段ボール1箱ぐらい薬が残っているようなことで医療費が上がってしまうこともあります。そういうことを考えてみれば、本来のかかりつけ薬局、かかりつけ医に徹してほしいということで、言ってみれば白衣を着て、街を汗を拭きながら走っていただくというイメージの、地域住民にとって本当に医療の面で貢献していただく薬剤師や薬局にしていこうという話であります。したがって、そのあるべき姿に照らしてみて今の制度がどうなのかということを考えて、今回の見直しをしていかなければいけないので、メリハリのきいた診療報酬の改定をし、さっき申し上げた安心できる、納得できる医療としていくことを考えないといけないと思いますし、これらの負担というものも同時に考えていかなければいけないということであります。今議論もかなり大詰めにきていると思いますし、御指摘の点も含めて、しっかり議論を深めていきたいと思います。
(了)